ここはオルタナティブ・デジカメサイト。デジカメとMPEG-4動画の話、サブカル系の駄文コンテンツをどうぞ…
HOME

日記過去ログ
 ◆ログ 2/21〜3/30日分
 ◆ログ 1/21〜2/20日分
 ◆ログ 12/25〜1/20日分

 ◆ログ 11/20〜12/24日分
 ◆ログ 10/22〜11/19日分
 ◆ログ 9/20〜10/21日分
 ◆ログ 8/20〜9/19日分
 ◆ログ 7/20〜8/19日分
 ◆ログ 6/19〜7/19日分
 ◆ログ 5/23〜6/18日分
 ◆ログ 4/19〜5/22日分
 ◆ログ 3/18〜4/18日分
 ◆ログ 2/13〜3/16日分

WS30 & SLIM
 ◆WS30の魅力
 ◆VGAカメラで遊ぶ
 ◆WS30の使用感
 ◆WS30 SLIMの特徴
 ◆WS30の画質
 ◆WS30の動画
 ◆WS30マクロ撮影
 ◆WS30購入の前に!
Digital Camera
 ◆デジカメ購入指南
 ◆デジカメ遍歴
MPEG-4
 ◆MPEG-4動画で遊ぶ
 ◆MPEG-4の魅力
 ◆VN-EZ5で遊ぶ
 ◆VN-EZ5で遊ぶ 2
 ◆VN-EZ3で遊ぶ
 eggyで遊ぶ
 eggyで遊ぶ 2
 eggyで遊ぶ 3
 D-snapの使用感
 D-snapの画質
 ◆携帯でMPEG-4
 ◆MPEG-4勉強部屋
Diary & BBS
 私的画像日記
 ◆動画・静止画 掲示板
 ◆意見交換 掲示板
 ◆About Me
 ◆Link
 ◆Mail


画像日記   〜都会に暮らすサイレント・マイノリティの発言


2002/4/30

 私は「女性が好き」だと何度も書いています。「女性が好き」という言葉にはいろいろな意味がありますが、私も「いろいろな意味で女性が好き」です。ぶっちゃけた話、「女好き」の中年です(笑)
 まず、女性と2人で過ごす時間が好きです。仲のよい女性とゆっくり話しながら食事をしたり、街を歩いたりすることが好きです。街中の遊び場所は、バーでもクラブでも男女のペアであったほうが楽しめる場所が多いので、その意味でも街でゆったりと女性と過ごす時間は好きです。
 女性と旅をすることが好きです。国内外を問わず、旅は1人旅か女性と一緒に行くかのどちらかです。特に海外の場合など、ホテルを探すのも旅先で食事に行くのも、女性とペアであった方が便利で、楽しめることが多いと思います。
 次に「友人」としての女性が好きです。「異性は友人関係になりにくい」と言う人もいますが、私の場合どんなとでも話せる仲のよい女性の友人が何人もいます。
 そして女性とセックスすることも好きです。ただし、当たり前の話ですが相手が誰でもいいというわけではありません。第一、私は風俗が大嫌いです。実際にほとんど経験したことがありません。これは「モラル」という面での理由ではなく、感覚的かつ生理的なものです。風俗で遊ぶことが好きな男性を批判するつもりはありません。別にそれはそれで構いませんが、自分は好きな女性や信頼する女性とセックスをする方が楽しいです。
 ビジネスパートナーとしても女性は好きです。というよりも、これは最近特に思うのですが、女性の方が優秀な人材が多いと思います。ビジネスの上では、ウェットな人間関係になることを避けたいのですが、最近では女性の方がビジネスライクに付き合うことができます。男性は「居酒屋での上司と部下」的な関係を作りたがるので、かえって面倒です。

 私はバイクやデジタル・ガジェットが大好きですが、そんなもので遊んでいる時間よりも、女性と過ごしている時間の方が好きかもしれません。

2002/4/28

 今日は久しぶりにノートPCを購入してきました。愛用していたThinkPad240が壊れたのです。先日書いたように、出張、旅行用のB5以下の軽量ノートで、原稿を書くこととネットに接続することが最大の用途です。たまに企画会議などに持参して、プロジェクターに接続してPowerPointでプレゼンする…という用途もあります。いずれにしても特にハイスペック機は不要であり、新Libretto L5にほぼ決めかけていました。しかしながら、実際に購入したのは、NEC「LaVie J LJ300/2A」です。重量は1.35Kgありますが、12.1インチの液晶を搭載、そしてCeleron650MHzとTM5800よりは若干速いCPUを採用しており、しかも2ポートのUSB2.0とIEEE1394端子や標準外部ディスプレイ端子を装備しています。PCMCIAスロットに加えてCFカードスロットまで搭載しており、インタフェース面ではほとんどフルスペックのノートです。そして、なんと言っても購入の決め手になったのは価格であり、127,000円という安さでした(根気よく探せばさらに安く買えたかもしれませんが…)。
 外付けのCD-ROM/Rはネットワーク経由でデスクトップのドライブを使うので不要ですし、無線LANも不要です。万が一のリカバリーはHDD内のリカバリーイメージをそのままネットワーク経由でCD-Rに焼いておけばOKでしょう。むろん添付ソフトなど何もなくても構いません。それにしても、このスペックなら安いと思います。
 ほぼ同じスペックと価格ならVAIOの「PCG-SRX3E」という選択肢もあったのですが、VAIO嫌いの私はNECを選択しました。じゃぁNECが好きか?と聞かれると、NECのパソコンにもよいイメージはありません。かつて仕事ではPC9800シリーズをさんざん使わざるを得ない期間が長かったという事情がありますが、これは他に選択肢がなかったからで、当時は個人的にはMacintoshを愛用していました。標準DOS/V規格に背を向けたNECの独自規格のパソコンには、多くのユーザが非常に苦々しい思いを持っていたものです。NECを使っていたのはWindows3.0の時代までで、Windows3.1以降は長らくNECのパソコンを使ったことはありませんでした。
 …なんて話はもう昔のこと、今となってはパソコンなど動けば基本的にどれでも一緒です。しかし、「LaVie J LJ300/2A」のデザインには多少気になる部分があります。
 まず第一に、カバー部分に透明樹脂製のアクセントが入っており、これがなんとも女性的なイメージ…というよりも女性ユーザーに「阿ている」感じがするのです。なぜもっとシンプルで質感のあるデザインにしないのでしょう。やはりIBMのThinkPadのようなデザインが好きです。そして、全体に作りが華奢なのも気になるところです。まあ、毎日持って歩くわけじゃないので特に頑丈でなくともよいのですが、それにしてもプラスチッキーな雰囲気は興醒めです。
 …というわけで、けっして所有欲をくすぐる製品ではなく、いくつかの難点もあるものの、値段とスペック…つまりコストパフォーマンスには概ね満足しています。10万円ちょっとでこれだけのノートPCが買えるのですから、よい時代だと思います。

2002/4/26

 さて、どうしたものでしょうか?

 この「WS30の世界」というサイト、ほとんど何も考えずに画像コンテンツをアップしているので、最近になってサーバーの容量が厳しくなってきました。画像掲示板のログだけで50MB以上あります。全体では100MBを軽く超えるでしょう。固定IPを使って、自前のサーバーに移すのも手ですが、セキュリティ面が心配です。安いレンタルサーバーだと転送データ量に不安があるし、ちょっとマシな国内のサーバーだと200MBで毎月2万円ぐらいは必要です。たかだか個人サイトのために毎月数万円を出費するのもバカバカしい。
 さて、どうしたものでしょうか?

 愛用していたノートPCが壊れたので、新しくノートPCを調達する必要があります。出張時や海外旅行時に使うのが主目的なので、B5以下の軽量ノートを選択することになると思いますが、いざ機種を決めようと思うと結構難しいですね。CPU性能はソコソコでいいし、HDDだって20GBもあれば十分。だから安いものでいいわけです。現時点での候補機種はTM5800にアップグレードされた新Libretto L5あたりですね。無線LANなしのバージョンならば13万円前後で購入できそうです。でも、USBが2.0じゃないのが気に入らない。
 さて、どうしたものでしょうか?

