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2010年06月30日

●Kindle2を本格的に使ってみました

 Kindle2を購入しました。昨年末に現物を見たときからいつ購入しようか考えていたのですが、アマゾンのアメリカで189ドルに値下げしたのを機会に、購入した次第です。

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 開封後jはまず充電。そして最初にやったことは、setting画面で、ファームのバージョンを確認すること。2.5が出回っていると聞いていましたが、2.3.3ということで一安心。日本語化(フォントはっく)が簡単に出来るということです。まずは、こちらのページに感謝です。
 日本語化をした後は、念のため「ChainLP」もインストール。そして、「青キンDirect」さんから青空文庫を片っ端からダウンロード。中高生時代に読んで面白かった作品やら、まだ読んでいない作品やらを、片っ端からダウンロードして、とりあえず100冊分ほど入れました。フォントサイズ中を選ぶと、ほぼ活字が大き目の文庫本という感じ。もうこれだけで、Kindle2を購入した代金の「元はとった」という感じです。現時点でKindle2で読める新刊書がほとんど無いことは承知の上(pdfタイプの書籍が多少ありますが…)、青空文庫利用の古典専門文庫集…としての利用だけで、とりあえず十分です。さらに、長時間駆動する「モバイルPDFリーダー」としては十分に実用的です。

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 以前、はじめてkindle2に触れたときの印象を、この日記で次のように書きました。

 「…300g弱の重量の端末の中に1500冊の書籍(ただし英文)が入り、1回の充電で2週間バッテリーが持つことを知って、その利便性に非常に大きな魅力を感じます。Kindle2の290gという重さは、ちょっと厚めの文庫本1冊の重量です。私は普段カバンの中に、必ず文庫本を数冊は放り込んでいます。たった300gの端末1台に、1.4GBのストレージなら日本語書籍でも数百冊は入るでしょうから、これを一度に持ち運べるのは大変魅力的です。海外出張などに持って行ければ、こんな便利なことはありません。最新の雑誌などもダウンロードして読めれば、空港などでも退屈せずに済むというものです。kindle2に使われている電子ペーパー、E Ink社のディスプレイは表示速度に多少の難はあるものの、適度なコントラストで目に優しく、とても読みやすい、まさに紙のようなディスプレイ。確かに、速い速度でパラパラとページをめくりながら読む「速読」には向きませんが、普通の速度で読んでいく分には、問題の無い性能です。これなら、長時間書籍のように読んでも疲れない…と直感的に思いました。…」

 本格的に使い始めてみての感想も、以前書いた上記の通りです。今後、国内外の出張には、必ず持っていくでしょう。古典文学の文庫本を数百冊入れて、290gですよ。1週間の出張なら充電も不要なんです。こんな便利な端末はないでしょう。
 電子書籍端末としては、iPADには何の魅力も感じません。魅力を感じないどころか、iPADで長時間本を読むことは、現実には不可能です。自発光型のディスプレイは長時間見続けると目が疲れるし、重過ぎて好きな姿勢で読書できません。

 いちおうkindle2の表示で気になる部分も挙げておきます。まずは、表示速度が遅いことに起因する問題ですが、ページを送り、次のページが表示される瞬間、バックと文字の白黒が反転した状態になることです。これはとても気になります。そしてもう1つは、ページ送り速度の遅さゆえに「走り読み」ができないことで、やはり不便に感じます。

 そして、あらかじめ知ってはいても、実際にKindle2を使ってみると驚くことがあります。それは、米国で採用している「無料でデータ通信」というビジネスモデルが、そのまま日本でも可能だということです。電源投入後すぐに、本当に3Gでつながった時にはやはり驚きました。W-CDMAのSIMが入っており、日本国内ではドコモ、ソフトバンクの2社がローミングしているようですが、通信料はamazon持ちです。しかも世界中で同じように使えるのですから、驚きです(サービスエリアはこちら)。ちなみにGmailも読めるので、メールの着信及び内容確認は可能です。

 電子書籍端末には絶対に必要な条件があります。端末が軽量であること、省電力でバッテリー駆動時間が長いこと、長時間読んで目が疲れないこと…この3つです。Kindle2はこの条件を満たしていますが、iPADは論外です。それに、Kindle2はたった189ドルで、3Gの通信費が無料です。
 日本の出版社のみなさん、Kindle2でもソニーのReaderでも構いませんが、軽量・反射型ディスプレイ搭載端末に対応した「本物の電子書籍ビジネス」を、早く立ち上げてください。

