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2011年01月26日

●8,200円のデジカメ

 オリンパス「XZ-1」、「どうしても使ってみたい」という気持ちに負け、購入予約してしまいました。ちょっと安くなるまで待とうと思ったのですが、物欲に負けました。発売日が楽しみといえば楽しみなんですが、一方で立て続けにボディを2台も買って旧レンズで遊んでいるGF1やら、相変わらず主に国内外の出張・旅行時に持ち歩いているGRD3やらの出番との兼ね合いはどうなるのか、ちょっと心配でもあります。

 で、今回はこの「XZ-1」の話ではありません。ハイエンド機の「XZ-1」については、発売後にあらゆるマニアユーザがレビューを書くでしょうから、私などが書くようなことはありません。
 今回私が紹介したいデジカメは、型落ち機種のSONY「DSC-W350」です。これ、先日買い物のためにオフィス近くの家電量販店に立ち寄ったら、10,500円でポイント22%で売っていたので思わず買っちゃいました。ちょうどポイント分でその時買おうと思っていたモノが買えたので、実質8,200円で購入できた激安デジカメです。8,200円といったらトイデジカメの値段で、別に画質云々で文句を言うようなものでもないし、何よりも名刺サイズと撮影時重量117gは魅力です。かつて愛用したSONYの超小型デジカメ「DSC-U30」でさえ、本体重量89g、単四2本を含む撮影時重量は約123gですから、「DSC-W350」の方が軽いわけです。これで、1410万画素のCCD、26mmからの4倍ズームに、光学式手ぶれ補正がついているのですから、まったくもってデジカメの機能進化は恐ろしい。先日、CASIOの「Z2000」を12,000円台で購入した時にも思ったのですが、型落ちとは言えこの機能の「DSC-W350」が8,200円で買えるのでは、メーカーや販売店の収益を心配してしまいます。
 「DSC-W350」はちょうど1年前に発売された機種。発売後数ヶ月は実売価格が1万円台後半ぐらいだったでしょうか。まあエントリークラスというよりはちょっと上の機種だったと思います。機能だけでなく、ボディもそれなりにしっかりとした作りでチープ感はありません。そして、中級機以上は裏面照射型CMOSセンサーばかりになった昨今、個人的にはCCD搭載機としての魅力もあります。

 さて「DSC-W350」を購入して4日間、毎日ポケットに入れて持ち歩いて、いろいろと撮影してみました。それが、けっこう使い勝手がいいんです。小さいが故にグリップにちょっと難がある他、シャッターの感触が今ひとつ、起動時間とメディア記録時間が1呼吸分遅く感じるのですが、それ以外には操作性に特に不満はありません。画質も満足です。むろん、「実質8,200円で買ったカメラにしては」…という前提付きですが。プログラムオートで撮る晴天の屋外では、まあ素直に写ります。特に派手な色でもなく、発色も自然です。人物撮影も、肌の色など悪くない。悪条件のノンストロボの室内撮影や夜景なども、あまり破綻することがありません。特に夜景は、よく撮れます。夜景は、シーンモードを使わなくてもプログラムオートで十分です。ISO感度オート設定でも割と感度低めで撮れるのがいいですね。
 また、画素が非常に小さい1410万画素のCCDにしては、画像にギスギスした感じがありません。撮影画像を等倍で見ても(こういう見方は嫌いですが)細部がのっぺりとつぶれた感じがなく、けっこうナチュラルな画像処理が施されています。同じ1400万画素の「Z2000」の画像処理よりは、好感が持てます。しつこく繰り返しますが、「実質8,200円で買ったカメラにしては」とても自然でよい画質です。文句はありません。

 結論として、この値段なら「DSC-W350」は実にいいデジカメです。サイズと重量で見れば、かつて使ったカメラでこれに匹敵するのはCASIOの名機、固定焦点の「EX-S20」ぐらいでしょう。このズバ抜けて優れた携帯性は、カバンを持たないで街歩きをする海外旅行時などには非常に魅力的です。夜景を含む街角スナップなら、これだけ写れば十分です。実は私、この値段で買えるうちに、もう1台買っておこうかと思っています。
 ホント、チープなカメラを使うのは楽しいです。

 「DSC-W350」で撮った、夜景画像のサンプルを掲載しておきます。

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Dsc00116_s.jpg


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