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2009年06月09日

●今池の名画座?

 仕事で高田馬場へ行くたびに、なんとか時間を作って、駅前の書店、芳林堂に立ち寄ります。私が20年以上もほぼ毎日通った池袋西口の芳林堂書店が閉店してもう数年経ちますが、代わりに池袋で寄る書店といえば東武の8Fの旭屋か西武のLIBLOで、どちらもイマイチ使い勝手がよくないので不満です。やはり、書籍の配列から品揃えまで、かつての芳林堂には到底敵いません。その今は無き池袋店ほどではないにせよ、高田馬場の芳林堂もかなりよい書店です。特に新刊や文庫、新書を並べている3Fの売り場は楽しい。社会学系の書籍に強いだけあって、文庫・新書、そしてブックレットを一緒にしてテーマ別に並べていて、各テーマ別のコーナーを回っているだけで、関連書籍をまとめ買いしてしまいます。

 書店の話を書いていて、ふと思い出したのですが、私が名古屋で過ごした中学・高校時代にもっともよく行った書店は、かつて桜山にあった日進堂書店です。だいぶ前に閉店しましたが、私は高校の帰りなど、毎日のように日進堂に寄って立ち読みしていたものです。当時は岩波新書が150円、岩波文庫が星1つ50円の時代です。

 話は飛びますが、名古屋の街も、昔とはずいぶん変わってしまいました。年に1度行くか行かないかなので、詳しくは知りませんが、瑞穂区にある自宅の近くも大きく変わりました。
 こんな私にも「青春時代」(笑)がありまして、まあ、特に高校時代は、青春真っ盛り(?)。で、その青春時代の大半を私が過ごしたのは、桜山交差点を中心とするごく狭い一帯です。高校に近い桜山のあたりは、主に友人と過ごしたエリアですが、そう言えばもう1箇所、1人でよく行ったのが今池です。今池って、もう20年以上も行ったことがないのだけれど、現在はどうなっているんでしょう。

 高校3年の頃、私は必死で受験勉強をしておりました。進路指導の教師が名古屋の某国立大学または某公立大学を受験しろと言うので、そんな自転車で通えるような大学には絶対に行きたくはなかった私は、何とか東京の大学に受かって家を出るために、それはもうけっこう必死で勉強したものです。そんな受験勉強中の私は、勉強に行き詰ると自転車で15分ほど走って今池まで行き、名画座で1人映画を見たものです。
 現在もその名画座があるのかどうか知りませんが、当時は封切りから4~5年以上経った渋い洋画をよくやっており、手当たり次第に見たものです。例えば覚えているのは、フランス映画の「Z(ゼット)」とレイモンド・ラブロックが主演した「ガラスの部屋」の2本立て…なんて、ああ、どちらも、今でも内容を覚えています。ガラスの部屋のテーマ音楽は懐かしいなぁ…
 それで、映画を見た後は、同じ建物の2F(…だったと思うけど)にある「ウニタ書房」に行って、ちょっと政治向きの本など立ち読みしたりして…。「ウニタ」はいまでもあるのでしょうか?
それにしても、週に2回ぐらい映画館に通っていた時期もあったのだから、あれでよく大学に受かったものです。まあ、確かに必死で勉強した時間もありましたが…

 いや、実につまらない話を書いてしまいました。こんな話は東京の人にはわかるわけがない。でも、こうしてちょっと思い出してみると、青春時代を過ごした名古屋のことをほとんど忘れていることに愕然とします。ホントに断片的にしか覚えていない。まあ、人生の約2/3を東京で生活しているのだから当たり前ですね。

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