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私的画像日記 〜デジカメとともに暮らす日々の記録

 

   
10/21  私のオフィスのスタッフが、某雑誌の特集記事で「3万円の自作パソコン」を作らなくてはならないとのことで、そのマシンコンセプトについて雑談をしていました。聞くところによると、「OSとモニタの価格込みで5万円、しかも何か特徴のあるパソコンを組み立てる」という企画とのことです。まあ、OSはWindows98SEなら1万円、Meでも1万5千円あればOK、モニタは15インチならば5千円でどうにかなります。だからパソコン本体に使えるパーツの合計価格は3万円程度になるとのことです。
 ごく普通のWindowsマシンを作るのなら、全て新品のパーツを使っても3万円で、けっこうまともなマシンができますよね。マザーボードはビデオとオーディオがオンボードの815か810相当の再調整品が5千円、メモリは128MBで千円以下、HDDは5千円で10GBが入手可能、CPUは700〜800MHzで5千円、CD-ROMが2千円にFDDが千円、ケースが3千円…といったところでしょうか。合計で2万5千円です。キーボード、マウス、スピーカーなどを入れても、十分に3万円で自作可能です。でも、それじゃ特徴あるマシンにはなりません。
 「音楽専用機」とか「AVパソコン」とか、個性を持たせるとなると大変です。キャプチャーボードやDVD-ROMドライブ、CD-Rなどを装備すると、さすがに3万円内で納めるのはちょっと大変です。とは言いながらも本人には「秘策」があるそうで、なんとか面白いマシンを3万円で作って見せるとのことでした。
 それにしても、まともなパソコンが3万円で買える日が来るとは、数年前には誰が想像したでしょう。最近は安いのはパソコン本体だけではありません。インクジェットプリンタが1万円以下で買えるし、USB接続のA4対応スキャナが6千円で買えます。デジカメだってご存知の通り、1万円ちょっとで130万画素機が購入できます。
 パソコンメーカーや周辺機器メーカーは、薄利多売じゃなきゃやっていけないわけで、これではGateway2000のように撤退するところが出るのも無理はありません。

 そうそう、今日は面白い商品を購入しました。「ソーラー充電器」です(商品番号M-00164 )。なんと950円でした。発電量を示すメーターまで付いています。快晴時には最大140mAを発電し、500mAのバッテリー1本を3.6hで充電するとのことです。でも、これが1500mAのバッテリー2本なら、20時間以上かかる計算ですよね。太陽が出ている時間は20時間もありません。つまり、1500mAのニッケル水素電池2本を充電するのに3日間かかるわけです(もっともこの製品はニッカド用で、ニッケル水素電池に使えるとは書いてありません)。しかも3日とも晴れていなくちゃいけない。うーん、あまり現実的な充電器ではないかも…。
 実際に使用してみた結果は、またご報告します。

 今日の画像は、御徒町の和菓子店「うさぎや」です(久々にWS30で撮影)。
 この「うさぎや」の名物と言えば、「どらやき」です。1個180円と、今時マクドナルドのハンバーガーが3個買える値段ですが、やはりこれは美味しい。180円は惜しくない味です。 
10/19  最近になってまた、バイクで遠くにツーリングに行きたくなるのですが、できれば女性と一緒に行きたいわけです。そこでネックになるのが、「高速道路でのバイクの2人乗り禁止」です。遠くに行くには、高速道路を使いたい。でも、もう年なので、男女ともにバイクを運転して2台で走るよりも、大排気量車でタンデムでツーリングする方が面倒がない…と思うわけです。
 高速道路のバイクの2人乗りは、ぜひとも法改正をして認めて欲しいですね。私が主張するまでもなく、多くの人がこの問題について論理的に語っています。
 「安全性に問題がある」という警察側の主張に対して、「安全性を問うのであれば、『2人乗りvs1人乗り』だけの議論はおかしい。2人乗りでの『一般道vs高速道路』」を考えるべき」という主張や、「この規制が出来た1965年と較べてバイクの性能は大幅にアップしている」という主張、「海外ではフリーウェイを2人乗り走れる安全性を保障しているのに、同じバイクで国内の高速道路を2人乗りできないのはおかしい」という主張など、いずれも非常に納得できる反論です。
 私は、こうした論理的な主張に賛同するのもむろんですが、それ以上に「女性とタンデムで高速道路や自動車専用道を走りたい」という単純な希望があるのです。極論すると「男同士の2人乗りは禁止、男女のペアに限って2人乗りを許可する」でもよいのです。こんなことを言うと「まじめなライダー」達は怒ること請け合いですね。
 だいたい、ツーリングやメカが好きな真面目なライダーほど「バイクは1人で乗るもの」という考えが強いようで、「女を後ろに乗せて走るヤツはチャラチャラしていてバイク乗りの風上にもおけん」みたいに考えるキライがあります。
 社会で行動する単位としての「異性とのペア」というのは、非常に自然で楽しいものです。ホモセクシュアルを否定はしませんが、「自然さ」という点においては男女の組み合わせには一歩譲るでしょう。

 最近、1人で旅行する機会がめっきり減りました。というよりも、仕事での出張以外は、まず1人で旅行はしません。1人で飲みに行く機会、1人で映画を見る機会、全て減りました。私は、20代の始め頃までは海外生活を含めて1人で生活したり旅行したりしていたのですが、20代の前半頃からは、結婚と言う形をとるかどうかは別にしてずっと女性と生活してきました。
 1人で過ごす時間が嫌いなわけではないですが、それは1日の間に2〜3時間あればよく、それは主に読書やメディアを鑑賞する時間です。それ以外は、基本的に誰かと一緒にいるのが好きです。誰かと一緒とは言っても、その相手が男性であるケースは非常に少ないなぁ。
 あ〜、要するに私は女性が好きなのです。女性と話すのも、女性と遊ぶのも、女性と食事をするのも大好きです。

 今日の画像もCheezSPYZで撮影したもの。昨夜打ち合わせをしていた飲み屋です。むろん、女性と一緒でした。相手の顔が出せないのが残念です。
 そのうちに、秘密URLを作って女性の画像ばかり大量にアップしようか…なんて真面目に考えてしまいます。前にも書いたけど、私は普段、女性に限らず男性も含めて被写体には人物を選ぶことの方が多いのです。風景や街角スナップも撮りますが、それよりは人の表情を撮ることの方が好きです。ただ、プライバシーの問題を考えると片っ端から公開するわけにはいかないのが悩みのタネ。公開してよいのは自分の子供の写真ぐらいでしょうが、私は家族を撮影して公開することは好きではありません。  さてさて、どうしようかなぁ… 
10/18  カリフォルニア州バークレーの市議会がアフガニスタン空爆の中止を求める議案を可決した…というニュースを聞いて、なんとなくホッとしました。全米の市民がこぞってテロへの報復を訴え、軍事行動を指揮するブッシュ大統領の支持率が80%にも達する状況の中で、地方都市の市議会が空爆反対決議を行うのは、ある意味で勇気のある意思表示だと考えます。少数派がはっきりと意思表示をする…さすがはアメリカ…と思った部分があります。
 全米テロ事件の後、日本各地の県議会や市議会が「テロ非難決議」をしたというニュースを聞いて、「なぜ地方議会が?」と疑問に思った部分があります。世界中がテロを非難し小泉総理大臣が声高にテロ非難を繰り返している中で、世論の大勢に追従したあまり意味のない決議だったという感は否めません。
 それらに較べて今回のバークレー市議会の決議は、「地方自治体や地方議会のあり方」というものをあらためて考えさせてくれました。

 さてバークレーは、サンフランシスコの近くにあります。カリフォリニア大学バークレー校(University of California Berkeley)がありますから、行ったことのある方も多いでしょう。私は、仕事でサンフランシスコに行く機会が多いのですが、ちょっとヒマができるとふらりとバークレーの街を散歩するのが大好きです。サンフランシスコのダウンタウンからは、BART(Bay Area Rapid Transit:ベイエリア高速鉄道)に乗って20分ほどでバークレー駅に着きます。駅からU.C.Berkeleyまでは、歩いて10分ほど。芝生が広がるU.C.Berkeleyのキャンパスは非常に開放的です。図書館も利用できますし、生協や食堂も自由に利用できます。デリで買ったホットドッグを、学生と並んでベンチに座って食べてると、とても落ち着きます。セ イザーゲイト(正門)から続く商店街はカフェや書店が並び、いつ訪れてもゆっくりとした時間が流れています。
 バークレーの駅からUC Berkeleyと反対方向には、穏やかな住宅街が拡がっています。バスに15分も乗るとサンフランシスコ湾です。REIやノースフェース、シェラデザインズなどのアウトレットが立ち並ぶ一帯でもあります。

