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2010年01月22日

●ポータブルワープロ

 先日購入したネットブック、AOD250-Bk18は毎日カバンに入れて持ち歩いています。バッグは、TIMBUK2のラップトップメッセンジャーのSです。このカバン内のPCスリーブは、AOD250-Bk18にほぼジャストフィット。PCスリーブが背中側にあるので、バッグが腰に当たると少し堅く感じるのが難と言えば難。でも、AOD250-Bk18とACアダプター(エレコムのACアダプタ用直結プラグ:3P・L型でACケーブル部分を軽量化)以外に、いつも持っている文庫本2~3冊、週刊誌、デジカメ、メモ帳と筆記道具…等を入れて、通勤にはちょうどよい大きさです。

 AOD250-Bk18は毎日1時間程度使っていますが、今のところ快調です。Windows7にも慣れてきました。I/Fや動作速度など細かい不満はありますが、出先でのネット接続によるメールチェックとWeb閲覧以外の主な用途が「ポータブルワープロ」ですから、手頃な画面解像度を含めた基本スペックには概ね満足しています。非力なCPUでも、YouTubeも十分に見られるし、フリーソフトのVLCメディアプレーヤーをインストールして、リッピングした映画DVDのISOファイルを鑑賞してみたら、きれいに再生します。これなら海外出張時のポータブルDVDプレヤー代わりに十分使えそう。別にCULV機でなくても、私の利用形態では十分です。

 それにしても、一応「物書き」を本業とする私は、「ポータブルワープロ」という商品にかなり昔から執着してきました。ポータブルコンピュータへのこだわりは、そのまま「ポータブルワープロ」への執着と同義だったわけです。
 そんな中で、自分がポータブルワープロとして使ったマシンとして今でも印象深いのが、1983年にNECが発売した「PC8201」です。これは世界的にヒットしたTandy「model100」の姉妹機で、京セラのOEM機。CPUは8ビットの「80C85」で重さ1.7kg、アルカリ単3電池4本で20時間弱動作しました。ワープロソフトとや表計算ソフトがプリインストールされていましたが、あまり実用的なワープロではなかったと思います。
 もう1台思い出すのが、1988年に発売されたEPSONのポータブルワープロ「Word bank NOTE」。単純なワープロ専用機ではなく、プリンタは搭載していない上、ターミナルとして使える通信機能を備えており、A4サイズで重さは1.2Kgと携帯に適したマシンです。むろんワープロ機能は優れていたので、本当に愛用しました。その後登場した「Word bank NOTE2」と併せて、3年間ぐらいはほぼ毎日持ち歩いていたと思います。

 90年代以降は、様々なラップトップコンピュータやノートPCを使いましたが、それら数々の携帯マシンの中でも、2008年以降に登場した安価なネットブックは、ポータブルワープロとしては非常に優れていると思っています。値段が安く、1Kg前後と軽く、サイズも小さく、そして何より安価なので、日常持ち歩いても海外などに持っていっても、盗まれたり壊れたりすることを気にせず使えます。
 ポータブルワープロとして普段持ち歩いて実用的に使える、AOD250-Bk18のようなPCが、3万円台半ばの値段で購入できるようになるなんて、いい時代になったものです。

2010年01月21日

●google日本語入力

 思えば、長年日本語ワープロと様々なFEPを使ってきました。1980年代初頭以前にはビジネスで数々のワープロ専用機を使い、個人的には8ビット機の環境であまり実用的ではないワープロソフトをいくつか試みました。1984年にPC9801M2を仕事場に導入して以降は、最初は「松」、一太郎の前身の「JS-Word」、その後長く「一太郎」を使ったので、FEPとしては「松茸」「ATOK」を中心に、「WX2」や「Katana」などいろいろなDOSのFEP、Mac環境では「ことえり」「EGBridge」なども使ってきました。それでも、ここ10年ほどはWindowsベースで仕事をすることが多く、ほぼMS-IMEだけを使い続けてきた状態です。
 私の場合、短い文節または単語単位で変換キーを押してしまうクセがあり、結果的にFEPによる変換能力の差はあまり感じないタイプです。そんな私ですが、今回興味本位でgoogle日本語入力を使ってみたところ、これまで使ってきた数々のFEPとは本質的な部分でかなり違うものだという印象を受けました。
 まず、google日本語入力は、事情に面白い変換候補を出します。例えば、「貸し遊具」と入力するために「かしゆ」まで打ったら、「かしゆか」「香椎由宇」と候補が出てきたのは驚きました。確かに、Perfumeは売れてますし、香椎由宇もCMなどに引っ張りだこです。また「安藤」と入力するために「あんど」まで入力したら、すかさず「アンドロイド」という変換候補が出てきました。さすがgoogleという感じで、おもわず苦笑いです。
 Webから動的に辞書を生成することで、新語や専門用語、芸能人の名前などを網羅的に収録しているとのことですが、ともかくこんなFEPは初めてです。ただ、全般的に変換精度はけけっこう高いと感じたし、2~3日間使ってみた感じでは十分に実用になると思いました。