 池袋という街は気に入っているのですが、昔からあるお店がだんだん減って、チェーン店系のファーストフードばかりが増えてきました。
 で、長い間行きつけだった池袋北口の喫茶店「街角」が、4月いっぱいで閉店することになりました。何でも、店を借りていた大家と地主が地代のことでトラぶったそうで、止むにやまれぬ閉店だそうです。ここに通い始めたのは、同じ場所で現在のマスターがやっていた「象の仔」という喫茶店だった時代からで、もう15年以上になります。困ったなぁと思っていたら、6月から豊島園で再開するそうで、とりあえずは美味しいコーヒーがまた飲めるということでホッとしています。でも、オフィスの近くから美味しいコーヒーを飲める喫茶店がなくなってしまうことに替わりはありません。スタバやドトールは嫌いだし、毎日のコーヒーを飲む場所がありません。
 さて、どうしたものでしょうか?

 今日は朝からずっとクライアントと会議をしていました。ついさっきオフィスへ帰ってきたのですが、やることはいっぱいあるのになんとなく気力が萎えています。以前は、いっぱい仕事を抱えて1日中エネルギッシュに動き回っていることが楽しかったのですが、中年になってくると同時に2つ以上の仕事を平行して進めることが面倒になってきます。面倒になるのは仕事だけではありません。私は自他共に認める「女性と遊ぶの大好き人間」なのですが、こちらの方面も同時並行で複数の相手と事を進めるのが面倒になってきました。なんか「マターリ」した関係がコンファタブルなのです。こういう関係って、あんまりよくありませんよね。
 さて、どうしたものでしょうか?

 今日に日記は、韻を踏んでみました(笑)

2002/4/25

 先日、「ノーベル賞の野依教授が3300万円の申告漏れ」というニュースがありました。要するに、国際的な学会などでの講演料や受賞賞金などを申告していなかった…というわけです。「研究に明け暮れるあまり、納税に対する意識が欠如していた…」と弁明しているそうですが、「アホなこと言ってんじゃねぇよ!」…って感じですね。
 彼は、ノーベル賞受賞以来やたらとTVなどに登場しては、教育問題について語っています。先日はNHKのニュース番組の中で、「広い視野を持つ人間を育てる教育が必要」などとえらそうなことを論じていました。「収入を申告する」というのは常識中の常識であり、意図的な脱税以外で、収入を申告しないなんてことはあり得ません。こういうモラルのない奴が偉そうなことをしゃべってるのも、むかっ腹の立つ話です。
 いきなりこんな話を書いたのは、自分でやっているささやかな会社の決算が終了して、納税をしなければならないからです。まあ、納税といってもほとんど赤字会社に近いですから、たいした金額ではありません。それにしても私はサラリーマンではないので、「申告」「納税」という行為に対して、シビアにならざるを得ません。消費税なんかもそうですが、一般に納税分を別建てで確保しておく…なんてことは現実的には不可能です。小さい会社をやっていると、収入に関してはすべて日常の運転資金に回ってしまいます。だから、たいした納税額ではなくとも、ズシリと応えることが多いのです。
 自慢じゃないですが、私は納税に関しては不正をしたことがありません。というよりも、会社の運営形態上、「収入を隠す」という不正ができないと行った方がよいでしょう。逆に、個人で使う細かいお金を、すべて領収書をもらって法人の支出にするなんてことも、非常に面倒なのでやりません。納税意識が高いのではなくて、面倒なことが嫌いなだけです。
 ともかく、私は納税シーズンでちょっと頭を悩ませていました。そこへもって、頭の悪いノーベル賞学者の脱税ニュースです。ちょっとムッときました。

 それにしても、昨今話題になっている有事法制関連法案のように、国が国民に対して「国家に対するロイヤリティ」を求めるのならば、国民に対するロイヤリティを果たさないどころか勝手に税金を使いまくる官僚や政治家に対して、「納税拒否」という形の運動をもっと起こしてもよいのではないかと思ったりします。
 政府や国家に対する市民(この言葉は大嫌いですが)の意思表示の方法はたくさんあります。まあよくあるのが「デモ」「ハンスト」などで、最近では「オンブズマン」などという市民運動の形態も一般化してきました。まあ最後に来るのが「武力闘争」ということになるでしょう。しかし、「国にダメージを与える」行動としては、下手なデモや武力闘争よりも「税金不払い運動」の方が効果的なはずです。日本の場合、おそらく国民の30%程度(個人・法人を含めて)が納税を拒否したとたんに、国家が成立しなくなるはずです。歳入の裏付けがない国家予算は、国際的な信用の失墜を招き、国債は際限なく下落し国家が破綻するという結果になりそうです。  ただし、現実問題として「納税拒否運動」というの、あまり一般的ではありません。特定地域の市民団体による部分的な納税拒否運動や、「軍事費相当分の納税拒否」といった反戦運動などの事例は聞いたことがありますが、大規模な納税拒否運動は日本ではあまり起こっていません。比較的知られているのが、戦後間もない昭和26年、あの有名なシャウプ勧告による税制改革によって重税に苦しんだ滋賀県の零細印刷業者達が、激烈な納税拒否運動を繰り広げました。その時には「税務署員がピストルをかざしたMPとともに乗り込んできた」そうです。
 実際に大規模な納税拒否運動などを始めたら、すぐに逮捕・収監されることになるのでしょうね。本気でやるのならネットをうまく使うしか方法はなさそうです。
 もっとも、私は日本という国に住む国民のバランス感覚をあまり信用していません。基本的には「住民投票」や「国民投票」的な、大規模な市民運動は情緒に引き摺られやすいと考えています。小泉内閣の支持率が一時は80%もあったのですから、なんとなく恐ろしい話です。この国で大規模な反権力闘争を組織するのは、逆の意味でも難しいかもしれません。

 何か、デジカメサイトなのに、意味不明の話で妙に饒舌になってますね(笑)。休暇明けで、殺人的に忙しいのが原因でしょう。

2002/4/24

 「中高年社員、IT化に追いつけず=大手企業の8割に存在−人事行政研」…というニュース記事がありました。内容は次のようなものです。
 「多くの企業が業務にIT(情報技術)の有効活用を図っている中、インターネットや企業内情報通信網(LAN)などITを使いこなせない社員が大手企業の8割に存在し、そのほとんどが中高年層であることが23日、人事院の外郭団体「日本人事行政研究所」の調査で分かった。調査は2001年11月、東証一部上場やこれに準じる1089社を対象に実施。回収率は25.3%。調査によると、ほぼすべての企業が、社内LAN(92.7%)、電子メール(94.2%)、インターネット(95.3%)などITシステムを導入。事務系職員へのパソコン配備では、8割近くが「1人1台以上」の状況。一方、「業務のIT化に追い付いていけない社員がいるか」との質問に、8割近くが「いる」とし、その99.5%が「中高年者層に多い」と回答した…」

 これは、誰でも知っている「ごく当たり前の話」です。こんなつまらない話がニュースになるのもヘンだし、それをまた官公庁の外郭団体がお金をかけて調査すること自体がおかしいですね。ITを使いこなせない社員が8割近い企業に存在し、その多くが中高年である…ということなんか別に大げさな調査をしなくても判りきっていることです。調べてみると「日本人事行政研究所」なる団体は、人事院の外郭団体として昭和51年に設立され、「明日の人事管理の展開に役立つ的確な指針を示すため、時宜に即した調査・研究を実施…」しているのだそうです。大臣官房企画調整課の所管の、いわゆる「公益法人」であり、この団体が税金を使っていかに無駄な調査を行っているかは、今回のニュースになった調査内容を見てもわかる通りです。
 いや、今回書こうと思ったのは、別に「公益法人による税金の無駄遣い」に対する怒りではありません(笑)。