 さて、U.C.Berkeleyと言えば思い出すのが、1970年のアメリカ映画「いちご白書」です。
 ベトナム戦争反対や公民権運動を支持する学生運動が盛んだった当時、ニューヨークのコロンビア大学を背景にしたジェームズ・クーネンの原作をU.C.Berkeleyにおきかえて映画化したものです。アメリカン・ニューシネマの代表作の1つである映画の内容については多くを語りませんが、私は主題歌が好きでした。バフィ・セントメリーが歌った「サークル・ゲーム」です。バフィ・セントメリーは、ネイティブアメリカンの血が流れているシンガーで、その野性的な風貌と歌声がマッチして、非常に魅力的でした。
 U.C.Berkeleyは、同じくアメリカン・ニューシネマの代表作、ダスティン・ホフマン主演の「卒業」でも舞台になっています。
 「いちご白書」を引き合いに出すまでもなく、実際にU.C.Berkeleyは、アメリカ西海岸における学生運動の拠点というか、1960年代のアメリカ学生運動の発祥の地でもあります。70年代以降も、U.C.Berkeleyはアフリカ系アメリカ人の権利獲得運動、言論の自由運動、さらに、女性、同性愛者、障害をもつ人の権利獲得運動、そして自然保護運動の中心的な存在となってきました。こうしたリベラルな思想は、U.C.Berkeleyだけではなく背景となるバークレー市民、さらにはサンフランシスコを含むベイエリア一帯の持つ一種の「気風」として、現在も受け継がれています。つまり、今回のバークレー市議会のアフガニスタン空爆反対決議は、こうした背景によってなされたものなのでしょう。

 いつもサンフランシコ湾からの穏やかな風が吹いているバークレーの街は、歩いているとアレン・ギンズバーグの詩が浮かんでいくる…そんな街です。

 今日の画像は、私が現在この文章を書いているオフィスのマシンです(CheezSPYZのLOWモードで撮影)。
 Celeron450MHz、256MBメモリ、20GBのHDDという、非常に貧弱なスペックのマシンです。モニタは液晶ですが、一昔前の製品なので14.1インチという画面が狭いものです。一応、オフィス内LANを通じてADSLで外部とつながっていますが、LANカードも100ではなく10BASEです。
 私の仕事の90%はWordかテキストエディタで文章を書くことなので、このスペックでも特に不満はありません。でも、昨今のご時勢ではさすがに寂しいので、近々、安くなったi845マザーを使ってPentium4の1.5GHzあたりにグレードアップしようと目論んでいるところです。
 
10/17  「銀塩カメラ」と「デジカメ」の優位性を争う議論は、昔から絶えません。争点として出力画像の保存性が挙げられることがあります。いわく「銀塩写真プリントはデジカメ画像をプリンタ出力したものより保存性がいい」…とかいう議論です。まあ最近ではデジカメ画像も印画紙にプリントできますから、これはどっちでもいい問題です。また、デジカメのデータを「DPEショップで出力」するのと「インクジェットプリンタで出力」するのはどっちがよいか?…なんて議論がされたりします。これもどっちでもいい問題ですね。必要に応じて使い分ければいいのですから。ま、デジカメ画像をプリントしない私にとってはホントどうでもよい話です。デジカメで撮影した画像データは、データとして保存しておけばよいだけです。
 ところが、「銀塩カメラ」と「デジカメ」の優位性を争う議論の中で、「銀塩のネガまたはポジの保全性」と、「デジカメのデータの保存性」を比較するという、乱暴な議論もあります。デジカメのデータはメディアの規格が長続きしないので保存性に不安がある、銀塩カメラで撮った写真をネガまたはプリントの状態で保存する方が安心…という意見を読んだことがあります。
 「データメディア規格の変更が不安」というのは、やはり理解しにくい話です。「データメディアの互換性についてなんか、一度も気にしたことはありません。新しいメディアが古いメディアにとって代わる時には、必ず両方のメディアが共存する期間があるからです。その時に、メディアを移行しておけばよいだけの話です。

 さて、ここまでの話は長〜い前置きです。話の本題は「写真データの保存性について、なぜそんなに気にするのだろう?」という個人的な疑問についてです。
 写真データなんて、それがどんな大切なものであっても、別に消えたっていいじゃないか…私はそう思う部分があるのです。

 現在私の個人的なデジカメ画像データは、基本的にはHDDの中に記録されています。他のマシンのHDDやCD-Rにバックアップがとってあるものもありますが、中にはバックアップがないデータもあります。仕事に使うデータはかなり神経質にバックアップをしますが、個人的なデータの管理は非常に適当です。でも、私は何か事故があって個人的な撮影データが消えたら、それはそれで構わないと思っているのです。
 写真というのは「個人の行動や生き様の記録」としては非常に有用なものだとは思います。でも私にとっては、写真よりも「記憶」の方が重要です。
 写真にしても、過去に誰かから貰った手紙や自分が書いた文章などでも、こうした「過去のモノ」は、確かにとっておくと、後で見ていろいろなことを思い出し、それは楽しいことなのかもしれません。
 こうした実在する「モノ」と較べて、人間の「記憶」は確実に風化します。でも考えてみれば、記憶は風化するからよい…とも思うのです。風化しない「モノ」は、過去を生々しく語ります。私は、過去を生々しく語られることが、特に好きではないのです。自分が小さい頃の写真なんてあまり興味がありません。自分の過去は、自分の記憶の範囲で思い出せれば十分です。

 私には、中学時代から人生のかなり多くの部分を共有した非常に大切な友人がいました。ちょうど5年前に若くして世を去りました。彼の写真は比較的たくさん残っています。たまたま同じ時期にニューヨークに滞在していたことや、一緒に何度もツーリングしていることなどもあって、彼の写真は大量に残っています。でも私は、彼の死後に、彼の写っている写真を見たことは一度もありません。彼のことは毎日のように思い出すのですが、昔の写真や彼の生前の持ち物を見たいとか…そんなことはけっして思いません。今後も彼の写真を見ることはないでしょう。写真を見ても、彼の存在と彼と関わった日々は戻ってきません。彼との関わりによって今の自分が存在するわけですし、その自分が変わりつつあるのです。だから現在の自分の中で、彼が存在したという事実を消化していけばよいのだと思っています。
 同じ事は、もっと一般論としても自分の中にあります。子供の頃からの友人や、自分の両親・兄弟などと、子供の頃について語るのは楽しいことかもしれません。でも、現在の自分、現在の友人、現在の両親の関わりが重要なのであって、過去の思い出なんて記憶の範囲で共有していれば十分です。

 あー、デジカメのデータの保存性の話が、全くわけのわからない話になってしまいました。
 今日は、画像はありません。1日中雨が降っていたので、めずらしくデジカメで写真を撮っていないのです。
 
10/16  10月14日に張学良がハワイで死去…って、まだ生きてたんですね西安事件の張学良が…。張学良と言えば、あの関東軍に爆殺された張作霖の長男です。国民党と共産党との内戦停止を求めるため、西安で国民党の蒋介石を幽閉した「西安事件」を起こしました。確か、第二次国共合作のきっかけとなった事件です。台湾で軟禁状態になっていて、その後アメリカへ渡ったのは知ってたけど、何となく歴史の教科書に出てくる人物がまだ生きていたというのは不思議な感じです。100歳だったとのことです。
 ところで、蒋介石の夫人で孫文の義妹にあたる宋美齢は、現在104歳でニューヨークに住んでいるそうです。なんか、すごい話ですね。

 アメリカでは炭疽菌の被害が拡大しています。家畜の伝染病である炭疽菌を生物兵器として使用することに先鞭をつけたのは日本です。「関東軍防疫給水部」、いわゆる731細菌部隊が1930年代から炭疽菌の人体実験を繰り返しました。その後イギリスが、1942〜3年にスコットランドのグリュナード島で炭疽菌の大規模散布実験を行ったのが知られています。
 新しいところでは、1979年4月、炭疽菌が悲劇的な事件を引き起こした例があります。旧ソ連のスベルドロフスク(現エカテリンブルグ)で、住民が次々と倒れ68人が死亡するという事件が起こりました。当時は家畜の飼料が原因とされましたが、後に死亡者は全て空気感染していることがわかり、現在では旧ソ連が密かに開発していた細菌兵器の工場からの流出が原因と言われています。
 そういえばオウム真理教も炭疽菌を空中に散布する実験をやりましたね。この炭疽菌の話がどこへ展開するいうわけでもありませんが、私は怖いです。