2010年06月18日

●GARMIN「nuvi205」

 先日買ったGARMIN「nuvi205」、15,000円は本当に安い買い物、1年前は25,000円はしたのに…。これ、ともかく面白いです。走行軌跡がGoogle Earth、Google Mapに表示できるのが秀逸です。とりあえず、PCでダウンロードした全国オービスマップを入れて、我が家の愛車に取り付けてみました。衛星の捕捉は問題なし、反応もいい。シンプルな表示は見やすいし、カーナビとしての実用度は何の問題もありません。
 軽量だし、海外MAPも使えるので海外旅行でも使ってみたいのですが、バッテリーの持続時間が4時間はきつい。でもネットで情報を探していたら、デジカメ用リチウムイオン電池交換可能な形に改造した人がいました。私もやってみるつもり。カシミールとの連携もできるとのことで、登山にも使えます。ほんと、2GBのメモリ内蔵でmicroSDスロットが使え、PCとUSBでつなげば自由にファイル操作ができる…こんなポータブルナビが15,000円って…、いい時代になりました。
 それにしても先日買った怪しいAndroid端末 EKEN「M001」といい、安いオモチャばっかり増えて困ります。

2010年06月14日

●本が崩れる、本に埋もれる…

 唐突ですが、いまさらGARMINのPND(ナビ)、「nuvi205」を買いました。15000円とメチャ安くなったので、ちょうどいいオモチャになるかと…。クルマでも使ってみるけど、海外にも持って行ってみるつもりです。

 話は変わって…
 「本が崩れる」(文春新書)という草森紳一のエッセイ集があります。以前タイトルに惹かれて購入したところ、蔵書談義が語られているのは前半の少しだけで、読んでちょっとがっかりしました。手許にその本が無いので内容は記憶によるものですが、それでも、風呂に入っていると積み上げた蔵書がドサッと崩れる音がする話とか、小型TVが徐々に本に埋まっていって見えなくなってしまう話、本の上に置いた帽子がすぐに埋まってしまう話など、とても他人ごととは思えず、面白かった記憶があります。
 さて、私が自宅でくつろいでいるときには、壁に並べて設置した2台のTV(24型と40型)を正面にして、1人がけのソファに座っています。たいては2台のTVで別々の番組をつけておき(音声は1台だけ)、ソファに座って本を読んでいる次第。読む本は、ソファの右側の壁面の本棚から取るか、周囲に積み上げてある本の山から取るか…といったところ。だいたい、新しく買った本は周囲の床に積み上げておくので、そこから読みたい本を掘り出す形が普通です。で、そのソファの周囲の足元に積み上げてある本の山の1つがこの写真です。

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 この山は、ソファの右前方、すなわち右手の本棚の前辺りに積まれている山で、この山のおかげで本棚の下の3段に入っている本は、出し入れが出来ないデッドストックになっています。この写真で見る山は、主に文庫本と新書から成っており、今写真で勘定してみると1本の高さは約30~35冊(高さ60センチぐらい)、それが15本ほど固まって出来ているので、この山全体で約500冊というところ。こんな山が、周囲に3つあるので、床の上の手の届くところに約1500冊ぐらいの本が積まれている次第。普段いる部屋は壁一面分だけしか本棚を置いていないのですが、その本棚に収まっている本が、おそらく1500~2000冊ぐらい。手の届くところにある本は、大体こんなものです。
 で、草森紳一ではないけれど、私もこうした床の上に出来る本の山の上に、買ってきた雑誌や貰ったパンフ類はむろん、テレビやDVDレコーダーのリモコン、帽子だのカバンだの、たまに聞くラジオや無線機、そしてデジカメなんてものまでを無頓着に置くので、それらがいつのまにか本に埋まってしまうこともしばしば。特にAV機器のリモコン(全部で8つ)がよくなるなるのが痛い。そして、本が崩れてくることもしょっちゅうあります。
 私は本好きの人様がどうやって本を整理しているのか知りませんが、自分自身は増え続ける本はもうどうしようもない、手のうちようがない感じ。このままの現状でいこうかと思っています。今のマンションに本が入らなくなったら、転居するだけ。まあ、オフィスの方にも膨大な本が置いてあるので、オフィス兼物置…の方を拡張する手もあります。