 今回のニュースを読むまでもなく、どうも「ITに弱い中高年」という図式が出来上がっているようですが、では若い世代はITに強いのか?…と言うと、私はけっしてそうではないと思っています。若い世代も、ITは基本的にダメな人が多いのが現実です。
 私のオフィスでは定期的にアルバイトを募集するのですが、一般事務補助職で募集すると毎回大学生からの数十人の応募があります。当たり前の話ですが、私のオフィスでは手書きの文書なんてものは存在しないし、全ての業務はパソコンのソフト(Micorosoft Office等の市販アプリケーション+自社開発アプリ)を使って行っています。特に難しい作業を要求するわけではありません。私はWordやExellの簡単な使い方なんて3日もあれば覚えるのが普通だと思っているので、特に応募要綱に「パソコン経験者」などとは書きません。で、応募してくる大学生のうち、約70%はパソコンをほとんど使えないという状況です。ワープロを使ったことがない…という大学性も半分はいます。また、別にパソコンを使ったことがなくてもこちらで教えます…と言うと、大半の学生は不安そうな顔で「できるでしょうか?」と聞いてきます。
 要するに、最近の大学生には携帯でのメールなら送受信できるけれど、パソコンは使えない…という人が非常に多いようです。今の大学生なら、小学生の頃にはもうパソコンが普及していたはずだし、小さい頃からゲーム機でも遊んでいるはずです。なぜ「パソコンは不得意」という人がこんなに多いのか、不思議なことです。
 あと、応用が利かない…というのもよくあるケースです。「私は一太郎なら使えるがWordは使ったことがないのでダメです」…と言い出すのです。バカバカしい話です。ワープロソフトなんて、どれでも同じです。自分が教わったり、使った経験があるものしか使えない…って、そんなバカな話があるかと思います。私なんかは、松→一太郎→VZエディター→WORDと、いろいろと使いやすいワープロソフトを探しながら、使ってきました。誰かに教わったソフトしか使えないというのも寂しい話です。

 ところで最近は、大学生が就職を有利にするために「OAスクールに通う」というのは、ごく普通の話だそうでです。大手のパソコンスクールの多くは就職を控えた大学生でいっぱいだという状況がここ10年ほどは日常的な光景だそうです。パソコンの基本的な使い方なんて、そんなもの自分で覚えろよと言いたいですね。
 もっと呆れるのは、「大学」という最高学府でパソコンの使い方を教えていることです。私の友人の大学教授によれば、彼が教えている中堅クラスの総合大学では教養課程で「パソコン教育」と「英会話教育」を行うのが、学生を集める目玉になっているそうです。もっとヒドイ話もあります。知人が事務管理職についている某短期大学では、「国際関係科」と「情報科学科」というのがあり、その実態は前者は英会話学校、後者はパソコンスクールだそうです。「大学」と名が付く最高教育機関で、英会話の授業があったりパソコンの使い方を教えたりしているのは、おそらく世界でも日本だけでしょう。実にバカバカしい話です。
 私は「大学でパソコンの使い方を教える」というのは、どうもピンときません。パソコンはあくまで道具であり、例えば経済学部で「マクロ経済の分析のためにパソコンを使う」というのなら話はわかります。学問やフィールドワークをする上でパソコンというのはあくまで「道具」に過ぎず、しかもこんな簡単な道具の使い方は個人で習熟すればよい話です。だいたい、高い授業料を払って大学に通って、そこで「パソコンの使い方の授業」などがあったら、私が学生なら怒りますよね。「大学」という教育の場にふさわしい高度な知識を教えてくれなければ、授業料を支払って通う意味などありません。
 英会話もパソコンと同じです。「英会話を教える大学」って、実にアホらしいですね。例えば東南アジアの大学などは、授業そのものを英語で行うことで英語のできない人間は最初から大学での授業にはついていけません。大学で「英会話」というのは、ちょっと悲しい「最高学府の教育の実態」ですね。

 今日の画像は、某国のバーの光景です(eggyで撮影)。
 実は、先週末から4日間ほど休暇を取っておりました。短期間ではありますが、海外へと脱出した次第です。インターネット接続環境は用意していきましたが、短期間の休みなので可能な限り仕事はしない、オフィスとも連絡は取らない…という方針で出掛けたので、まあまあリフレッシュできました。

 ところで、今日からオフィスで使用しているメインマシンをWindowsXPに変更しました。Windows Meが1日に何度も落ちるなどあまりにも不安定なので、とうとうXPに移行した次第です。うっとおしくてケバいユーザインタフェースをシンプルに設定するために、無駄な時間を費やしたのが腹立たしいですね。

2002/4/19

 今日から、数日間サイトの更新が止まります。レスもできないと思います。

2002/4/18

 このサイトは、徐々に「低ビットレート動画」の専門サイトへと移行しようと考えています。フェチ系アダルトサイトへ移行するよりはマシでしょう(既に別サイトでこっそりとオープンしていますが…笑)
 まあ、たまたま「VN-EZ5」「eggy」などのオモチャにハマったのが、こういう運命へと導いた…と考えることにします。

 さてMPEG-4は、低ビットレート動画フォーマットの標準に向けて、確実に地歩を固めています。前にも書いたように、Windowsが標準採用したことが大きな理由ですが、やはり世界的に見てインターネットユーザーのアクセス環境が意外と悪く、MPEG-2などの高画質動画をハンドリングしにくいことが原因でしょう。低ビットレート動画分野では、MPEG-4以外にあまり選択肢がないのが現状です。
 とはいえ、Windows Media以外にも低ビットレート動画用のフォーマットはいろいろあります。ただし、その多くがMPEG-4をベースとしたものです。
 MPEG-4ベースのコーデックと言えば、まずは「DivX」です(こちらこちらを参照して下さい)。DivXは、もっとも普及しているコーデックの1つでしょう。MicrosoftのWindows Mediaエンコーダが非常に便利なために、最近では使う人が少なくなりましたが、それでもWinMXなどで提供されている動画を見ていると多くがDivXでエンコードされています。DivXは、初期段階ではマイクロソフトのMPEG-4がベースとなっていたもので、一説にはマイクロソフトのMPEG-4のソースをクラックしたとも言われています。その後オープンソース化によってトラブルを回避し、現在はWindows環境で広く使われています。DivXの圧縮率はかなり高く画質もよいのですが、音声コーデックは含んでいません。
 「3ivX」もMPEG-4ベースのコーデックです。画質もよくMacintoshやLinuxやBe OSなどもサポートしています。
 On2社の「VP5」もMPEG-4がベースとなっています。「VP5」は「VP3」「VP4」と続いてきたコーデックで、VP3がオープンソース化された時には、かなり注目を浴びました。VP3は、比較的よく知られた「TrueMotion」というコーデックをベースに開発されたものです。同じMPEG-4ベースの「DivX」がマイクロソフトのMPEG-4の亜流と呼ばれるのに対して、VP3、VP4は、標準MPEG-4のライバルとして認知されています。最新の「VP5」は、RealNetworksの「RealPlayer」と「RealSystem iQ」をサポートしています。これらは、RealPlayer用のプラグインをOn2社のサイトからダウンロードできます。標準MPEG-4よりも狭帯域で、しかも高画質…というのがセールスポイントですが、実際の評価はまだ定まっていません。

2002/4/17

 この「WS30の世界」には、「デジカメ購入指南」というコンテンツがありますが、自分で言うのも何ですが、実にくだらないコンテンツですね(笑)。

 まあ、他人に「このデジカメがいい」と教えるのもヘンな話しだし、逆に他人に「どんなデジカメを購入したらよいでしょう?」と聞くヤツもくだらないですね。
 自分が欲しいモノを購入する時に、しかも趣味で使うモノを購入する時に、なぜ他人に「どれを買ったらいいか?」と聞くのか、実を言うとよくわかりません。別にデジカメに限らず、自分が欲しいと思ったものを買えばいいと思います。種類が多過ぎて何を買ったらいいのかよくわからないものがあるとしたら、とるべき行動は2つです。1つは自分で調べること。もう1つは「どれを買ったらいいかよくわからないようなものは購入しない」ことです。
 こんな話を書くと、「よく知っている人にアドバイスを受けることのどこが悪い?」という反論を受けそうです。でもそれは違います。
 まず第一に、仕事上の理由や実生活を営む上で、自分が全く知らないモノを購入することが必要になった場合には、その道の専門家に聞くことはとてもよいことだと思います。
 でも、「デジカメは面白そうだから買ってみよう」とか「デジカメで旅行の写真を撮ってみたい」という動機で購入するのなら、これは趣味や遊びの領域の話です。趣味や遊びデモノを使おうと思った場合、そのモノについて知らないのに「使ってみよう」「遊んでみよう」と考えること自体がおかしくはないですか? まず先に、デジカメの機能やデジカメで何ができるか、について、調べたからこそ「買ってみよう」という気になるのだと思います。「自分で調べる気がないモノは欲しいモノではない」ということなのです。

