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2009年06月29日

●FinePix「F200EXR」他…

 以前書いたように、リコー「R10」のレスポンスの遅さと夜景・室内スナップの弱さに閉口して、使う気を無くし、新たにFinePix「F200EXR」を購入して使っています。
 まだじっくりと使い込むところまではいっていませんが、暗所のスナップについては、まあほぼ期待通りの性能を発揮してくれています。夜景スナップや暗めの室内のノンストロボ撮影では、EXRモードの中の高感度低ノイズ優先の「SN」がほぼ満足いく撮影結果を出してくれています。私の場合、「SN」のISO感度の上限を800に設定していますが、居酒屋やレストラン内でのスナップなら、ほぼ100発100中で「使える画像」を撮ることができます。
 ただ、昼間の風景などを中心として使おうと思っていた一般的なオート撮影では、ともかくダイナミックレンジを上げる方向、ISO感度を上げる方向にシフトしてしまうので、さすがに使いづらく、プログラムモードにしてISO感度の上限設定を下げて使っているのが現状。
 ホールド感は決してよいとは言えませんが、かと言って、当初予想していたよりは悪くもない…というのが現時点の感想。動作の機敏さや撮影レスポンスについては、まあまあといったところです。来週の海外出張に持って行って使ってみるつもりです。ともかく、もっと使い込んだところで、気が向いたらさらに詳しく報告します。

 話は全く変わりますが、私が愛読しているblog「地下生活者の手遊び」の6/23の投稿「表象は読み解くことができない」を読んでいたら、ある論争の中で、鮎川信夫の名前が出てきたので、ちょっと気になりました。

 まあ、エントリーの内容や前後の論争の中身は当該Blogを読んで頂くとして、現代詩文庫から出ている鮎川信夫の詩集は高校時代に読んでけっこういろいろと考え込まされた記憶があります。当時の自分が何をどう考えたかについては、ここでウダウダと書くつもりはありません。ただ、何十年かぶりに鮎川信夫の名を目にし、しかもBlogの内容を読んだら、条件反射的に今は亡き谷川雁の、次の詩を思い浮かべました。

谷川雁「毛沢東」

いなずまが愛している丘
夜明けのかめに
あおじろい水をくむ
そのかおは岩石のようだ
かれの背になだれているもの
死刑場の雪の美しさ
きょうという日をみたし
熔岩のなやみをみたし
あすはまだ深みで鳴っているが
同志毛のみみはじっと垂れている
ひとつのこだまが投身する
村のかなしい人達のさけびが
そして老いぼれた木と縄が
かすかなあらしを汲みあげるとき
ひとすじの苦しい光のように
同志毛は立っている

 ちなみに、私は別に毛沢東のファンではありません…

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