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WS30の画質
2001/1/22(以後加筆)
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トイデジカメであるWS30は、画質を細かくインプレッションする対象となるようなカメラではないと思いますが(100万画素以上でCCD搭載機とは比較にはなりません)、あえて画質について評価してみましょう。なお、画質や発色の傾向については、旧WS30、SLIMともにほとんど同じです。
サンプル画像
まずは、WS30で撮影したサンプル画像を見てください(クリックするとレタッチ無しのオリジナル画像が表示されます)。
※WS30 SLIMの画像サンプルはこちらをご覧下さい。
発色
発色はCMOSにしては悪くないと思います。色乗りはよくはないですが、比較的ナチュラルな発色で、特に日中の屋外撮影では自然な色を表現してくれます。オートホワイトバランスは搭載していないようですが、条件が整えば、木の緑や看板の赤などもかなり的確な発色を見せます。
ベッタリとした絵の具を塗りつぶしたようなイメージになるのは、やむを得ないところ。発色の問題と言うよりは、階調表現が苦手という、このクラスの製品固有のイメージです。それでも同クラスの他機種、というよりトイデジカメの中ではかなりよい方であることは間違いありません。
屋内撮影には意外と強いようです。蛍光灯照明下の室内でもノンストロボでかなり明るい画像が得られ、しかも、そこそこの発色を見せます。
ストロボ発光時の発色については、特にコメントはありません。まあ、こんなものでしょう。多くを期待しない方がよいのですが、ストロボはあるだけで十分満足しています。というよりも、私はほとんどストロボを使いません。室内でも、手ぶれを覚悟でノンストロボで撮影した方が、美しい画像が得られます。
ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジが狭いので、明暗の差が大きい被写体を撮影すると、画像が破綻することがあります。例えば直射日光のあたっている被写体と影の部分が同じ画面にあると、明るい部分が白飛びすることが多いようです。また、強い逆光状態で撮影した時にも、画像は破綻することがあります。またフレアも発生します。
近距離の撮影対象にストロボを焚いた時にも、光が当たっている部分が白飛びするなど、同じような結果になることが多いですね。
看板の直射日光が当たっている部分だけが白飛び
ノイズ
JPEGの圧縮率が高いのか、ノイズは多い方でしょう。全体的に、ちょっとギスギスした感じの画像です。まあ、気になるほどではありませんが…。撮影画像に対して、画像処理ソフトを使って少しだけノイズ除去をしてやる手もあります。多少のっぺりとした解像度感の低い画像になりますが、被写体によっては味のある画像になるようです。
なお、「WS30高画質画像取り込みユーティリティ」を使うことで、ソフトな感じに仕上がります。お試しください。
解像度感
メガピクセル機の画像を見慣れた現在、さすがにVGA機では解像度感を感じません。しかし、それはあくまで比較対象の問題。VGA機同士で較べてみれば、全く問題のない解像度です。一昔前のCCDを採用した高価なVGAデジカメと較べても、あまり遜色のない解像度感です。
マクロ撮影時には、解像度感が一段と増します。マクロ撮影に関しては、うまく撮れば上級機に匹敵する画像を撮ることが可能です。
総合評価
メガピクセル以上のCCD搭載機の画質とは比較になりませんが、それでもトイデジカメで得られる平均的な画像よりは、かなり美しい画像が得られます。ホームページに掲載するための画像なら、半分の大きさにまでリサイズすれば、十分に締まった画像になります。
とは言っても、撮影条件が悪いほど、よい画像が得られる確率は下がります。基本的には、十分に明るさのある屋外、順光…など、よい条件で撮影することが、WS30でいい写真を撮るコツとも言えます。もっとも、こうした解像度面や機能面での制約の中、悪条件下でよい写真を撮るためにいろいろとトライする楽しみもありますね。フィルム代がかかるわけではないので、失敗を恐れずバンバン撮りましょう。悪条件下でも、何枚かに1枚はよい画像が撮れるかもしれません。
いずれにしても、安価なトイデジカメとは確実に一線を画しているようです。私が試したトミー「Yahooデジカメ」(25万画素)あたりと比べると、「WS30」ははるかに見栄えのする解像度感のある画像を撮影することができます。かつて愛用したVGAカメラ、FUJI「DS-10」と、ほぼ同等の解像度感と言えます。ただし、発色は「DS-10」の方がだいぶ良かったように思います(値段の差を考えれば当然ですね…)。
なお、WS30の色やエッジが強調された画像に違和感がある方は、こちらの「WS30 高画質画像取り込みユーティリティ」を使ってみましょう。発色や輪郭の強調が抑えられ、ソフトな感じの画像が得られます。
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