2010年01月20日

●Twitterへの自動投稿

これは意味のないエントリーです。
Blogへのエントリーを自動的にTwitterに投稿するシステムを設定してみたので、テストのために投稿しました。

2010年01月12日

●Acer「AOD250-Bk18」

 先日買った激安のIdeaPad U350 29633DJに続いて、またオモチャを買ってしまいました。買ったのはAcerのネットブック「AOD250-Bk18」です。今も手許で活躍しているASUSのEeePC901Xに次いで、2代目のネットブックです。
 現時点で、本気で実用的に使うノートを買うのなら、Atom搭載機を買う必要は全くありません。好評の「AS1410」に代表されるCULVノートが5万円以下で買えるし、実用性は比較になりません。それでもなおネットブックに惹かれるのは、「機能に制限があるゆえの使いこなす楽しみ」があるからです。さらにもう1点、例えばAS1410は可搬可能な重量とは言っても、約1.4kgあります。今回購入したAOD250-Bk18は1.23kgと軽い上に、サイズも小さい。普段カバンに入れて負担無く持ち歩くには、やはりこのぐらいがギリギリでしょう。

 数あるネットブックの中で、今回AOD250-Bk18を購入した理由は、以下の点にあります。まず、1280×720dotという絶妙な解像度。10.1型モニタで1366×768は視認性が相当に厳しいとなると、1024×600からのグレードアップにはちょうどいい解像度です。次に、拡張性が高いこと。これは標準搭載されているI/Fのことではなく、裏ブタを開けるだけで簡単にHDDはメモリスロットにアクセスできる上、miniPCI-Eの空きスロットまであるのです。メモリ増設はむろん、HDDを大容量化するのも、SSDに換装するのも、話題のビデオカード、Crystal HDを増設するのも自由…という楽しさです。
 逆に弱点・欠点もあります。個人的に最大の問題は、OSがWindows7であることです。まあ、これは時期を見てHDDごと換装してXPに入れ替えればいいでしょう。今のところSSD換装は考えてはいませんが、現行の160GBのHDDを7200回転の320GBに換装する予定だからです。その他無線がIEEE801.11nをサポートしていないことも問題です。これもカードごと交換する手があります。

 今回の購入価格は、最安のAmazonで36,000円台です。奇しくも、U350 29633DJと同じ価格。2台併せて7万円ですから、PCも安くなったもの。で、一緒に2GBのメモリも買って、すぐに増設しちゃいました。とりあえずWindows7 Starterの状態で使ってみようと思い、少しでも動作を軽くするため画面をWinwos Clasicに変更、コントロールパネルからパフォーマンス優先に設定して、仕事用にOfficeXPをインストールしました。オフィス内のネットワークに接続して、普段使っている仕事関係のファイルをコピー。Firefox3.5を入れて、とりあえずは日常的に使えるマシンの一丁上がりです。Windows7 Starterは、想像していた以上に軽快に動作しています。この後、余っているSDカードを挿して、ReadyBoost機能を設定してみるつもり。このオモチャ、いじくりまわしてしばらく遊べそうです。

2010年01月08日

●Lenovo「IdeaPad U350 29633DJ」

 ちょっと前にLenovo「IdeaPad U350 29633DJ」というノートPCを購入しました。ほぼ底値に近い36,000円ちょっとの価格です。スペックはと言えば、液晶サイズが13.3インチ、CPUがCeleron 723、メモリが4GB、HDDが250GBで、重量が1.6Kgというシロモノ。一応、ハヤリのCULVノートですが、CULVとは言え、シングルコアのCeleron 723ですから、まあAtomよりはちょっとマシという程度です。それでも、Windows Vistaモデルということであちこちで叩き売りされ、ネット上ではかなり話題になっていた製品です。それにしても、このスペックでネットブック以下の36,000円は驚異的な安さでした。