 私は、「調べればわかることを安易に聞くな!」ということを言っているのではありません。よく「人に安易にモノを聞くのはネチケットに反する」などと、したり顔で説く人がいますが、私はそんなことはどうでもいい。世の中は不思議なもので、親切というか「おせっかい」な人がたくさんいます。だから、ネット上では安易な質問に対しても嬉々として答えてくれる人が必ずいます。答えたくてたまらない、教えたくてたまらない…という人がたくさんいます。安易に質問したい人はすればいいし、それに答えたい人は答えればいい。
 でも、どんなデジカメを購入したらよいか?」などと、掲示板などで不特定多数の人間に対して安易に聞く人間も理解できませんが、安易に答える人間はもっと理解できません。
 この、掲示板などでおせっかいに答えている人、たいていの場合は自分が使ったこともない機種について平然と勧めたりしています。カタログスペックレベルの知識、または雑誌のインプレッションなどで知った知識で、他人に特定機種を勧めている人が多いのが不思議です。
 これは前にも書きましたが、「使って見たこともないデジカメがいいか悪いかなんてわかるわけないじゃん」と思います。第一、デジカメのインプレッションほど当てにならないものはありません。使う目的や使い方が違えば、良し悪しの判断基準はまるで違ってきます。
 例えば私は、友人のオフィスで仕事用に購入したキヤノンのS40をしばらく借りて使っていましたが、実につまらないカメラだと思いました。画質は別に問題はありません。オートでもいい画像が撮れます。でも、見た目よりも中途半端に重くて大きくて、とてもじゃないけど毎日持って歩く気にはなれません。第一、ポケットに入りません。リチウムイオン電池も減りが早く、充電も面倒です。
 でも、S40を悪く言う人はあまりいません。某デジカメライターなどは絶賛しています。画質がよいし、機能も申し分ないとのことです。私がここで「S40は使いものにならない」などと書いたら、怒って反論するユーザーがたくさんいるでしょう。だから正確には「S40は使いものにならない」ではなく「S40は私にとってつかいものにならない」と言うべきなのです。この「私にとって…」という部分が重要です。他人の評価を鵜呑みにするのは、例えそれがプロによる評価であっても、非常に愚かなことです。
 要するにデジカメの良し悪しなんて、使うに人の視点や判断基準で180度変わります。ここらへんは、「自分の評価と他者の評価」で書いた通りです。

2002/4/16

 個人的な話ですが…
 自分には放浪癖があることは確かなのですが、私は「放浪しきれない…」という半端野郎でもあります。
 海外(特にアジア)へ出かけると、40歳を過ぎているにもかかわらず、「若い頃からずっと放浪し続けている人」に出会います。以前バンコクで、安いゲストハウスに寝泊りして、日本人観光客相手に半分詐欺のような観光ガイドをして暮らしている50代のオジサンに出会いました。彼は20代〜30代前半にかけてバックパッカーとしてアルバイトをしながら世界を放浪し続け、30代半ばからは一応バンコクに腰を落ち着けているとのことでした。30代で一度現地の女性と結婚し、現地の企業に勤めていたことがあるので、ワークビザも取得しているのだそうです。現在は、日本人観光客を半分騙しながら怪しげなガイドのような商売をしており、1年のうち1/3ぐらいはカンボジアやマレーシアなど周辺諸国をフラリと旅してはまたバンコクに戻ってくるとのこと。彼は何十年もの間、徹底した根無し草のような生活を続けているわけで、うらやましいというか、まあなかなかの生き様だとは思いました。

 確かに私には放浪癖があり、海外での貧乏暮らしは好きですが、生涯を根無し草として生きるようなライフスタイルに憧れているわけではありません。言ってみれば、「放浪も楽しいが、一般社会の中で普通の生活をしているのも楽しい」のです。海外放浪だけの生活となると、ちょっと引いてしまいます。私は現実の仕事も楽しいし、たまには元麻布のバーでで女の子と飲むのも楽しい…のです。これは、ある意味で「根性がない」とも言えます。要するにベースとなる生活があっての放浪じゃないか!…と言われそうですが、ちょっと違います。ベースとなる生活…穏やかな家庭生活であったり、会社勤めであったり、そうした「安定」には全く興味がありません。事実、不安定極まりない生活を送ってきました。
 私は人生に関しては「多様な選択肢」を持ち続けたい…というのが本音なんです。
 何十年も海外で放浪を続けている人に出会うと、放浪生活それ自体がマンネリ化しているような印象を受けます。最初に書いた50代のオジサンは、おそらくもう日本でビジネスの最前線で働くことは難しいでしょう。要するに、彼の今後の選択肢は非常に限られているような感じがします。
 私は、「来年は何をしよう」といったことを、ずっと考え続けて行きたいと思っています。選択可能な道は、海外放浪から地道なサラリーマン生活まで、多種多様であって欲しいと思います。

 今日の画像は、「花」です(WS30 SLIMで撮影)。道端に咲いていたのですが、何の花かは知りません(笑)。私は花や草木の名前ってほとんど知りませんし、たいして興味もありません。自然に興味がない…というわけではありません。登山なんかやっていましたから、高山植物などを見ると美しいと思いますし、また身の回りに花や観葉植物がある生活はよいと思います。でも、それが「どういう名前の花か」ということには、あまり興味がないのです。むろん、デジカメで花を撮影することは非常に稀です。たまに「デジカメの撮影能力を知るため」か、「サンプル画像」を得るために撮るぐらいです。

2002/4/15

 アメリカは思想・信条・宗教に対する自由を保障する国ですが、現実にはその政治や社会システムは、宗教の影響を大きく受けています。つまり、キリスト教の影響です。伝統的に中絶、同性愛などに反対の立場をとり、道徳の回復を主張する共和党右派は、社会的リベラル派がイニシアティブを持つ民主党よりも、宗教の影響を受けやすい…というのは、よく知られています。アメリカにおける右派勢力は、カトリックと強く結びついています。ブッシュ対ゴアが争った大統領選挙においても、キリスト教右派団体がブッシュの政策決定に大きな役割を果たしました。しかし、様々な宗教信者が混在し、カトリック右派の影響が強いとはいえ、やはりアメリカは基本的に「ピューリタンが建国したプロテスタントの国」です。アメリカで発達している「健全な資本主義」(皮肉も含まれていますが)を見ると、よりいっそうその思いを強くします。同じキリスト教国でも、カトリックの国とは資本主義というか、社会システムの様相がかなり異なるような気がします。
 ヨーロッパを見ると、イタリアやスペイン、そして東欧諸国などカトリックの影響が地宵国ほど、資本主義とそれを支える社会システムが曖昧な様相を呈してきます。何が言いたいのかというと(笑)、ピュアな資本主義国家というのは、基本的にキリスト教国でありしかもプロテスタントの国が多い…ということです。
 マックス・ウェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」において、「資本主義の精神」の中心内容となるエートスを「世俗内禁欲」とよび、それはもともと「禁欲的プロテスタンティテズム」のエートスが生み出し、それが「資本主義の精神」に伝えたものだ…と述べました。世界を見渡すと、教を中心として多種の宗教が混在するアジアや中東などのイスラム国家においては、資本主義は曖昧な様相を呈しています。ある意味で「徹底していない」ように思えます。