 「怖い」という感覚は、小さいものに対してより大きいと思いませんか? 例えば恐竜とか猛獣のようなもに襲われて死ぬよりも、蟻のように小さいものにびっちりとたかられて死ぬ方が、想像すると怖いです。「ハムナプトラ」という映画で何千匹ものスカラベ(コガネムシ)に食べられて死ぬ人間が出てきましたが、ああいうのはすごく苦手です。ジャングルの中で猛獣に襲われるよりも、小さな毒虫に襲われる方が絶対にイヤ。細菌は虫より小さいですから、もっと怖いですね。

 先日、オフィスのADSLルーターが壊れました。まさかこんなものが壊れるわけはないと思っていたので、けっこうショックです。壊れたのはプラネックスの「BRL-01N」ですが、代わりのルーターを買いに行って驚きました。広帯域対応でしかもハブ付きの製品が、1万円以下で購入できるのです。半年前に「BRL-01N」を買ったときには、ハブ機能無しで1万円台の後半でした。今回購入したのはメルコの「BLR-TX4L」で、9800円でした。設定も何もなし、接続するとすぐに使えましたが、まあこれでOKです。うちは東京メタリック通信なのでPPPoEに対応していれば、何でもOKですから。

 今日は何だか、とりとめのない話でした。…で今日の画像は、昨夜行った池袋のお気に入りの飲み屋「小銭や」の店内です。またしてもCheez SPYZでの撮影です。
 実はけっこう暗い店内なんですが、Cheez SPYZで撮影すると、昼間のように明るく写ります。このあたりがWS30との違いですね。WS30は、暗い場所でスローシャッターで撮影すると、それなりに雰囲気のある画像になります。Cheez SPYZは明るく写りすぎるし、しかもシャッター速度の下限が高めで、WS30なら撮影できる場所でも、ダメなケースが多いですね。暗い場所では、明るく写るかシャッターが切れないかのどちらかです。
 Cheez SPYZは居酒屋カメラ向きではない…というのが結論です。夜の盗撮には、やはりWS30かeggyです。  
10/15  秋晴れの爽やかな渋谷の街を、CheezSPYZを持ってお散歩です。

まずは、ビルの壁面に巨大な「Gショック」が…


スペイン坂の上ではシャンプーの街頭キャンペーンです。


ブティックのショーウィンドウは秋物一色。でも渋谷系のファッションは秋物もカラフル。


色鮮やかな看板があるビルです。


公園通りはいつも人でいっぱいです。


飲茶のお店が入っている、不思議なペイントのビル。


サービスショットを1枚。


 CheezSPYZで撮影した画像で、こんな風に小さな画像のミニアルバムを作るのは楽しいですね。
160×120dotの画像でも、街の雰囲気は十分に伝わります。デジカメ画像は、高解像度じゃなくても楽しめますよね。
 
10/14

 日記特別編   「バカチョンカメラ」は差別用語か?

    
10/12  ここのところお気に入りのCheez SPYZの話です。毎日Cheez SPYZをポケットに入れて持ち歩いているのですが、適当なケースまたはポーチがありません。あまりかさ張るケースでは、せっかく小さなCheezSPYZを持ち歩く意味がありません。理想はポーチに入れて、なおかつシャツの胸ポケットに入れてもかさ張らないもの。…というわけで、身近なところで探していました。
 …で、やっと1つ使えそうなケースを見つけました。それは、シャネルのコンパクトが入っている黒い小さな袋です。



 これは、別珍というかビロードのような薄い生地で出来ているもので、留めるところも何も無いタダの黒い袋です。でも、これが非常に具合がいい。しかもCheez SPYZを横に入れるとピッタリと収まるサイズです。また、生地が薄いのでかさ張ることはありません。ワイシャツのポケットに入れても、裸でSPYZを入れておくのと、ほとんど変わりません。それでいて、柔らかい風合いの生地なので、傷がつかないように保護してくれます。
 私は別にカメラに傷をつけないように、大事に大事に使うという趣味はありません。でも、ちょおとしたポーチがあった方が、きを使わなくてもいいので楽です。
 あ、むろん私自身はシャネルのコンパクトなんて使いません。化粧品が好きな友人の女性にもらいました。普通は、コンパクトを買うとこの袋は捨てちゃうんだそうです。もし、彼女や奥さんがシャネルのコンパクトを使っていたら、この袋を貰いましょう。
 ちなみに、聞いたところによると、このシャネルのコンパクトは6,500円ぐらいだそうです。コンパクトを彼女にプレゼントして袋の方だけ貰う…というのも、いいかもしれませんね。
 
10/11  「犬や猫にチップを埋め込む」という、いわゆる「インプラントチップ」が、いよいよ日本国内でも使われるそうです。これは、ペットを飼うことが認められる都市基盤整備公団の「ペット共生住宅」で採用されるもの。埋め込むチップは長さ約11ミリ、直径約2ミリで、動物の首の裏の皮下に専用の注射器を使って獣医師が埋め込みます。超小型集積回路が入っているため、専用の読み取り機で識別番号の判読ができるのだそうです。費用は数千円で飼い主が負担、データは公団が管理するとのことです。

 この「インプラントチップ」の話題は、お定まりの方向に展開することになっています。
まずは動物にチップを埋め込むのは「動物虐待」であると、動物愛護団体が主張することは確実です。この主張には賛同できません。私は動物が好きですが、好きであるが故に、誰も保護・管理しなくなったペットの悲劇を無視できません。チップ埋め込みがかわいそうと言う前に、年間何万匹も捨てられる犬や猫の方がよっぽどかわいそうです。それを防ぐためなら、ペットにインプラントチップを埋め込むことは止むを得ないと思います。止むを得ないと言うよりも、かなり合理的な手段だと考えます。

 インプラントチップに関するもう1つの話の発展方向は、「これは人間に埋め込む布石ではないか」…という話題です。国民総背番号制や個人情報のICカード化などに反対する人たちは、こうした人間の個人識別機能に対して強い危機感を持っており、人間にもインプラントチップが埋め込まれることを強く懸念しているわけです。まあ、猫に埋め込めるのですから、現行技術でも人間には簡単インタフェース埋め込むことができるでしょう。ああ、イヤな話ですねぇ…
 刑務所の定員オーバーと収監コストの増加に苦しむアメリカでは、仮釈放時期を早めて在宅監視をする方向に向かいつつあります。電話回線を利用した24時間監視機能を持つ足首ブレスレットが広く使われている他、最近ではSMARTと呼ばれるGPSを使った追跡システムも実用化されています。
 こんなシステムは、既に現行技術の範囲でインタラクティブプラントチップ化が可能でしょう。だからどうだというわけではないのですが。

 私は国民総背番号制にも個人情報カードの所有義務付けにも、むろん反対です。反対というより、管理されることは大嫌いです。個人が管理される社会はロクな社会じゃないと思います。でも、猫のインプラントチップの話をすぐに人間の個人管理に結びつけるのも、大人げない感じがします。じつはこれ、先ほどの動物愛護の話と同じです。ある話題に対して必ず言われる「ステレオタイプな話題」にしか発想が展開しない人は、実につまらないですね。

 …今日の話も、何か何が言いたいのか自分でもよくわからない…

 今日の画像は、通りすがりに撮影したドラッグストアです(Cheez SPYZで撮影)。これまた320×240dotのLOWモードです。
 LOWモードで撮影した画像は、そのままでは画質が荒すぎて見づらいものです。でも160×120dotまで縮小すると、カチッと締まります。私は今、全てLAWモードだけで撮影し、画面上では160×120dotで見せる、ささやかな写真集を作ろうと考えています。写真の楽しさって、本当に画素数だけじゃありません。160×120dotの画像でどこまでの表現ができるか、ちょっとチャレンジしてみたいと考えています。 
10/10  私は、日立マクセル「WS30 SLIM」の次機種、「WS30 EX」に期待しています。というのは、多画素機にはない非常に高いダイナミックレンジと高感度を実現してくれるのではないか…との期待があるからです。