2010年06月11日

●欲しいデジカメがない…

 ホントに、私はデジカメを買わなくなりました。以前も書いたように、ここ約1年間は、F200EXRとF70EXRの2台を中心に、時々GRD2を持ち出すという感じで使っていますが、新製品ウォッチは続けていても、この2台を決定的に上回るようなスペック、魅力のあるカメラが商品化されません。評判の高かった一部機種、例えばリコーCX3とキヤノンS90は短期間使う機会がありましたが、別に欲しいとは思いませんでした。
 昨今流行りのミラーレス一眼にも魅力を感じません。仕事も含めてちゃんと撮るなら普通のデジイチを使いますし、日常使ったり旅行に持っていくにはミラーレス一眼と言えども大き過ぎます。コンデジの2倍以上の重量とサイズのカメラを、毎日使うカバンに入れておく気にはなれません。リコーのGXRは少しだけ食指が動きましたが、いちばん使いたい50mmF2.5をつけた状態で420gを超えるとなると、ミラーレス一眼と大差ない重量です。私が毎日持ち歩くカメラ、海外旅行にもって行きたいカメラの重量の上限は、200gがメドです。
 思えば、この「WS30の世界」というサイトは、2001年からもう9年間も書き続けており、トイデジからスタートして、いろいろなデジカメを追っかけてきました。それが2008年~2009年頃になって普及価格帯のコンデジに1000万画素素子の採用が定着し、画像処理エンジンの完成度も飛躍的に高まり、一方で撮像素子にはブレークスルーといえるほどの劇的な機能向上はなく、もとよりレンズを含む光学系はずっと昔から決定的な進歩が無い状況にあって、画質向上をメインとする普及価格帯~中上位価格帯のコンデジの基本機能の高度化はほぼ頭打ちになった…、と言えるのかもしれません。コストに糸目をつけずに、細かい部分で徹底的に高画質を追求すれば話は別でしょうが、実売で2~3万円前後のデジカメは、いまやどの機種を買ってもそこそこの性能が得られ、裏を返せばどれを買っても大差がないという状況です。
 基本機能以外の撮影機能では超高速連写やフルHD動画撮影、それ以外の付加機能ではGPSの搭載や無線LAN機能の搭載に始まり、プロジェクター機能3D撮影機能などいろいろな高付加価値化の試みがなされていますが、これらの機能に対する評価は、まあ個人的な好みとニーズの領域です。結局「日常記録用カメラ」として使うには、いまや実売価格が1万円台の半ばの機種でも、そう大きな不満はないでしょう。そして、それ以上に携帯電話やスマートフォンに搭載されるカメラの基本機能の向上が、エントリークラスから普及価格帯のデジカメの存在意義さえ、危うくしようとしています。私自身も、最近はスマートフォンのカメラを使う頻度が最も高い状況にあります。
 メーカーさんにお願いをしたいのですが、こんな私がすぐに欲しくなるような魅力的なコンデジ、200g以下の小型・軽量・高性能コンデジを、ぜひとも商品化して下さい。

2010年06月10日

●日本の「ガラパゴス多機能ケータイ」を見直す

 SC-01Bを使い始めて2ヶ月ちょっと経ちました。複数のアドレスを集約したGmailとiモードメールを受信できること、必要に応じてフルブラウザを利用できること、一元化したスケジュール管理ができること、Twitter端末として便利なこと、青空文庫ビュアーによる暇つぶしの読書、2chブラウザで時々ニュー速のスレを見ること、GoogleMapsで位置と経路を調べること…等々の使い方によって、手放せない端末となっています。小さなキーボードによる文字入力も快調です。
 しかし、既存のiモード携帯をやめてSC-01Bに全面移行するためにには、決定的な問題があります。それはsuicaが使えないことです。私は、suicaに常にクレジットカードから入金しておき、通勤や仕事での交通費の支払いはむろん、コンビニやキオスクでの日常の買い物、そして駅中の書店での文庫本や新書の購入に利用しています。いまやモバイルsuica無しの生活は考えられません。モバイルsuicaの利用がSC-01Bでできるようにならない限り、全面移行は不可能です。

 一方で、私は既存のiモード端末が、意外と高い利便性を持っていることをも再認識しています。私が普段使っているケータイはドコモの「P-09A」という端末で、特に最新の多機能端末ではありませんが、先に挙げたSC-01Bでやっていることは、事実上全てこのiモード端末でも可能です。フルブラウザを使わなくても、iモードブラウザ上でTwitterクライアントも動くし、2chブラウザもあります。Gmailもiモードブラウザ上で普通に使うことができます。青空文庫を読むこともできます。GPSも搭載しており、地図アプリも使えます。SC-01Bと同じくBluetoothも搭載しています。加えてP-09Aには、SC-01Bには無いワンセグチューナーが搭載され、先に挙げたモバイルsuicaが使えるのです。しかも、TwtterクライアントもGmailも、使ってみるとけっこう使い易いのだから、笑っちゃいます。実際に私は、時々iモードからwitterに投稿しています。結局、SC-01BにあってP-09AにないのはWifiだけであり、逆に言えばP-09AがWifiを搭載していたら、下手をするとSC-01Bよりも使い勝手が良いかもしれません。