 いや、別に資本主義とは何たるか…という話を書こうというのではありません。私たちは、人類の歴史を習うにあたって、社会システムや経済システムは「発展してきた」と、教わりました。
 例えば「宗教改革」では、腐敗したカトリックと清潔なプロテスタントが戦い、プロテスタントが勝ちを納めた…という感じです。プロテスタントが勝利した結果、資本主義が発達したとという見方も教わったような気がします。要するに、こうして歴史が進歩してきたということです。進歩、発展の節目節目では市民革命や産業革命などが起こったことになっています。非常に大雑把な言い方をすると、古代の奴隷制、中世の農奴制、そして近代資本主義社会に移行するプロセスを、「発展」と見たわけです。社会システムや経済システムが発展し、その結果として生産力が向上し、より多くの人が幸福に暮らせるようになった…というわけです。
 しかし、最近強く思うのは、古代の奴隷制、中世の農奴制、そして近代資本主義社会に移行するプロセスは、本当に「発展」なのか?…ということです。社会の生産力が向上し、それが適性に分配されれば、人は幸福になれるのでしょうか?
 何か、「生産力の向上」を前提にしない発展、つまり「生産力は後退する→しかし人類は幸福になれる」という…システムが存在するかもしれません。
 私はここで、「清貧の思想」的なことを言いたいわけではありません。社会の生産力、個人の収入の向上に依存しない、「個」をベースとする新しいライフスタイル…というのは最近よく聞く話です。都会のビジネスマン生活を捨てて田舎暮らしを始め、収入は減ったけれども家族で幸せに暮らしている…という話は最近よく紹介されます。こうした話に類する「新しいライフスタイル」を提案しようというのではありませ。これは非常に陳腐なことです。
 私が考えるのは、純粋な経済のシステムの話です。円滑に経済の仕組みを、「社会全体の生産活動の拡大」ではなく「社会全体の生産活動の縮小」をベースに考える経済学…というものは、誰かが真剣に考えているのでしょうか? こうした話を考えていくと、結局は誰もが声高に言うように「人間の生き方」の問題に行き着くしかないのでしょうか?

 私は、「社会システム」や「経済システム」について考えることは苦になりませんが、「人生について考える」ことは大嫌いなのです。

 …何を書いているのか、さっぱり判らない一文になりました(笑)。
2002/4/14

 日曜日だというのに、今日もオフィスで仕事。天気がよいので、デジカメを持ってお散歩でもしたいのですが…。昨日の土曜日も、中野にある知人のデザイン事務所で一日中作業をしていました。ホントにハードな毎日が続きます。

 ところで、中野は東京の中でも好きな街の1つです。中野という街には、どことなくサブカルチャーの匂いというか70年代の雰囲気を残している部分があります。最近少なくなった「美味しいコーヒーを飲みながら本が読める喫茶店」がけっこう残っていたり、「中野武蔵野館」なんてミニシアターがあったり…。
 そして、中野北口1〜3番街、仲見世あたりには入り組んだ狭い路地に飲食店がびっしりと並んでいます。私がよく行くお店は、北口と南口にある蕎麦屋「さらしな総本店」、北口のブロードウェイ近くにある軍鶏鍋が美味しい「竹やぶ」、中野ブロードウェイの2Fにある新潟料理店「雪椿」あたり。あとは中古カメラの在庫が多い「フジヤカメラ」なんかも時々覗いたりします。
 そんな「サブカルチャーの匂いのする中野」を代表する存在は、やはり「中野ブロードウェイ」です。

 JR中野駅の北口を降りると、バスターミナルがある広場を挟んだ正面に、中野サンモールというアーケード街があります。そのアーケード街の突き当たりが中野ブロードウェイです。中野ブロードウェイ、どんなお店が入っているかは、こちらをご覧下さい。3Fと4Fには、書店、コミック専門店、カジュアル衣料品店、エスニック小物店、古着屋、アンティークショップ、ガラクタ屋、サープラス店などが、所狭しと並んでいます。
 まあ、サブカルチャーとは言っても、アニメとコミックが主流なのは昨今のご時勢、しかもかの有名な「まんだらけ」の発祥の地でもあるので、そちら方面のお店が多いのは止むを得ないところ。でも、実際に「タコシェ」のように、サブカル系の書籍を扱う書店なんかもあります。
 ところで、中野ブロードウェイの上階の方は、かつてハイカラ(?)でハイソなマンションとして分譲されたんだとか…。何でも青島幸男が住んでいるそうです。

 今日の画像は、その中野にある「中野サンプラザ」です(WS30 SLIMで撮影)。
2002/4/12

 WinMXを使っていますか? 私はGnutellaやWinMXを「個人間の情報共有・個人による情報発信」のための強力なツールと考えており、非常に大切な技術だと考えています。このツールが、著作権の問題や猥褻図画販売の問題などで、あたかも「違法なソフト」のように取り上げられるのは、非常に心外です。
 これらのP2Pソフトは、まずインターネット上で、個人の持つファイルを自由に検索し交換できる汎用的なファイル共有の仕組みを作るソフトとして機能します。さらに、優れた情報公開ツールであり、Webサイト公開とは異なる簡単な手順で世界に向けてオリジナリティの高い個人情報の発信ができます。また特定のグループ内でプライベートネットワークを構築して、LANのようなファイル共有システムを実現します。
 しかも、ここが重要な点なのですが、P2Pソフトで作り出すネットワークは「第三者が介入しにくい」ものです。Webサーバーやメールサーバーを利用して作るネットワークは情報交換は、簡単に第三者が内容を検閲することが可能です。それに較べて、GnutellaやWinMXで構築するプライベートネットワークは、検閲が難しいという大きなメリットがあります。最近次々に国会に上梓されているネット関係の法案を見ていると「個人の自由」に対して危機感を抱かざるを得ません。こうした状況の中で、P2Pソフトが持つ「個人間の情報共有・個人による情報発信」という機能、そして「検閲を受けずに情報を交換できる」という機能は、市民(この単語は嫌いですが…)にとっては強い武器になると考えます。

 ところで、ライブカメラの話です。このサイト内でもWS30を使ったライブカム実験を行っていますが、これは基本的にはJPEG静止画を配信するものです。今回、PCカメラを使ってキャプチャーした動画をWindowsMediaエンコーダーを使ってMPEG-4動画にエンコードしてリアルタイムで配信する安上がりな方法を考えつきました。近々、このサイト内で実験をスタートする予定です。

 今日の画像は、ちょっとわかりにくいですが「藤原紀香のクリアファイル」です(WS30 SLIMで撮影)。
 このクリアファイルは、3年ほど前にたまたま出張でJALの国内線に乗った時、ちょうど沖縄キャンペーンをやっていて、乗客全員に配布されたものです。このJALのプレミアム、オークションで売れないですかねぇ。なんとなく、そのうちに「お宝」になるかもしれないと思って捨てられないのです(笑)。
 むろん私は藤原紀香のファンではありません。私が好きなアイドルは、ちょっと前までは本上まなみと中島礼香でしたが、最近は奥菜恵です…って、むろん冗談です。アイドルタレントに興味はありません。

2002/4/11

 パレスチナ情勢が気になります。シャロン政権は、国際社会の声に背を向けてパレスチナ自治区からの軍撤退を拒絶しました。今日もまた、新たなパレスチナ自治区への侵攻作戦が行われました。今回の侵攻作戦をイスラエルは「守りの壁」と名付けています。攻撃ではなく守りと表現することで、「生存のための戦い」であることを国際社会にアピールしているのでしょう。イスラエルが「国の生存をかけて戦っている」ことを否定するつもりはありません。ユダヤ人が古代ローマ時代から中世ヨーロッパ、そして現代においてはナチスやスターリン政権下のソヴィエトにおいて筆舌に尽くしがたい差別と排斥を受け続けてきた歴史もよく理解しているつもりです。しかし、パレスチナも同じです。
 私は以前から、時々パレスチナ情勢に言及する時に、バルフォア宣言以降のユダヤ人の行動をもって「パレスチナに住んでいた人々をユダヤ人が武力で追い払った」という経緯を書いてきました。だから、イスラエルがパレスチナ人の行動を「自爆テロ」と定義して「テロリスト」に貶めようとすることには納得できません。自爆テロと称するものは「自衛のための攻撃」であり、独立をかけた戦争行為だと考えています。
 今回あらためて、このパレスチナ問題に触れる気になったのは、「これはもうどうしようもない」と思うからです。イスラエルとパレスチナの戦いは、誰も止めようがないのかもしれません。
 言ってしまえば、双方が「生存をかけて戦う」こと以外に、何の見通しもないような気がするからです。和平への努力を否定するつもりは全くありませんが、イスラエル、パレスチナ双方の歴史的な背景と、過去の戦争の中で双方に生まれ犠牲者とそれを取り巻く個人・集団・国家全体の感情を考えれば、国連の安保理だの、大国の指導者の仲裁だの、第三者の意見などはあまりにも無力です。
 大局的に人類や歴史を見渡した上での「叡智」などというものは、当事者ではないから頭に浮かんでくるものであり、渦中にいる当事者の感情は、全く異なる思考のベクトルを持っていることは間違いありません。
 むろん、戦争で決着をつけるべきだ…などと言っているのではありません。人類にとって戦争とは、可能な限り避けるべき紛争の解決手段です。渦中に地域に住む人の大半は、立場を問わず戦火を交えることには反対でしょう。女性や子供が犠牲になる状況は絶対に見たくありません。でも我々は、そうした「当然のこと」を言う立場にすらないのかもしれません。