 あらためて、ちょっと復習してみましょう。ダイナッミックレンジとは計測可能な信号の最大値と最小値の比のことです。CCDなどイメージセンサで言えば、記録できる(飽和しない)光量の最大値と最小値の比で、感光許容範囲と言い換えることができます。db(デシベル)という単位で表します。
 ダイナミックレンジが狭いと、明暗の差が大きい被写体を同時に記録できません。つまり、明るい部分は「白飛び」し、暗い部分は「黒つぶれ」します。WS30なんかは、ダイナミックレンジが狭いので、明暗差がある被写体を撮影すると、明るい部分はすぐに白飛びします。
 デジカメのダイナミックレンジ、つまりデジカメ用CCDのダイナミックレンジは、大体50dbか、それ以下です。人間の目は80db前後と言われています。数値が10上がると、レンジは2倍になると考えてください。となると、人間の目はCCDの約8倍の感光範囲を持っているということになります。私は銀塩フィルムのダイナミックレンジが知りたかったのですが、どこにも書いてありません。やっと米国Kodakの資料の中に数値を見つけました。それによるとISO100のネガフィルムで、大体60dbとのことです。CCDの約2倍ですね。

 ダイナッミックレンジは、CCDの画素サイズに依存します。現在のデジカメは画素数を競っていますが、多画素化はCCDの画素サイズを小さくしてダイナミックレンジを減少させることになりがちです。写真画質にとって階調は重要です。そこで、デジカメメーカー各社はダイナミックレンジを拡大する方向にも開発を進めています。
 最近、富士写真フィルムが試作した200万画素のCCDで、ダイナミックレンジが71dbという製品があるそうです。これはやはり、200万画素というのがミソであり、高ダイナミックレンジがたのイメージセンサを作るとなると、画素数は少なくせざるを得ないようです。

 とこで、先の「WS30 EX」の話に戻ります。「WS30 EX」は35万画素のCCDを採用するそうです。CMOSはダイナミックレンジが狭いことは、現行WS30でもわかる通りです。CCDはCMOSよりもダイナミックレンジが広く、しかも高感度です。35万画素クラスのCCDがかなりダイナミックレンジが広いことは、実は「eggy」が証明しています。eggyは、画質はともかく下手な上位機種よりもレンジ感のある画像を得ることができます。感度もよく、暗い場所での撮影は非常に得意です。
 となると、「WS30 EX」に対する期待は高まります。35万画素で美しい階調表現の画像が得られる小型デジカメ…私はけっこう欲しいですね。
 …まあ発売前の期待に過ぎませんが、日立マクセルさん、がんばってください。

 今日の画像は、さっき食べたとうもろこしです(D-360Lでストロボ撮影)。
 北海道の知人から送ってもらったもので、茹でて食べるとすごく美味しい。一緒にジャガイモも送ってもらいましたが、これも茹でてバターを塗って食べています。幸せな気分になります。 
10/9

 日記特別編   「1ch.tv」の、お笑い顛末

   
10/8  さて、外は冷たい雨。私は休日にも関わらずオフィスで仕事です。

 唐突ですが、私には「モノを貯める」という習性があります。要するに何でもかんでもとっておくのです。プレミア商品や記念グッズ類はは言うに及ばず、空き缶や秋ビン類、お菓子の入っていた木の箱なんかもとっておきます。壊れて使えなくなったマウスのボールだってとってあります。この前買ったCheez SPYZなんかは、アルミの缶ケースに入っていたのですが、見た瞬間に「これは捨てられない」と思いました。別に何かに使えそうというわけではないのですが…。
 収集癖があるわけではなく、単に「捨てない」だけです。とってあるものは、全く整理しません。だから、どこに何があるのかはわかりません。これって森に住んでる「リス」と同じですね。彼らは片っ端から木の実を地面に埋めて、どこに埋めたか忘れるそうですから。
 で、この前も古いノートPCをオークションで売ろうと思って元箱を探したのですが、どこにあるかわかりません。捨てていないことは確かですが、でも肝心なときにはどこにあるのかわかりません。
 私は、「モノに囲まれた生活」が好きなので、ありとあらゆるものが身の回りにあると落ち着くのです。本も服もかなり買う方ですが、全て整理などせずにとってあります。
 デジカメの撮影画像も同じ状態にあります。まったく整理せずに、HDDの中に放り込んでおくだけですから、数十GB分の画像が自宅やオフィスのいろいろなマシンのHDDの中に散らばっています。整理したり捨てたりはしません。だから、過去に海外旅行で撮影した画像とか、どこにあるのかさっぱりわからない状態です。

 …とまあ、私の私生活の話はどうでもよいのですが、こうした私生活のあり方は仕事のスタイルにもかなり影響を及ぼしています。
 私には持論があります。「仕事ができる人間の机のまわりは汚い」というものです(異論のある方が多いでしょう)。私は、重要な書類を誤って捨てる事態を避けるため、全ての書類や郵便物を机の上や机の周囲に積み上げています。机の上や周囲には、高さが50センチ以上の書類の山が無数にあります。  実はこの「書類の山」は、私なりの「書類整理法」でもあるのです。だって、積み上げると言うことは、時系列になっているわけです。下の方が古く、上の方が新しい書類です。何か古い書類を探す時には、下から10センチあたりとか、見当をつけて探すわけです。
 書類をせっせと系統的にファイリングする人がいますが、そんな時間はもったいないですね。でも、場所の制約があるために際限なく山をふやしていくわけにもいかないので、2年以上一度も取り出さずに経過した書類の山を、まるごと捨てるのです。または、下から20センチ分を捨てる…といったこともやります。
 書類の整理に時間をかけると、それだけで仕事をやった気になってしまいます。私は、あくまで仕事の分野に関してですが、「整理が好きな人」を信頼しません。時間がもったいないからです。私は現在の「ひたすら貯め込む」、「使わずに一定時間経過した山を時々捨てる」…というやり方を今後も続けるつもりです。

 今日の画像は、サイゼリアのカプチーノです(Cheez SPYZで撮影)。
 このサイトの掲示板でHIBIさんに「サイゼリアのカプチーノ」の話を聞いて、初めて行ってみました。実はオフィスから5分ぐらいのところにあるのに、行ったことがなかったのです。
 いやあ、ありました。180円でおかわりし放題です。しかも、スタバやドトールよりも美味しいと思います。よいことを聞きました。これからは、時々ここで打ち合わせをすることにします。 
10/6  「ブランド好きな人」と「ブランド好きを批判する人」とがいますよね。彼らが言うブランド品とは、ヴィトン、グッチ、シャネルなどを指します。ちょっと格下になると、ラルフ・ローレンなんかもそうですね。最近では女子高生までブランド品を持っているとか、銀座のヴィトンには毎日行列が出来ているとか、クリスマスイブにはブランド品ショップが入場制限をするとか、若い男性がローレックスを買い漁ってるとか、ブランドに関する話題には事欠きません。
 「ブランド」と言うと、たいていの人はこうした「高価なブランド」を思い浮かべますが、私は最近、もっと「日常的なブランド」にハマっている人が多いことが気になります。例えば、スターバックスとかギャップとかいう、言ってみれば「庶民派ブランド群」です。これらのブランドは、別に高価ではないけど、日常的に使う人にとってはなんとなく「ハイセンスな生活」をイメージさせるようです。  また、こうした「庶民派ブランド」が好きな人は、一方の「高価なブランド」が好きな人を批判的に見る傾向があります。
 スターバックスでお茶するのが好きな人からは、「私は高級ブランド品で見栄を張るつもりはない。でも自分なりのライフスタイルの基準は守る」といった感じの、自意識を強く感じるのです。スターバックスって、シアトルが本社だし、全席禁煙だし、何か「エコロジー的な生活の象徴」といった部分を感じさせます(実際にそういったマーケティングをしています)。スタバを愛用することは、「自分流のライフスタイル」を主張するのには、もってこいなんですよね。
 GAPにも同じような雰囲気を感じます。値段もそこそこで、ユニクロ愛用者よりは「ちょっと上流」意識をくすぐる。さらに「働く女性」なんかに向いたシンプルで着心地のよい服がある。実にうまいところを突いています。
 最近日本で店舗展開に注力しているボディショップなんかも、こうしたブランドの1つですね。自意識の強い女性に「安い化粧品を買う自分は許せないけど、ボディショップならOK」と感じさせる雰囲気を持っています。
 スタバ、GAP、ボディショップなどに共通しているキーワードは、「シンプルなライフスタイル」「ささやかなこだわり」「インテリジェンス」「自己主張」「エコロジー」…などでしょう。これらのキーワードは、要するに「高価なブランド品に対するアンチテーゼ」でもあるような気がします。
 でも、こうしたキーワードが象徴するメンタリティって、ある意味ではグッチやシャネルなどの「高価なブランド品」で自己主張している人たちと、根本的に同じだと思うのですが…。場合によっては、高価なブランド好きよりも、もっと鼻持ちならない部分を感じます。スタバでお茶することにこだわる人たちの多くは、要するに「スターバックス」というブランドが好きな人だと思っています。

 ちなみに私は、スタバではお茶しません。理由はスタバのコーヒーが不味いからです。

 今日の画像は喫茶店のモーニングセットです(Cheez SPYZで撮影)。
 まったくもって、ここのところはCheez SPYZで撮ってばかりです。この画像も320×240dotのLAWモードで撮影したもの。この荒れた低画質の画像がたまらないですね。日常記録用としては、実に面白く感じています。でもどうですか、こうして縮小すれば、十分に見られますよね。 
10/5

 日記特別編   低価格、低解像度トイデジカメのどこが悪い?!

