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2007年09月06日

●先が見えないCPビジネス

 携帯電話のコンテンツプロバイダ(CP)、いわゆる「公式サイト」によるコンテンツ販売ビジネスは、ここへきて頭打ちになっています。モバイルCP大手のインデックスやサイバード、ザッパラス、「モバゲータウン」のDeNAなどは、まだまだ手を替え品を替えで、SNS系などいろいろと新しいビジネスモデルを展開していますが、着メロや着うた、占いやちょっとしたゲームなど、公式サイトのコンテンツは軒並み低調な状況が続いています。

 さらに、総務省は既存大手キャリアに対してSIMロック型ビジネスモデルの見直しを迫っており、大手キャリアによる現在の閉鎖的・独占的な課金回収システムが、今後いつまで続けられるのか、まったくわからない状況です。もし今、誰かが新たにCP事業に参入したいなどと言ったら、よほどユニークなビジネスモデルでない限り、まずやめた方がいいと忠告するでしょう。

  私自身が関わっている会社では、最初のブラウザフォンであるiMODEサービスがスタートした1999年から携帯電話関連のシステム開発やコンサルの仕事をしています。まだ、最大手のインデックスがiMODEの公式サイトを始めたばかりの時代です。そのインデックスやサイバービズ(現在のザッパラス)、ジーモードなどいくつかのCPが起業して大きくなるプロセスを、ずっと見守ってきました。現時点でも何社かのモバイルCPをクライアントとしており、モバイルCPのビジネスモデルは熟知しています。むろん、自身の会社もCPに参入するチャンスが何度もありながら、なぜか自身でモバイルCPビジネスをやることには魅力を感じませんでした。

 そんな私が、なぜ今さらコンテンツプロバイダを始めるのか…という理由となると、自分自身もいま一つよくわかりません。単なる気まぐれという部分もあります。ただ、次の2つのことは言えます。
 第一に、現金30万円で始められる仕事は、CPぐらいしか思いつかなかったこと。
 第二に、CPビジネスが儲からなくなった時代だからこそ、逆に面白いビジネスモデルがあるんじゃないかと考えたこと。
 …以上の2つが、新たにCPビジネスをやってみる気になった理由といえば理由です。

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