 パレスチナは、人類の文明が始まった土地です。古代から、セム語族に属する民族であるアッカド人、バビロニア人、アッシリア人、フェニキア人、カナン人、アラム人、アラブ人などが、豊かな歴史の営みを繰り返してきました。世界最古の都市であるエリコは、8000年以上も前に都市文明を築いていました。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が生まれた土地でもあります。周辺地域を含めれば多民族、多言語、多文化であることこそが、パレスチナという土地の活力の所以でもあったはずです。しかし、文明や民族、宗教の多様性ゆえに、争いもまた古代から繰り返されてきた土地です。現在パレスチナで起こっていること…これは数千年の歴史の1コマに過ぎないのかもしれません。

 今日の画像は、Pentium4搭載のノートPCです(WS30 SLIMで撮影)。
 この2台はDELLとNECの新製品で、いずれもPentium4の1.7GHzを搭載しています。ある雑誌の特集記事を書くためにメーカーから借りているもので、オフィスで使っているものではありません。それにしても、SXGAの液晶モニタといい、高速のビデオカードといい、デスクトップに全く遜色のないノートPCのパワーはすごいものです。ただし、デカイですね。私はノートPCというのは、出張時の携帯用にしか使いませんから、B5以下のサイズの製品しか購入したことがありません。でかいノートPCを購入するぐらいなら、いつでもパーツを取り替えられるデスクトップPCの方が使いやすいと考えています。でも、今回のPentium4 1.7GHzのノートPCを使ってみたら、ちょっと欲しくなりました。


2002/4/10

 アメリカへ行くと時々お世話になる電気店がタンディ・ラジオシャック(TANDY Radio Shack:TRS)です。全米に7000店もあり、街中では他に似たような品揃えの店は少ないので、ちょっとしたケーブルやら配線器具、そして電話機関係のパーツやらを買うのに便利です。そういえば、昨年の全米テロ事件で崩壊したマンハッタンのワールド・トレードセンターの地下にもTRSがあって、わりと最近、ホテルでのネット接続用に電話のモジュラーケーブルを購入したことがあります。
 ところで、現在は「しがない電気屋」に過ぎないTRSが、黎明期にパソコンの普及に果たした役割は非常に大きなものがあります。1880年代にはTRSはパソコン小売の最大手でした。1990年頃でもまだ、仕事で行ったサンフランシスコ市内のTRSでパソコンを売っているのをよく見かけました。TRSというのはTANDY社の小売部門であり、80年代はTANDYブランドのパソコンの販売が中心でした。そのTANDYブランドのパソコンと言えば、忘れられないのが1983年に発売された「TANDY MODEL100」です。
 御存知の方も多いでしょうが、この「TANDY MODEL100」は、8bitマシン時代の名機と言ってもよいNEC「PC-8201」の同型モデルです。世界で初めて「ビジネスアプリケーションで実用的に使われたモバイルPC」と言ってもよいでしょう。
 TRSで販売していた「TANDY MODEL100」は、単三電池4本で駆動しました。8085 2.4MHz、RAM 16KB(最大32KB)、ROM 32KB、LCD 240×64…というスペックでしたが、ワープロ、マルチプラン、BASIC、通信ソフトがバンドルされ、モデムを内蔵していたのが最大の特徴です。ユーザーの多くは新聞記者やジャーナリストで、取材先から原稿を送るために使われたのです。今では当たり前の光景となった、ノートPCで原稿を書いて出先からネットで送信する…というスタイルを作ったパソコンが、「TANDY MODEL100」なのです。
 日本で1984年に発売された同型機であるNEC「PC-8201」は、Tandy 100からモデムとマルチプランを取り除き、かわりにカタカナフォントを載せたもの。ディスプレイは40字×半角11行表示でした。当時はまだNiftyServeなどの「パソコン通信網」が存在しなかった頃で(NiftyServeは86年からで、その前には85年にアスキーネットがスタートした)、いわゆるP2Pで通信を行っていた時代です。日本国内向け製品でモデムが内蔵されなかったのは、ある意味で当然です。
 この「TANDY MODEL100」とNEC「PC-8201」を製造したのは京セラです。京セラは、NECとTANDY、そしてオリベッティにもOEMで供給していました。京セラといえば、一頃はNECにかなりパソコンを供給していました。NEC「PC-100」なんて機種も確か京セラ製でしたね。

 ところで、TANDY Radio Shackが、日本でも店舗を展開していたのをご存知ですか? …というよりも、今でもあるのでしょうか? 私が記憶しているのは練馬の富士見台という西武池袋線の駅の近くにあったお店です。安っぽい電話機とかオーディオ機器とかが置いてあり、自作スピーカーのキットや電子工作用のパーツなんかも売っていたのを覚えています。思い出しても、不思議な品揃えのお店だったですね。80年代の終わり頃には、いつのまにか見かけなくなっていました。

2002/4/9

 メチャメチャに多忙な日々が、少し一段落ついてきました。まだ週末に休みが取れるほどではありませんが、夜は5時間程度は睡眠がとれる状況になってきました。ありがたいことです…。そんなわけで、休みを取ろうと真剣に考えています。できればGW前に4〜5日でも、と考えているのですがどうでしょうか。もう半年以上も休み無しで働いていますから…。

 私は、普段はオフィスでカジュアルな格好をしています。綿パンとワークシャツが標準スタイルなのですが、ここ1〜2ヶ月はスーツを着てネクタイを締めている日が増えています。そこで、スーツを購入しようと思い立ちました。スーツはけっこうたくさんあるのです。もともと流行と無関係なトラディショナルなスーツやジャケットしか持っていない上に、私は20代以降ほとんど体型が変わっていません。だから、20代の時に購入したブルックス・ブラザーズのネイビーの3つボタンのジャケットは今でも問題なく着られるし、実際に着てもいます。でも今回買おうと思っているのは、もう少しコンテンポラリーなデザインのスーツです。何か、学生時代からずっと信奉してきた「アメリカントラッド」から脱却してみたくなりました。というわけで、明日スーツその他を買いに行くことにしましょう。

 ファッションと言えば、スーツに合うカバンも欲しい。そう思ってWebサイトを眺めていたら、TUMIのバッグをオンラインで販売しているところがありました。ノートPC用のブリーフケースはちょっと重いので、軽めのブリーフケースを選んで…、購入しちゃいました。…ハハ、また無駄遣いをしてしまった。

 「iPOD」をWindows機と接続するソフトが登場しました。となると、私はけっこう「iPOD」が欲しいかもです。なんか、購入したい気持ちを抑えられなくなってきました。来週の今頃には、TUMIのバッグに入っている可能性があります。