  
10/4  昨日は仕事で青森まで出張しました。深夜に帰宅したのですが、疲れてそのまま寝てしまったので、昨日の記録を書きます。

 朝5時に起きて羽田へ向かい、青森で打ち合わせをして午後2時過ぎには羽田に戻ってきて、そのまま銀座のクライアントで夜遅くまで会議をする…という、けっこう疲れる1日でした。
 スーツを着てビジネスバッグを持っていましたが、そんな格好でもスーツのポケットにはCheez SPYZを忍ばせて行きました。
 というわけで、多忙な1日の中でCheez SPYZで撮影した画像アルバムです。

 まずは、早朝の羽田空港の出発フロアの外です。タクシーや自家用車が次々に到着します。



 次は青森空港からの帰りです。青森空港の待合室の風景です。
 ところで、青森空港が国際空港だってご存知でした? 昨日は大韓航空のソウル行きの便が発つところでした。税関もありますよ。



 同じく青森空港の待合室から見た、エプロンに駐機する自分が乗る飛行機の画像です。



 ところで青森空港には何度も行っているのですが、実に不便な場所にあります。青森県の2大都市である青森市からも弘前市からも、車で30分ぐらいかかるのです。土地のいっぱいある青森県で、なぜこんな不便な山の中に空港を作ったのかを地元の人に聞いたところ、「青森と弘前が、どちらの近くに空港を作るかでお互いに譲らず、妥協案として中間あたりの山の中に作った」のだそうです。バカバカしい話ですが、日本的です。

 羽田に着いて、ターミナルへ移動するバスの窓から撮影した、乗機です。ボーイング767でした。行きは満席でしたが帰りはガラガラでした。



 次は新橋のガード下商店街の画像です。ここは、何だかわびしい商店街なんですよね。



 最後に“盗撮画像”を1枚…というのは冗談です。Cheez SPYZをズボンのポケットにしまう時に、偶然シャッターを押してしまったようです。後から読み出したら、手ぶれしたこんな画像が写ってました。



 確かに、Cheez SPYZはこうした画像を撮影することもできるということが、よくわかりました。
 この手の画像を目的に、Cheez SPYZを買われる方もいるかもしれません。明るい場所なら十分に使えることは保障しますが(暗いところではシャッターが切れません)、トラブルを起こさないように気をつけて下さい。また、無断撮影は肖像権の侵害になります。

 Cheez SPYZは、実によいカメラです。ビジネスマンがスーツのポケットに入れておくにも最適です。本当は、会議の席上でこっそり撮った画像なんかもありますが、人の顔が写っているものは掲載できません。
 ともかく、よく写ります。手ぶれもしますが、気になるほどではありません。それと、私はほとんどインジケータを使いません。今回の画像も、適当に被写体に向けて取ったものばかりです。Cheez SPYZには、ノーファインダーの撮影スタイルが似合います。  
10/2  書店には、毎日のように顔を出します。通勤読書用の文庫本を購入するのが目的です。ほぼ1日1冊〜1.5冊を読みますので、文庫の新刊書コーナーを漁るわけです。ハードカバーは、カバンに入れても重いし、片手で持って読めないのであまり買いません。通勤読書用本は文庫か新書に限ります。
 最も購入するジャンルはミステリーとアクション小説です。新刊文庫本の年間発刊数は知りませんが、1日平均にしても数十冊は出ているでしょう。これだけ文庫本が発刊されていても、面白い本ってそれほど多くはありません。私は他人の書評を読まないので、基本的には書店店頭でパラパラと立ち読みしてから購入します。シリーズものや好きな作家の作品で内容を読むまでもなく即購入する本も多いのですが、そうではない場合、帯のコピーや裏表紙のあらすじ、そしてあとがきを読んで決めるわけです。
 2〜3日書店に通っても面白い文庫本が無い時には、「文庫日照り」状態になります。しょうがないから、あまり気の進まない本を買うのですが、やはり面白くなさそうと思って買った本は、面白くないことが多い。自分で言うのもなんですが、私は面白い本を見分ける嗅覚が非常に発達しています。

 先週末は、久しぶりに立て続けに面白い文庫本が発刊されたので、非常に充実した通勤時間を過ごすことができました。
 まずは佐々木譲の「鷲と虎」。彼の作品はハズレがありません。「鷲と虎」の主人公の麻生大尉は、「エトロフ発緊急電」に始まる彼の第二次世界大戦・三部作の1つ「ベルリン飛行指令」の主人公である安藤大尉とそっくりでしたが、それもまた安心して読めた理由でもありました。でも、佐々木譲が「鉄騎兵飛んだ」というライダーを主人公にした青春小説で芥川賞をとってデビューしたことを知っている人は、いまや少なくなりました。彼がこんな作家になるなんて、信じられません。
 そしてもう1冊は、デニス・ヘイレンの「愛しき者はすべて去り行く」です。ミステリーというよりもディティクティブ・ノベルというジャンルの作品でしょうが、前2作の「闇よ、我が手をとりたまえ」「穢れしものに祝福を」が実によかったので、次作を心待ちにしていました。読んだ感想はと言えば、全く期待を裏切らないものでした。ボストンを舞台にしたデニス・ヘイレンの作品は、いまやジョージ・P・ペケレーノスのワシントンを舞台にしたシリーズに並ぶほど好きな作品です。

 今日の画像は、またしてもCheez SPYZで撮影した画像です。
 昨夜遅くに訪れたレストランのカウンターで撮った料理の画像です。かなり暗かったのですが、よく写っています。とはいっても、一定レベルより暗くなるとシャッターは切れません。そうですね、WS30なら確実に写る場所でも、ダメな場合が多いです。まあ、このカメラで暗い場所での怪しい盗撮は無理ですね(笑)。それと、暗い場所でシャッターを切っても、すごく明るく写ってしまいます。暗い雰囲気が出ないのです。
 この画像も、320×240dotのLawモードでの撮影。私はLawモードが気に入っているのです。

 明日は早朝から遠方への日帰り出張。飛行機ですが、時期が時期だけにあまり乗りたくありません。やだなー…。 
10/1  昨夜はめずらしく、TVのスポーツニュースを見ていました。女子マラソンの高橋選手の世界新記録樹立はお見事でした。イチロー選手も大リーグの新人最多安打を記録し、日米のプロ野球ファンから賞賛を浴びています。
 そんな中で気になるニュースがありました。年間ホームラン記録がかかった近鉄のローズ選手と勝負をしなかったダイエーのバッテリーの話です。ひどい話ですね。それもダイエーの監督は、またしても王貞治です。
 1985年、王貞治率いる読売ジャイアンツは、ファンのブーイングの嵐の中、その試合までに54本のホームランを打っていたバース選手を5打席連続敬遠しました。王貞治は、この敬遠をバッテリーが勝手にやったものとして特にコメントしませんでしたが、敬遠をやめるよう指示しなかったことで、暗に敬遠を認めたわけです。
 今回の近鉄−ダイエー戦も、状況は全く同じでした。コーチは「ローズはいずれアメリカに帰る人だから王監督の記録を破らせるわけにはいかない」という理由で事実上の敬遠を指示したそうです。王貞治は、またしてもそれを黙って見ていました。
 「たかがスポーツ」「たかが野球」のこととは言え、汚い手段で自分の記録が破られることを阻止しようとした王貞治という人は、実に料簡が狭い、つまらない人間です。唾棄すべきヤツですね。
 翻って、大リーグでは全く逆のことが起こりました、イチローが新人安打記録を破った“シューレス”ジョー・ジャクソンは、映画「フィールド・オブ・ドリームス」を見てもわかるように、アメリカ人にとってはまさに伝説のヒーローです。そのヒーローの記録が、東洋の小国からやってきた“ジャップ”に抜かれるにも関わらず、大リーグのピッチャーは、ごく普通に勝負しました。そして、昨夜新人安打記録を破ったイチローに対して、セーフコ・フィールドに詰め掛けた満員の大リーグファンは、惜しみない拍手を送りました。
 1985年の巨人−阪神戦の敬遠騒ぎは、当時のアメリカのスポーツマスコミでは、かなり大きく取り上げられました。日米摩擦の火種とまで書いた新聞もあります。今回の近鉄−ダイエー戦の模様は、前回と同じようにアメリカで話題になるでしょう。それとともに、王貞治という人間のホームラン記録は、もう誰も認めようとしないものとなるに違いありません。