 私と同じように面白半分に購入した人は多いらしく、先日の「元麻布春男の週刊PCホットライン」 でも紹介されていました。
 で、メモリだけはたっぷり4GBあるので、私も早速Windows7をインストール(こちらの続き記事と全く同じ)。結果は、起動時間が1分以上掛かるのが気に入らない他は、もっと動作がもたつくかと思ったら、そこそこ快適に動きます。さらに「Comfortable PC」というフリーソフトを使って、Windows7の余計な機能を削ぎ落とし、現時点では日常の作業(…と言ってもOfiiceソフトが動けばいいだけなんですが…)にはけっこう使えるマシンになっています。

 このマシン、1.6Kgとちょっと重いとは言え、HD液晶でほぼフルピッチのキーボードがついているので、出張時の作業用にはけっこう向いているのでは…と思ってます。特に個人的に最近増えているExcelの作業にはいいかもしれません。また、年をとって小さい字を長時間見ていると疲れるようになったので、横1366ドットに対して13.3インチの画面は助かります。これが、11.6インチだったら、けっこうキツいでしょう。また、本体サイズは筐体の投影面積は大きくても厚みはないので、可搬性もそれほど悪くありません(Timbuk2のラップトップメッセンジャーSサイズのPC用コンパートメントにギリギリで入らなかったのは計算違いでした)。ACアダプターのケーブルが重いのが難点ですが、これはエレコムの軽量アダプターに交換しました。
 しばらく、Windows7の状態で持ち歩いてみて、どうしても使いにくければWindowsXPをインストールし直そうと思っています。

2010年01月05日

●真夜中に聴きたい50曲 (16)

(16)Ry CooderThere's a Bright Side Somewhere」(ライ・クーダー:どこかに素晴らしい場所が…)

 私は猫が好きです。20代の後半、バイク事故で大腿骨を複雑骨折して家でリハビリをしていた頃に拾ってきた雑種の雌猫「ニャン」は、21年も生きて大往生しました。本当は今も猫を飼いたいけれど、また20年以上生きるかも…と思うと、その時の自分の年を考えて怖くて飼えないのが実情です。
 街を歩いていても、ノラ猫を見かけると、手を出しながら近づいたり、写真を撮ったりしてしまいます。そして、冬の陽だまりで、気持ちよさそうに寝そべっている野良猫を見ていると、ついつい口ずさんでしまうのが、ライ・クーダーの曲「There's a Bright Side Somewhere」です。

 この曲は、Ry Cooderが2007年に発表したアルバム「My Name Is Buddy」に収録されています。アルバムの中では、猫のバディが主人公です。バディがネズミのフレディとともに第二次大戦前後の古き良き時代のアメリカ各地を旅しながら、当時の社会の様々な社会状況を見聞し、体験していくという、コンセプチュアルな構成になっています。そして、当時のアメリカの状況をつぶさに表した歌が、結果的に「アメリカの今」を鋭く抉る視点となっているところが、ライ・クーダーの狙いなのでしょう。全17曲の長いアルバムですが、カントリー、フォーク、ゴスペル、そしてライ・クーダーお得意のテックス・メックスなど、バラエティに富んだ曲が並び、最後まで飽きさせません。そして、アルバム最後の曲が「There's a Bright Side Somewhere」です。「どこかに素晴らしい場所が…」というタイトルそのものの曲で、これを聴くと私は何だか少し暖かい気持ちに包まれます。

 この「My Name Is Buddy」というアルバムは、けっして嫌いではないもの、ライ・クーダーのアルバムとして冷静に見れば、手放しで褒めるわけにはいきません。コンセプチュアルゆえに「あざとい」部分や「お手軽」な部分が鼻につきます。カントリー、フォーク、ゴスペル、テックス・メックスなどライ・クーダーが過去に手がけてきた音楽をこれぞとばかりに並べてみただけ…という気がしないでもありません。
 ライ・クーダーには「Chicken Skin Music」や「Buena Vista Social Club」など、キラ星のような名盤が数多くあります。とりわけ「Chicken Skin Music」は、個人的には「無人島へ1枚だけ持っていくアルバム」を考えた時にかなり上位に来るほど大好きなアルバムだし、70年代から聴き込んで音楽的にも高く評価しています。そうした名盤と比べると、「My Name Is Buddy」のコンセプトの安直さは、ちょっと引いてしまう部分がないでもありません。

 とは言え、猫好きの私は「My Name Is Buddy」というアルバムのジャケットに大きく描かれた、ふてぶてしい「バディ」の顔と姿が大好きだし、このアルバムを最初の曲からずっと聴いた最後に「There's a Bright Side Somewhere」を聴いて、ほんわりと暖かい気持ちなるのが大好きです。