 WS80は、ちょっと残念です。購入したユーザーがあちこちで撮影画像をアップしてくれているので、それを見ているのですが、80万画素のCCDを採用している割にちょっと納得できる画質ではありません。解像度はむろん、シャープネスも不足、あまり感度も高くないようです。サイズ面のメリットを考えれば、単純に型落ちの130万画素とは比較できませんが、12800〜14800円程度の実売価格を考えれば、あまり購入意欲が起きる製品ではありません。まあしかし、購入していないデジカメをあれこれ論評するのは私の趣味ではありません。現在販売されているWS80は何かの間違いで発売された初期不良品か、それともたまたま失敗画像ばかりがアップされているのか…という風に考えて、良い画像がアップされるのを待ってから購入しましょう(笑)。

2002/4/8
デジカメの画質談義と人間の視覚

 最近になって私は、デジカメの画質に関する専門家の論評や掲示板上でのユーザーの議論などを読むのが、ますます面倒になってきました。真面目な話、画質談義は「どうでもいい」のです。むろん、あまりにも低レベルな画質、例えば携帯電話に搭載されている10万画素以下のCMOSの画像と、メガピクセル以上のCCDを採用したデジカメの画質は、明らかに違います。まあ、そんなことは当たり前です。  でも、100万画素以上のCCDを使ったデジカメであれば、撮影画像なんて基本的にどれでも一緒です。いや、一緒ではないにしても、何か本質的な部分が忘れられている。それは「写真を撮ることの楽しさ」であったり、「デジカメで遊ぶことの面白さ」であったり、いずれにしても、画質を含む機能の是非を超えたデジカメの魅力の部分です。

■デジカメの画質談義

 相変わらずデジカメは新製品ラッシュが続いています。新製品が出るたびに、ライターや評論家、そして素人評論家が、新製品の機能について「あそこがいい、ここが悪い」と論評を繰り広げます。そうした機能に対する論評の中で、相変わらず最もウェイトが高いのが「画質」に関する見解です。
 具体的には、「実際の明るさより半絞り分ほど暗く写る…」「露出が明るい方に引きずられる…」「赤の位相が反転している…」「空の青が濁っている…」…などの姦しい論評や議論が繰り返されます。
 お断りしておきますが、私はけっして眼が悪いわけではありません。印刷関係の仕事もやっていますから、こうした細かい画質の違いを見分けられないわけではありません。その上でなおかつ、「実際の明るさよりも半絞り暗かろうが明るかろうが、赤の位相が反転していようがいなかろうが…どうでもいい」、という部分があります。
 被写体にきちんとピントが合っていて、手ブレもなく、違和感のない範囲内で対象物の色調が再現されていれば、それ以上の画質についてはあまり問題にしません。そんなことよりも、「バッテリーが持つか持たないか」とか「デザインがカッコイイか」の方が、はるかに重要です。

 第一、画質ににこだわる人が撮影したサンプル画像の多くは、何の変哲もないの街並みやら花壇の花やらを写したものです。そういう被写体は自分も撮影しますが、やはりデジカメで撮影して面白いのは、彼女の笑顔であったり、彼氏のひょうきんな仕草であったり、海外旅行で出会った珍しい光景であったりするわけです。こうした被写体を撮る時には、細かい画質なんかどうでもよくなります。

■人間の視覚

 以前にも「低価格、低解像度トイデジカメのどこが悪い?」という文の中で書きましたが、しょせんは人間の視覚なんて、高解像度デジカメの画像が隅々までシャープに写っているようには、視野の中の対象物を見てはいないのです。ごく一部しか見ていなかったり、背景画像については見ていなかったりするものです。
 人間の視覚の働きというのは、非常に複雑なものです。「しょせんは人間の視覚なんて、高解像度デジカメの画像の中に隅々までシャープに写っているようには、視野の中の対象物を見てはいない…」とは書きましたが、逆に言えば、本当に見ている対象物に関しては、CCDセンサじゃ絶対に認識できないような、「対象物の物理特性」を判断していたりもするわけです。
 人間の「視覚」は、「ある種の光センサである眼」と「認識を行う脳」の働きが組み合わされて成り立っています。
 視覚を狭義で捉えた場合、対象物の色や形、奥行き感などが認識対象となりますが、人間は「モノを見る」時にはもっと複雑な認識作業を行っています。便宜的に視覚認識を3つの段階に分けてみましょう。

  @明るさ、色、階調、形状、遠近(奥行き)等、対象物の特性認識
  A高次元の物質的特性の認識、形状の特性と空間的な関係の認識
  B記憶データベースとの関連による対象物の付帯情報の獲得

 @の段階で既に、デジカメに搭載されているCCDやCMOS等の視覚センサと同様の働きを上回っています。人間は視覚情報によって、対象物の物体の色、奥行き、動き、形状などの認識加えて、質感など、様々な物質的な特性を把握します。ここには既に経験値のようなものが判断基準に含まれます。  Aの段階では、「対象物の存在と周囲の状況との関係」へと認識段階が進みます。人間は,両眼視差,すなわち両眼の網膜上に写る像のわずかな違いから外界の空間構造を認識します。そしてこの両眼視差と外界の空間構造とは幾何学的に対応しています。しかし。ここで言う「形状の特性と空間的な関係」とは、そうした眼の基本機能のことを言っているのではありません。
 人間の視覚は、中心高解像、周辺低解像の視野特性ゆえに、外界を認知する際には順次注視点を移動させながら個々の対象を認識します。そして、複数の対象物の空間的な位置関係を理解するのです。これは、人間の目が持つ高度な働きです。さらにその上で、位置的関係だけでなく、特性上の関係も認識します。「あの高い場所にあるボールは地面に落ちる可能性がある」…といった認識です。
 Bの「記憶データベースとの関連による対象物の付帯情報の獲得」となると、さらに脳の働きが大きな意味を持ちます。
 例えばイルカの肌をアップで撮影しているTV番組の1シーンを見たとしましょう。 黒く滑らかに光っているイルカの肌を見て、我々は「ちょっと固く、適度な弾力があり、すべすべしている」などと触感まで思い浮かべます。しかし、イルカの肌が本当にスベスベしているのか、どの程度の弾力性があるのかは、実際に触ってみなければわかりません。にもかかわらず、触れたことのない物体の手触りを思い起こすのは、我々は肌の表面の色や光沢などを見て記憶の中にある「かつて触ったことがあるモノ」との対比を行い、直接的な視覚情報とマッチングしているわけです。

■無意味な画質談義

 そんなわけで、人間の視覚が極めて高度でフレキシブルな働きを持っている以上、デジカメ画像の「高画質」なんて、些細なスペックに過ぎません。
 先に述べたように、デジカメの画像を見ると「隅々までシャープに解像されていること」が、高画質画像の必須条件となります。ところが、人間の視覚はそうではありません。視覚野の中央部から外部になるに従って解像力が低下するのです。従って人間は、多くの情報を得たい対象物を、視覚野の中心部分に持ってくるようにして「注視」します。だから、「隅々までシャープな画像」というのは、人間の視覚特性からすると本当は不自然なのです。
 赤い服を着た女の子を見ているとき、普通はその洋服の赤が「部分的に位相が反転している」などという情報を得ているわけではありません。ましてや同じ視野内の「空の青が濁っている…」など、空の色調を認知していることはまずありません。

 だから…いいじゃないですか、多少の画質の是非なんか…

2002/4/6

 前にも書きましたがYahoo登録時に、「WS30等のデジカメで撮影できるMPEG-4動画をレポート」…という意味不明のサイト説明文を勝手に付けられてしまったので、やむなくMPEG-4関連ののコンテンツの拡充を図っています。
 どうせなら、いろいろと実験をした上で有用な情報ページとして機能するようにしたいのですが、それにしてもMPEG-4というのは非常に曖昧な規格です。コーデックが何種類もある上に、Microsoftのwmvファイルのような標準から外れた独自規格もあり、ファイルの変換作業などはなかなか一筋縄ではいきません。
 そういえばViXもMPEG-4ベースのオープンソースコーデックが使われていますね。例えばViXでエンコードしたファイルは、WindowsMediaエンコーダでは再生できません。
しかし幸いなことに、国内で一般的に使われているMPEG-4機器、例えばeggyやVN-EZ5、D-snap等のカメラや、ME-AV1やVE-CR1などのレコーダーで使われているasfファイルは概ね互換性がある他、これらのasfファイルはWindows Media Playerでも再生が可能です。