 ……と、こんな話を書くのが、公開を目的とする「日記」の典型的で正当なスタイルなのでしょうね。万人受けする、いわゆる「床屋談義」で、日記サイトによくありそうなネタとスタイルです。こんな話を書けば、「いや王は悪くない」とか、「オレも王はセコイと思う」とか、「どのチームもやっていること」とか、共感したり反論したりする人が増え、盛り上がるのでしょう。
 実は、上記の文章は、私の考えではありません。別に王監督がセコいことやろうが、長嶋監督が引退しようが、どっちでもいいのです。私は、プロ野球のホームラン記録なんてほとんど興味がない人間です。別に特定の選手や球団のファンではありません。前にも書いたように野球が嫌いというのではありませんが、この手の人間ドラマ的な部分には興味がありません。むろん、どこのチームのファンでもありません。ただ、訪米した折には大リーグの試合を時々見に行きます。あの「ボールパーク」の雰囲気が好きなのです。アメリカでポップコーンやホットドッグを食べながら、大リーグの試合を観戦するのは、とてお気持ちがよいことです。同じようにオープンエアの神宮球場で、ビールを飲みながら野球観戦するのも気持ちがいいですね。

 わざわざ自分の考えでもない話を書いたのは、実は「私はこの手の床屋談義的な文章が嫌い」…ということを言いたかったからです。同じ理由で「天声人語」的な文章も嫌いです。つまり「誰もが興味を惹く話題を取り上げて、わかったふうな切り口で書く」ことは、全く面白くありません。自分自身、そういう文章は読みません。じゃあ、いったいお前は何が書きたいの?と聞かれれば、こう答えます。
 「他人が興味があろうがなかろうが、自分が興味があることだけを書く」
 要するに、他人の目や反応を気にせずに書きたいのです。仮になんらかの反応があれば、それが賛成意見でも反対意見でも「無視」します。こうしたあり方こそが、「個人で開設するWebサイト」というメディアだけに許される表現方法だと思っています。

 …またしても、わけのわからないことを書いてます。書いた後で鬱になりますね。

 今日の画像もまたしてもCheez SPYSで撮影したもの。道端の中華料理店を320×240dotのLowモードでノーファインダー撮影しました。
 確かに荒れた画像なのですが、それなりに何を撮ったかはわかりますし、小さい画像なりの雰囲気もあります。リストカメラの画像よりは、よっぽどマシです。旅行とかの記録には使えませんが、日常記録用の画像としては面白いですね。何か、携帯電話に搭載しているカメラで撮ってるみたいな感覚です。  
9/30  書籍の売上げが落ちています。大手取次店の調査によると、ここ5年間で書籍の売上は5%以上も落ち込んだそうです。売上げが落ちているだけでなく、「まともな本が売れない時代」ということも聞きました。実際にYahooの今週のベストセラーを見ると、こんな感じです。

1.精霊流し  さだまさし
2.プロジェクトXリーダーたちの言葉  今井彰
3.空が落ちる(上・下)  シドニー・シェルダン
4.KOiZUMi小泉純一郎写真集  鴨志田孝一
5.十二番目の天使  オグ・マンディーノ
6.六人の超音波科学者  坂本貢一訳
7.箸墓幻想  内田康夫
8.Passage 安達祐実写真集  熊谷貫
9.「自分の木」の下で  大江健三郎
10.奇跡の法  大川隆法

 読書好きにとっては、このベストテンの各書籍は、ヒドイとしか言いようがありません。“まともな”本は、ほとんどありません。タレント本、宣伝で作ったベストセラー、レベルの低いミステリー、タレントの写真集、そして毎週必ずベストセラーに入る新興宗教の教祖の著作…
 まあ、「ハリーポッター シリーズ」や「チーズはどこに消えた」のようなレベルの低い童話を、いい年をした大人が読む時代ですから…。
 私が言うところの“まともな”本とは、上質の情報が含まれている本です。書いた人間の知性や知恵や営みが、きちんと表現されている本です。別に文学書や難しい専門書である必要はありません。ミステリーなら「上質のミステリー」、写真集なら「上質の写真集」が読みたい、見たいのです。何が悲しくて、貴重な時間を使って新興宗教の教祖が書いた駄文(誰とは言いません)や、ゴストライターが書いたタレント本を読まなくちゃいけないんでしょうか。総理大臣の写真集に至っては、何をかいわんやです。小泉純一郎の写真集を見るぐらいなら、安達祐実の写真集の方がまだマシですよね。
 私は本が好きです。バイクも好きだし、女の子も好きだし、旅行も好きだし、デジカメも好きですが、何よりも本を読んでいる時間が好きです。仕事で読む本も入れれば、1日に起きている時間の10%以上は読書に費やし、趣味の本だけで年間平均5〜600冊の本を読みます。言ってみれば極めつけの活字中毒者です。
 こんな私にとって、書店の最も目立つところにある「新刊書コーナー」や「ベストセラーコーナー」に積み上げられている最近の本のタイトルは、見るだけで悪夢に近いものがあります。

 うわっ…、こんなこと書いたら「ハリーポッターのどこが悪い!」って抗議がくるかも…。お前は生意気だって、苛められるかも…。小泉ファンのオバサンや、新興宗教の信者の方からも抗議されるでしょうね…。別に構いません。

 今日の画像は、居酒屋のカウンターの光景です(Che-ez! spyzで撮影)。
 Che-ez! spyzは面白い。ちょっとハマっちゃいました。屋内でもけっこう撮れるし、ノーファイダー撮影もけっこういける。画質がいいわけじゃないけど、ともかく小さいから遊べます。
 それから、LOWモードの320×240dotの画像が意外といい。これはいずれサンプル画像を上げますが、低画質だけど味のある画像なんです。  
9/29
(No.2)


 『WS30 高画質画像取り込みユーティリティ』を紹介します。
 こちらをご覧下さい。


9/29

 日記特別編   大人のガジェット Che-ez! spyz

 
9/28  今日用事があって池袋の「サンシャインシティ」に行きましたが、そこで修学旅行の中学生の集団に会いました。男子生徒が○○中という帽子を被っていたので、岩手県から来た中学生の一行だということがわかりました。
 制服を着た百人以上の中学生がぞろぞろ歩いている姿は、なんだか物悲しい光景でした。

 私は本音の部分で、修学旅行の意味も楽しさもよく理解できません。教師に引率され、制服を着て、どこかの観光地を集団でぞろぞろ歩くことが、何か教育的な意味を持つのでしょうか? 教育的な意味なんて、どうこじつけても思い浮かびません。お金と時間の無駄以外の何ものでもありません。また、旅行している生徒の方は楽しいのでしょうか? 自分の経験に照らし合わせても、楽しかったのは小学校の修学旅行まででした。
 百歩譲って、世間一般には修学旅行を楽しみにしている生徒がいるとしましょう。だから教育的な意味は無くとも、集団レジャーとして実施すべきだとの意見もあるかもしれません。例えそうであっても、修学旅行はせいぜい小学生までにすべきですね。中・高校生の修学旅行なんてのは、さすがにやめてもらいたいです。
 高校生にもなって修学旅行が楽しいなんて人間を私は信じられません。友人と旅行に行くことは非常に楽しい…それはわかります。高校時代に友人とキャンプをしながら山歩きをしたのは、今でも楽しい思い出です。
 友人と旅行がしたいのであれば、気の合う友人同士が自分達で計画を立てて、好きなところに行くのが普通でしょう。学年全員が、学校が決めたスケジュールで、先生が引率するような旅行が面白いと思う高校生がいるとすれば、自主性がない以前に、どこかおかしいとすら思います。

 うがった見方ですが、修学旅行という制度が、パッケージツアーでぞろぞろと海外の観光地を歩く日本人の大人の集団を作り出したのかもしれません。
 旅行というのは行く先を決め、予算を決め、移動手段や宿泊場所を自分で決めて手配するから面白いわけです。修学旅行は、教育的な意味合いから見て、意識して若い世代の主体性を奪うためにやっているようなものです。

 もう1点、制服を着た集団っていうのは「美しくない」ですね。はっきり言って不気味ですらあります。学校内や通学時の制服着用はともかく、大衆の前を制服を着て集団で歩くなんて、まるで軍隊のようです。

