WS30の世界はオルタナティブ・デジカメサイト。デジカメ、MPEG-4動画、PCの話題、サブカル系の駄文コンテンツをどうぞ…
D-snap(SV-AV10)の静止画と動画    2002/2/2

■動画記録モード

 D-snapは、以下の4種の録画モードを持っています。

・ファイン:360×240dot(映像約360Kbps+音声約32Kbps)
・ノーマル:176×144dot(映像約220Kbps+音声約32Kbps)
・エコノミー1:176×144dot(映像約100Kbps+音声約32Kbps)
・エコノミー2:176×144dot(映像約64Kbps+音声約32Kbps)

 eggyやVN-EZ5が160×120dot/360×240dotというサイズを採用しているのと較べて、ノーマルモードでは少し大きめの画像サイズを採用しています。eggyの撮影時に常用する160×120dotのノーマルモードにビットレートがほぼ匹敵するのは、D-snapでもノーマルモードです。これが、Web公開用途では一番使いやすいサイズでしょう。



■MPEG-4動画の画質

 動画記録モードにして画質モードを決定すると、あとはシャッターボタンを押すだけ。特に設定することはありません。押すと撮影がスタートし、もう1回押すとポーズになります。このあたりはeggyと同じです。

 D-snapで撮影した動画は、eggyやVN-EZ5用のMPEG-4動画編集ソフト「PixLab」では編集できません。一部機能(フレームヘッターなど)は使えますが、ASFカッターやASFコンバインは使えません。基本的にはD-snapのオプションとして販売されている「SD-MovieStage」(4,000円)を使う必要があるようです。このソフトはまだ入手していません。従って今回アップした画像は全て未編集画像です。このあたりについては、後日詳しく報告します。

 まずは、ノーマルモードでごく普通に撮影した動画をご覧下さい。


 次は、ファインモード(360×240dot)の動画です。


 さて次は、D-snapで撮影した動画と、同じ場所で同時にeggyで撮影した動画を比較してみます。

D-snap
eggy

D-snap
eggy

D-snap
eggy

 全般的に見て、画像サイズの違いを除けばeggyのMPEG-4動画像とほぼ同水準との感じを受けます。しかし、撮像素子がCMOSであることからCCDを採用したeggyやVN-EZ5の動画と較べてザラツキのようなものが目立つ感じです。また周辺光量の落ちも目立ちます。
 D-snapは、後で見るように静止画の画像はかなりレベルが低いものです。その静止画像と同じ傾向を、動画でも引きずっています。ただ、動画だと画質の悪さは目立ちません。逆に言えば、十分に実用的那画質とも言えます。
 320×240dotのファインモードの画質は、予想よりもよい結果です。データ量が大きいのでWeb公開用には向きませんが、記録用に使えそうです。

■暗い場所での動画撮影

 D-snapで動画の撮影が可能な最低照度は120ルクス。これは最近のDVカメラが12ルクス程度の照度で撮影可能な点と比較すると、ずいぶん暗所撮影に弱いということです。はっきり言って暗い場所での撮影には使えませんし、撮影可能な照度でも暗い場所での画像はノイジーです。
 かなり明るいカフェバー店内でD-snapで撮影した動画を、同じ場所でeggyで撮影した動画と比較して下さい。明らかにeggyの方が明るく鮮明に録画されています。
D-snap
eggy

■静止画の画質

 撮像素子は、35万画素の1/4型CMOS(RGB原色フィルター)です。撮影にあたっては画質設定(ファイン/ノーマル・エコノミー)以外に設定することはありません。ただシャッターボタンを押すだけです。JPEGで記録するので、64MBのSDカードを使うとファインモードで約440枚撮影できます。
 まずは、ファインモードで撮影した実写画像を見てください(クリックするとオリジナルサイズのVGA画像が表示されます)。


 典型的なCMOS採用のVGAデジカメの画像です。
 解像度は、まあこんなものでしょう。階調表現に乏しく、レンジ感がないものです。トイデジカメの画像そのものです。そうですね、WS30やCheezSPYZの画像よりも、解像度感も階調表現性も発色も、全ての点で明らかに悪いという感じです。明暗の差が大きい場所では、明るい部分は白飛びします。直射日光下の撮影は苦手です。そして周辺光量の落ちは、動画以上に目立ちます。
 動画メインのカメラとはいえ、この画質はちょっと寂しいものがあります。基本的には、光学系の水準が低いと感じます。
 さらに大きな問題は、タル型の収差が出ることです。周辺部の垂直線は大きく歪みます。最初にこの画像を見たときには、欠陥かと思いました。

D-snap
eggy

 上記の2つの静止画は、全く同じ暗いパブ店内で撮影したD-snapとeggyの静止画像です。D-snapは、CCDを採用しているeggyのように暗い場所での撮影には強くありません。基本的には、暗過ぎる場所ではストロボ無しで撮影できません。
 D-snapにはストロボが装備されています(GN3)。ストロボの利用は設定画面で行います。これがそのストロボを使った画像です。


 WS30のストロボと同じようなものです。この画像のように50〜60センチ程度の距離では白飛びしてほとんど使い物になりません。かといって、GN3では2メートルも離れると光が届きません。ストロボの利用場面はかなり限られます。

 はっきり言って、静止画カメラとしては予想よりも非常に悪い結果です。ただ、D-snapにとって静止画撮影機能はあくまで「オマケ」であり、またトイデジカメの画質だから使い途がないとは言いません。日常のメモ記録用途には十分に使えるでしょう。それにしても、カメラ本体の価格から考えると、静止画の画質には問題あり…と言わざるを得ません。


D-snapの評価 に続く…


Email Webmaster if your incur problems.• Copyright © 2001 yama. ALL RIGHTS RESERVED. Since 2001.1.22
※ 当サイトは Internet Explorer6.0 に最適化されています。