 それにしても、MPEG-4を巡る話題は尽きません。
 ブロードバンド化が進む中で、インターネット上の動画アプリケーションの中でも「ストリーミング配信」は、今後大きな市場へと成長することが確実視されています。こうした状況の中、RealNetoworksの「RealPlayer」、Microsoftの「Windows Media Player」、Aplleの「QuickTime」という3大メディアプレーヤー間の競争は激しくなっています。
 しかし、ここへ来て流れは徐々にWindows Media Playerを抱えるMicrosoftに傾きつつあるようです。Windowsという圧倒的な支配力を持つOSを背景にしているMicrosoftは、やはり有利です。ストリーミング配信用動画フォーマットは「Windows Media Player」が採用するMPEG-4を中心に標準化が進みそうな感じです。
 そういえばAppleは、昨年後半以降QuickTimeへのMPEG-4コーデックの装備を進めてきました。しかし、MPEG-4のライセンス条件が合わないために、正式版発表への足踏み状態が続いているようです。また、RealNetoworksも「RealSystem iQ」と「RealOne」へのMPEG-4搭載を計画しています。
 ところで、QuickTimeのメーカであるAppleは、意外なことですが、もともとMPEG-4規格と対立しているわけではありません。MPEG-4を推進するために結成された業界団体である「ISMA (Internet Streaming Media Alliance)」には、Cisco Systems、IBM、Kasenna、Philips Electronics、Sun Microsystems等の大手各社と並んで、Appleも参加しているのです。
 逆に、MPEG-4を推進するMicorosoftは、このISMAに参加していません。第一、MicrosoftがWindowsMediaで採用するMPEG-4は、厳密な意味での「標準MPEG-4フォーマット」ではありません。wmvというファイル形式は、MPEG-4の標準ファイルであるasfとは微妙にファイル形式が違います。
 今後、MPEG-4がどのような道を辿って発展していくのかは、予測できない部分が多いですね。特にMicrosoftがMPEG-4とWindows環境をどういう形で結び付けていくかについては、非常に興味があるところです。

2002/4/5

 今日は某大手広告代理店で会議…、テーマは某社の新製品開発と事業化の方向性についてです。延々3時間以上の会議でしたが、特に何も決まらず…でした。
 広告代理店のスタッフやクリエーターは「マーケットや技術を優先させるのではなく、感性を大事にした商品を」…と、相変わらずのありきたりで陳腐な発言ばかり。メーカー側のスタッフは上司の顔色を伺いながら、当り障りのない発言を繰り返す…。何の成果もない会議が続きます。出席していた私は、あくびを噛み殺しながら、苦痛と忍耐の時間を過ごしました。
 まあ、皆さんもよく体験されている日常的な光景でしょうが、それにしてもこんな非生産的なビジネス方式が日常的にまかり通っているこの国の経済はもう長くない…とあらためて実感した次第です。

 MPEG-4関連の新コンテンツを入れました。 「いろいろなムービーをMPEG-4に変換する」です。

2002/4/3

 以前登山をやっていた頃に使っていた「気象ラジオFAX」というものがありました。詳しい説明は省きますが、この受信端末が大好きでした。私は基本的に「空から降ってくる電波が情報を送ってくる」というものは、何でも基本的に大好きなのです。だから、前にも書いたようにラジオが好きだし、無線関係は何でも好き、電波が受信できるものは何でも集める習性があります。
 そんな「空から降ってくる情報」の中でも、特に好きなのが「衛星放送」です。そりゃぁ、そうですよね。宇宙から情報が降ってくるわけですから、楽しいですよね。だから自宅のベランダはアンテナだらけで、BSやCS、PCMラジオ放送など、一通りの衛星放送受信は可能な状態なのですが、現在もっとも興味があるのが「衛星ラジオ」なんです。
 衛星ラジオについてはいくつかのインフラがありますが、まずは(1.4GHz)が知られています。こちらhttp://www.worldspace.gr.jp/receiver.htmlのサイトを見てください。受信機は、海外向けにラジオ型の製品がたくさん販売されていますので、平行輸入すればOKです。一頃は、国内でも日立製作所「KH-WS1」という受信機を販売していました。

 さて、衛星ラジオにはもう1つのインフラがあります。それが昨今注目を集めている、2.32−2.34GHz帯の自動車ラジオ用バンドです。米のGMが2003年モデルから主要車種に衛星ラジオを装備すると発表するなど、今後一気に普及することが見込まれているのです。
 先日この衛星ラジオに関して、面白いニュースがありました。
 「…衛星ラジオのSirius 802デバイス周波数抑制の嘆願書が受理へ……衛星ラジオサービス大手のSiriusが提出した嘆願書が、FCC(Federal Communications Commision)に受理される公算の高い事が明らかになるに従い、この嘆願書のもつ破壊的威力が、WiFi関係者の間で議論の遡上に上っている。嘆願書の内容は、WiFi、Bluetooth、デジタルTV、さらには電子レンジにまでおよぶ広範な産業分野で利用が促進されてきた2.4−2.483GHzの周波数帯域が、衛星ラジオの利用する2.32−2.34GHzに近接しているために、2.4GHzデバイスの高出力が衛星ラジオ側へ電波干渉を発生し、その環境資産に大打撃を与えているというものだ。Siriusはこの問題を解消するために、802デバイスの出力を現在の3分の1にまで抑制することを嘆願書で求めており、これが受理されれば、現在成長の著しいWiFiやBluetoothなどの産業全体が壊滅的打撃を受けることになると関係者は説明している。自動車業界をバックにもつ衛星ラジオは、その政治力をてこに、無風地帯だった2.4GHz帯域に旋風を巻き起こそうとしている。…」
 このニュースの通り、この衛星ラジオの周波数帯は、WiFiを始めとする無線LANの周波数帯に近接しているのです。

 考えてみれば、2.4GHz帯と言えば、ちょっと前まで使い途のない「ゴミバンド」と言われた周波数帯域です。2.4GHz帯は、普通「ISMバンド」と呼ばれます。ISM(Industrial Scientific Medical)バンドとは産業・科学・医療用に用意された周波数で、電子レンジや医療用メス等のために利用されています。無線の利用には免許が必要な場合が多いのですが、この2.4GHzの周波数帯はほとんどの国で免許が不要です。
 世界的な周波数不足が問題となる中で、1992年12月の電波法に基づく無線設備規則などの郵政省令の公布・施行に伴って、この2.4GHz帯のい有効利用を目的に無線LAN用の周波数として認可されました。この周波数帯を利用したの無線LANがIEEE802.11です。
 しかし、産業用に使われる2.4GHz帯はノイズが多く普通の無線方式は使いにくい…ということで注目されたのがSS、すなわち「スペクトラム拡散」と呼ばれる無線通信方式です。
 スペクトラム拡散通信(SS)は、広い幅の周波数を同時に使って通信を行う無線通信方式で、特定の周波数に雑音があっても他の周波数の信号は邪魔されずに交信できるため、ノイズに強いのが特徴です。また、同時に広い幅の周波数信号を作るのに特殊な符号を使い、この符号を知らないとデータ信号を正しく受信できないため他人には通信の中身を傍受されることがほとんどなく、セキュリティに強いのも特徴です。本来は米国で軍事用の通信方式として開発されました。GPS(Grobal Positioning System)も、SS方式を採用しています。

 話は飛んでしまいましたが、この2.4GHz帯の衛星ラジオ受信機は、日本の自動車メーカーも搭載を表明していますから、まもなく広範囲に使われることになると思います。車載用以外に、携帯用ラジオ端末としても商品化が進んでいます。既にアメリカの展示会では、何種類もの製品が発表になっているようで、私は欲しくてたまりません。
 「ラジオ好き」ってのは直りませんね(笑)。

2002/4/1

 今日は、MP3プレーヤーの話です。「Intel Pocket Concert」の製品レビューです。





Email Webmaster if your incur problems.• Copyright © 2001 yama. ALL RIGHTS RESERVED. Since 2001.1.22

※ 当サイトは Internet Explorer6.0 に最適化されています。