 ついでに、大手旅行代理店に勤務している友人の話によると、修学旅行は旅行代理店の大きな収入源なのだそうです。また、先生の方はすごくうれしいらしい…とのこと。特に就学旅行の下見で数人の先生が公費で行く旅行は、必ず飲めや歌えやのドンチャン騒ぎになるとのことです。バックマージン代わりに、格安の下見・接待旅行をセットする代理店も多いとか…、フザけた話です。

 修学旅行だけでなく、実のところは「運動会」とか「遠足」とか、いわゆる「教育現場にで集団で行うレクリエーション」一切を廃止すべきだと考えています。ましてや社会人になってから「社員旅行」や「職場の運動会」などをやられては、正直言ってたまりません。
 私は自宅が豊島園という遊園地の近くにありますが、ここには貸しグランドがいくつかあります。秋になると日曜日はいつも企業の運動会で全てにグランドが埋まってしまうようです。まあ、会社が運動会を主催するのは勝手だけど、そんなものに参加する方がおかしいんでしょうね。
 いや、こういうことを「おかしい」と言ってはいけませんね。人の生き方や価値観は様々ですから、自分の考えを押し付けたり他人を非難するのはよくないことです…
 訂正して、言い直しましょう。「高校生にもなって修学旅行が楽しいと思っている若者や、企業主催の運動会に参加するような大人は、私とはライフスタイルや価値観が違います」

 さて、「Che-ez! spyz」を購入しました(WS30で撮影)。アルミ缶に入ってました。
 この手のガジェットにはもともと弱いのですが、これまでのチーズシリーズはなんとなくスペックもデザインも魅力がなかったので、一度も購入していません。特に電源OFFでメモリが消えるのがイヤでした。でも「Che-ez! spyz」は、あまりにも小さい。はっきり言って、実質的にはカシオのリストカメラよりも小さいです(リストカメラはベルト部分が大きいすから)。現時点では世界最小のデジカメなんでしょうね(?)。画質なんか、全く気になりません。これだけ小さければ、とりあえず写ればOKです。
 
9/27  目が回るほど多忙な1日でした。…でした、と言うよりも、現時点でも多忙です。これから夜にかけて、まだ来客や会議の予定が目白押しです。ちょっと一服して、駄文を書きましょう…

 消えてしまった記録フォーマットっていろいろとありますよね。やっぱり話はオーディオ用メディアからでしょう。古くはカラオケなんかに使われた「8トラックテープ」、それから「Lカセット」って言うのもありました。デジタルの時代になってからもいろいろとありました。私は8ミリビデオデッキをDAT代わり長時間記録メディアとして使っていた時期があります。変わったところではVHSをビデオテープを使うデータ記録装置で、DTM用のデジタル音楽記録媒体に使われたことがあります。ソニーの「デジタルマイクロテープ」ってのはまだありますよね?

 映像記録メディアとなると、やっぱり今でもデッキを持ってる「EDベータ」が惜しかったですね。それから記憶に新しいのが「VHD」です。原理的に美しい静止画を再生できました。そういえば、LDにアナログ映像とデジタルデータを記録してインタラクティブソフトやゲームに使う規格があったと思いますが、名称を忘れました。確かMacintoshと接続して使ったのでは…。

 コンピュータ用となると、枚挙にいとまがありません。フロッピーディスク1つをとっても、8インチも5インチも無くなりました。かつては2インチ台の規格も3種類ありました。ファミコンのディスクシステムに使われた媒体は、確かミツミ電機が開発したもの。それ以外にシルバー精工や東京電気(TEC)が異なる規格の2インチ台の小型FDを作ってましたね。そういえば「3インチ」のFDってまだあるのでしょうか? 日立マクセルや松下が開発の中心で、かつてはソニーの3.5インチ規格と標準化争いをやったものです。3.5インチのFDだって、「1DD」なんて規格は知らない人が多いかも。そういえば、マビカのメディアもありました。
 データ記録用の磁気テープにもいろいろな規格がありました。昔は音楽用カセットやマイクロカセットを使ってました。

 あー、今日はもうだめです。ここまで書くのに5分ちょっと費やしました。もう時間がない。写真もありません…
 
9/26

 日記特別編   人の能力を測る物指   〜知能と教養

 
9/25  ユニクロが大量に販売しているフリース衣料のリサイクルに乗り出すそうです。フリース衣料をリサイクルすることが本当に環境に優しい行為かどうかは別にして、昨季は数千万枚のフリースを販売した企業としては、イメージの問題は重要なのでしょう。
 ところで、フリースという素材を最初に開発したのはアウトドア用品メーカーのパタゴニアです。パタゴニアとモールデン社がデュポン社のダクロンというポリエステル素材を使って共同開発したもので、これをパタゴニアではシンチラ(SYNCHILLA)と名付けました。「シンチラ」という名前は、シンセティック素材(化学合成された合成繊維)とチンチラ(アンデス山脈に住む動物)を合成して付けたのだそうです。同じ素材をデュポンでは「ポーラテック」と呼んでおり、こちらの名称の方が一般的です。ちなみにノースフェースでは「アルマディラ」と呼んでいます。
 最初にパタゴニアがシンチラのジャケットを商品化したのは1985年のこと。私がはじめて手にとったのは、1980年代の最後の頃のシアトルのパタゴニアショップでだったと思います。プルオーバーを1枚購入しましたが、軽くて暖かくて感動しました。1993年にはペットボトルを原材料とする「Pシンチラ」を発表、さらに最近になって「レギュレーター」という新素材を発表しました。
 それにしてもパタゴニアの「レギュレーター」は素晴らしい素材ですね。特に薄手の「R1」や「R2」はフリースほどかさ張らなくてしなやかで、しかも暖かい。R1のジャケットなんか色のラインアップも渋いし、これを着たらとてもじゃないけどユニクロのフリースなんて着られません。
 今年はユニクロだけじゃなくて、大手スーパーなどが一斉に2000円以下のフリースを大々的に売り出すそうですから、秋冬はまたしても街中にフリースがあふれそうです。私は、買い物カゴ下げたオバサンや日曜日にゴルフの練習場に行くオジサン達が、みんな赤や緑などの原色の安物フリースを着ている姿を見ると、正直言ってイヤでしょうがない。フリースは確かに軽くて暖かい機能的な素材だけれど、ファッションというのは機能性だけではないはず。着ている服が自分に似合ってるかどうかを考えない人たちが、一斉に安いフリースを着る日本の冬は、まさに悪夢です。きっとヨーロッパあたりの街じゃ絶対に見られないこうけいなんだろうなぁ…。

 で、前にも書いたけど、ペットボトルからフリースを作るリサイクルって全く無意味ですよね。ペットボトルを石油からつくられるときのコストは約7.4円なのに、リサイクルするには輸送費などの集荷にまず26円かかり、それを洗浄、樹脂化、再成形するには1円程度、合計27.4円になります。新品ボトルの3倍以上のコストとエネルギーが必要なんですよね。フリースの再生も同じことです。新しい繊維からそのまま作るよりも、ペットボトルから作る方が、コストもエネルギーも必要になります。これについて詳しくは、こちらを参照してください。
 この手の「リサイクルのウソ」とか「環境問題のウソ」ってたくさんあります。だから、ユニクロのフリース再生だって、ホントに環境に優しいんだろうか?…と考えてしまいます。ユニクロは衣料品への再生だけではなく、「サーマルリサイクル」っていう形で廃フリースを発電燃料にする形でも利用するっていうんだけど、これも固形燃料資源化の部分でエネルギーを使うのならば、ほとんど意味のなさそうな行為です。

 今日の画像はちょっと古い画像なんだけど、この前の台風16号の後に、オフィスの窓からWS30で撮影した富士山です(トリミングしました)。同じ景色をDSC-MZ1で撮影したらすごくきれいに富士山が写っていましたが、WS30で撮ってもこうしてちゃんと写っています。
 東京から富士山まで、直線距離で約80Km。東京の池袋のビルからここまでクリアに富士山が写るのですから、WS30も捨てたものではありません。  
9/24  私はMPEG-4の動画ってすごく面白いと思っています。低画質だけれど、現在のインターネット環境にマッチしています。デジカメの動画の画質にこだわる人やDVで撮る本格的な動画を撮影している人からは、「画質が悪い」って声をよく聞きますが、私は160×120ドット、10〜15fps、1分以下の短いMPEG-4動画は非常に味があるものだと思っています。ブロードバンド環境と言っても、ADSLでもCATVでも、スループットで下り600KByte/sも出ればいいところ。私の千葉在住の知人はYahooのADSLが開通しましたが、500KByte/sも出ないそうです。私が現在使用している東京めたりっくのADSLも800K出ればいい方。こうなると、WebにVGAサイズのMPEG-2動画などをアップするのは現実的ではありません。そんあわけで、DVカメラも所有していますが、持ち歩くのもPCに取り込むのも面倒なのでほとんど使っていません。