 日本の多機能ケータイはガラパゴスだと言われていますが、私が普段使っているiモード端末を見る限り、機能も使い勝手もスマートフォンと遜色はありません。これで、このガラパゴス多機能ケータイのSIMロックが解除され、さらにWifi搭載が一般化したら、iPhoneやらAndroidやらが、ガラパゴス多機能ケータイを完全に駆逐するのはけっこう難しいとも思えてきます。
 そんなわけで、iPhoneやAndroid向けの仕事が増えつつつある私の会社も、当面は公式サイトビジネスも含めて日本のガラパゴス多機能ケータイ向けの仕事にも注力していくべきだ…と、あらためて考えている次第です。

2010年06月07日

●SC-01Bの内蔵カメラ

 SC-01Bの内蔵カメラ、実はかなり画質がいいと思います。同じCMOSの300万画素の内蔵カメラを持つiPhone3GSで撮影した画像と比較すると、SC-01Bの方が発色はナチュラルだし、見かけ上の解像感も高いと思います。
 何より差がつくのは、暗所での撮影です。SC-01Bの内蔵カメラは、暗所での撮影に非常に強く、暗いバーの中などで撮影してもそこそこに写ります。iPhone3GSは、暗いバーの中などでは、まともに撮れません。マクロ撮影もSC-01Bの方が強いと思います。
 twitterを日記代わりに使っている私は、よく飲食店内の画像をアップしますが、SC-01Bのカメラは重宝します。

 以下の画像はSC-01Bで撮影した画像ですが、日常のメモ的な記録に十分に使える画質です。シャッター音を非常に小さくしているので、どこでも遠慮なく撮ることができます。

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2010年06月03日

●Dickies874

 以前私は、普段着としてタカヤ商事という作業服メーカーのGRANCISCOブランドのカーゴパンツを愛用している…と書いたことがあります。それは今でも変わらないのですが、カーゴパンツに飽きてくると着たくなるボトムが、Dickiesのワークパンツ、874です。このDickies874は、近所のジーンズショップでは5000円ちょっとするのですが、うまくネットショップで安売りしていると、3000円以下で買えるので、カーキやモスグリーン、ネイビーなどお気に入りの色を安い時にまとめ買いしておき、主に春から初秋頃まで気が向くと着用している次第です。Dickies874は、股上の深さやワタリ部分のゆとり、サイドポケットの深さが異なるタイプが2種類あります。詳しくは知りませんが、おそらくアメリカ企画のものと日本企画のものの違いだと思います。個人的には股上が深くてワタリにゆとりが大きいタイプが好きですが、このタイプが買えるネットショップはごく限られています。Dickies874は、ゆったりはけて、軽くて丈夫、畳んでもかさ張らないし、洗って乾くのも速いので、GRANCISCOのカーゴパンツと同じく、海外旅行に持っていくには最適です。

2010年06月02日

●DEGEN「DE1123」

 またラジオを購入しました。DEGENの「DE1123(2GB)」です。楽天の某ショップで4980円。ワールド無線では7500円ですし、eBayでも50ドル前後なので、かなりお買い得だと言えます。そんなにラジオばかりかってどうするんだ…と言う声が聞こえそうですが、ラジオが好きなんだからしょうがありません。
 ほぼ機能が同等ながらDE1125という上位機種があるんですが、こちらはリチウムイオン電池、1123の方は単4型電池3本で動作するので、使い勝手を考えると文句なしに1123に決まり。しかも単4のニッケル水素電池を使えば、本体に入れたままでUSB充電が可能です。
 まだ使い始めたばかりですがAM、FMの感度はまあまあです。短波は思ったよりもよく入ります。アンテナをなんとかすれば、BCL用途にも使えそう。DSPラジオらしい、バランスが取れた製品だと思います。録音機能については、ちょっと使ってみた限りでは、AMラジオのトーク番組を再現するには十分な音質。語学の学習にも使えるでしょう。
 それにしても、このDE1123と言い、以前購入して愛用しているRAD-S330N(DEGEN「DE108」)と言い、こうした面白いラジオ、特に短波ラジオをなぜ日本のメーカーは作らないのでしょう…