 しかし、そんな私にとっても、SONYの新製品「DCR-IP7」はなんとも惹かれるDVです。重量が310g、しかもバッテリー込みでも370gというのがまず第一の魅力。ここまで小さくなったのなら、毎日カバンに入れて持ち歩けます。
 やはりMPEG-2の画質はMPEG-4とは比較になりません。むろんWeb上にアップするのには使いませんが、その場合はMPEG-4に変換すればよいだけ。多目的に利用する映像ソースとして考えれば、高画質な方が使い途は広いということになります。
 今回SONYは、「DCR-IP7」に「MICROMV」という新規格のテープメディアを採用しました。MPEG-2動画を1時間撮影するためには、ディスクメディアをあきらめたという感じです。でも、次の世代のDVには、ディスクメディアが採用されると思うのです
 「DCR-IP7」を購入すべきか、次の世代の機種が発売されるまで待つか…悩むところです。

 今日の画像は、ニューヨークのブルックリン・ブリュワリーのラガービールです。喉が渇いたので、オフィスでさっき飲んだところ。
 この連休はずっとオフィスに出ています。今日も朝からレポートの作成を続けており、もういいかげんにうんざりしてます。外はカラッと晴れてよい天気だというのに…  
9/23  昨日の午後から、このサイトを置いているアメリカのサーバーがダウンしました。で、約20時間に渡って当サイトにもアクセスができなくなりました。このレンタルサーバー会社とはもう3年近くお付き合いしているのですが、こんな長時間のダウンは初めてです。メールで問い合わせたら、何でもルーターのトラブルとのこと。今日の午前中にサーバーが再稼動したのでホッとしました。

 池袋の街は「ふくろ祭り」というフザケた名前のお祭りで、おみこしかついで大騒ぎです。私は日本の「祭り」というのが嫌いです。何か「祭り」の背景にある日本的なもの、祭りで連帯感を高める日本的な共同体意識、さらには祭りになると張り切って仕切りたがる商店街の世話人のような人…、そういったもの全てが嫌いです。
 まだ、地方の農村で行う収穫祭は理解できます。というよりも民俗学的に見た祭り、特に「収穫祭」は日本という国家の成立に深く関わっていますね。天皇家の新嘗祭や大嘗祭は、7世紀後半に始まる「律令的天皇制国家」の祭祀として、非常に面白い研究対象です。
 まあそんな話は置いておいて、なぜ現代の都会で祭りをやらなければならいのでしょう。都会の団地の祭りなんてひどいもの。なんか町内会やら団地の自治会を仕切ってるうるさいオッサン達が酒飲んで喜んでるだけ。私の友人の歯科医なんか、町内会から強制的に祭りの寄付金を取られるので、閉口していました。祭りに協力しないと、町内会の有力者に睨まれるんだそうです。くだらない…。

 今日は、その池袋のお祭りの画像を1枚(DSC-MZ1で撮影)。それにしても、DSC-MZ1は夜景が非常にきれいに撮れます。

 今夜は、ハイロウズの「十四歳」を聞きながらこの日記を書いていますが、この曲、好きだなぁ…  
9/22  次々とデジカメ新製品が発表になる中、やはり松下の新デジカメ「LUMIXシリーズ」の2機種が話題を独占しているようです。それにしても、ライカとの提携、それによるライカの光学系の搭載、銀塩の高級レンジファインダーカメラを彷彿とさせるデザイン…、「DMC-LC5」にはある意味で露骨な「あざとさ」を感じます。ソニーのデジカメが持つデザイン上の「あざとさ」と方向性は異なりますが、松下がマーケティングによって狙った「デジカメにこだわりを持つユーザー層」が目に見えるようです。松下は「オレのデジカメはライカのレンズだ」って自己満足に浸っているユーザーの姿を想定しているに違いありません(笑)。
 私は、この手のマーケティングに「乗せられる」のが嫌いです。ひねくれてますから…(笑)。だから商品分野を問わず、SONY、CANON、HONDA、SUNTRYなど、マーケティングの上手い会社の商品とは基本的に相性が悪いんです。トレンドに対する先見性を感じる、ツボにはまったTVCFが流れている商品は、基本的に買いません。CANONのデジカメが性能が悪いとは全く思っていませんが、中田のCMを見ただけで購入する気が失せるのです。この話は前にも書きましたが、損をしてますよね。ええ、わかってます。「いいものはいい」と割り切った方が得なんですけどね…。でも、こういう部分でメーカーに乗せられるぐらいなら、逆に「キッチュ」な方向性を持つ製品を手にしたいと思っちゃうんです。

 中田といえば、毎日数十万アクセスがあるという中田英寿のオフィシャルサイトを見てみました。中田が「自分の言葉で語っている」という文章が売りだそうですね。
 で、文章を読んでみて「これはなかなかのものだぞ」と思いました。いやあ文章は下手ですが(他人のことは言えませんね…)、自分に対して関心を持っている人、つまり読み手をちゃんと意識した文を書いているところがです。
 サイトの内容だけではなく、メディアに登場する中田の姿や言葉、振る舞いなどを見ていると、彼は自分で自分のイメージを作り出している…って感じがします。世の中における「自分の位置」みたいなものを、自分で意識して確保しています。サイト内の文章にしても、本音を語っているという感じはしません。というよりも、自分の作り出したイメージに自分自身がどっぷり浸かっているので、中田自身が虚構と本音の区別がつかなくなっているかもしれません。中田英寿という人は、基本的に「賢い」のでしょう。でもずば抜けて切れるという感じは全くなく、世間に対して自己表現でき、その自己表現の結果を他人がどう見るかを計算できる程度に「賢い」って感じです。日記風の内容は、うまく言えないけど、何か読んでると切なくなるようなものでした。
 もう1つ、彼は「表現しないことで表現する」ことの効果をよく知っていますね。マスコミに対しては無口で無愛想な態度をとることで、逆に強い自己主張を持つイメージをうまく演出します。でも自分がホストをやっている番組ではけっこうしゃべります。きっと、プライベートではすごく饒舌な人かもしれません。
 あと、どうでもいい話ですけど、上から下までブランド品を着てヴィトンのバッグを持って…時々TVで見かけるあの趣味の悪い格好は何とかならないのでしょうか…。
 こんなこと書いたからって、中田ファンの方は怒らないで下さい。私がえらそうに論評しているのは、中田本人が書いたという「文章」やメディア上で見る中田に対してです。別にサッカー選手としての中田英寿を評価しているわけではありませんから…。第一、プレーヤーとしての中田を評価するなど、そんな生意気なことはできません。私はサッカーに詳しくないのです。

 そういえばPC EXPOで発表された「WS30 EX」、ちょっと気になりますね。「35万画素で最高画質を目指した」とのことですが、まあ実際に撮影してみないと画質や使い勝手はわかりません。ただ、CCDの採用だけは非常に期待します。「D-30」を除けば、CMOSの画像はやはりCCDよりも劣ります。正直言って、低価格のCMOSカメラはもういらないって感じでした。35万画素でもいいから、小さくてメチャメチャきれいに撮れるCCD採用のカメラ…って欲しいですよね。かつて使い倒した富士写真フィルムの「DS-10」のような画質だとうれしいですね。期待しましょう。


 さて今日の画像は、オフィスの近くの「味千ラーメン」です(WS30で撮影)。
前にもこの店のことは書きました。特に美味しいってわけではないけれど、毎月22日、つまり今日はラーメンが300円の日なのです。普段から最近のラーメンの値段ってちょっと高いんじゃないか、と思っている私としては、300円なら喜んで食べに行きます。それに、テーブルが広くてゆっくり食べられるんです。
 最初の画像は、店内風景です。テーブルの上に押し付けてスローシャッターで撮ったのですが、動いている店員はブレてますね。
 次の画像は、食べる直前のとんこつラーメンです。チャーシューが2切れ、ゆで卵が半分入っています。
 最後の画像は、味千ラーメンの近くにある「麺や ごとう」という超有名ラーメン店に並ぶ人達です。今日も30人位が店外に並んでいました。
 私は何かを食べるときに、絶対に行列には並びません。だから、この店もいずれ人気に翳りが出て、行列しなくても食べられるようになってから行こうと思っています。
9/21

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