WS30の世界はオルタナティブ・デジカメサイト。デジカメ、MPEG-4動画、PCの話題、サブカル系の駄文コンテンツをどうぞ…
title baner
デジカメ遍歴

 たかがデジカメに、「遍歴」っていうのも大げさな話です。第一、他人の所有するデジカメなんて興味がない…という方が大半でしょう。ただ、サイト内でデジカメについての勝手な話をアレコレ書いているので、「コイツはどんなカメラを使った上で、勝手なことをホザイているんだ?」と思われた方は、読んでください。
 私はこれまでに仕事用、個人利用併せて複数台のデジカメを購入し、現在も何台か所有しています(ここに書かれているデジカメのほとんど全部が手許にあります)。遊びで使うトイデジカメから、仕事で使うデジタル一眼レフまで、何でも使います。ただし、写真やカメラが趣味ではないし、自分では特に「デジカメ好き人間」とも思っていません(デジカメで写真を撮ってるよりも女の子と遊んでる方が楽しいですから…)が、周囲からはデジカメ好きなヤツと思われているかもしれません(笑)
 個人的なデジカメの使用目的は、日常的な記録、旅行の記録、そしてホームページ用の画像(バイクの画像やフェチ画像など)撮影です。毎日カバンやポケットに入れて持ち歩く他、海外を中心とした長期旅行にも必ず持っていきます。だから購入基準としては、「画質」よりも「携帯性」「バッテリー持続時間」「操作性」といった点が重要になります。
 ともかく私は、「軽くて・小さい」デジカメが好きです。でも、ご覧になってわかる通り、実際に購入しているデジカメにはあまり一貫性はありません。日常的に持ち歩くことが目的ですから、一部の例外を除いて、「小型軽量で安価なデジカメ」ばかりです。仕事に使うデジカメは高価でも構いませんが、個人ではバカ高いデジカメを購入する気はしません。また最近は、高画質化が進む「カメラ付き携帯電話」も、日常スナップ用によく使います。
 なお、ここに挙げた機種は、基本的に「個人で購入したデジカメ」で、長期に渡って使用したものです。これら以外にも、私のオフィスが技術系の単行本や雑誌記事の企画・ライティング・編集という仕事を受託している関係で、取材用途、商品撮影用途などの仕事で使用しているデジタル一眼レフなど高機能デジカメ(COLLPIX5000D100FinePix6900等)が何台かあります。また、雑誌(ビジネス誌)等で製品紹介記事を書くために、メーカーから借りた新製品に触れる機会もけっこうあります。
 それから、特に趣味ではありませんが、仕事上の必要から銀塩カメラも昔から使っています。銀塩カメラ遍歴については、こちらに書いておきました。

Kodak「DC20」
 カシオの「QV10」と並んでデジカメブームを作った功労者的な製品です。このストロボもついていない低価格の25万画素機は、圧縮加工していない素材画像が得られる点で、ズバ抜けて優れたコンセプトを持っていました。

FUJI「DS10」
 35万画素CCD搭載のVGAカメラですが、前述した「旅行記録用カメラ」として非常に気に入り、特に海外旅行時によく使いました。液晶モニタを搭載していないという割り切り、それゆえの単3ニッケル水素電池2本での長時間動作、小型で軽量…まさに旅行用カメラとしては最適の製品だったと思います。画質もこの画素数にしてはGOOD。少なくとも、発色に関してはかなりの実力です。
   今、もしネットオークションなどで安く入手できるなら、ぜひ購入して使ってみてください。同じVGAカメラでも、おもちゃデジカメとは一味違う撮影を楽しめるはずです。

SANYO「DSC-X100」
 85万画素機ですが、記録速度では現在でも高速機種の1つとして十分に通用するものです。電源ONから撮影スタンバイまでの時間も短い。撮りたいと思ったときに、ここまで気持ちよく写真が撮れるカメラは、他にあまりありません。画質もよくナチュラルな発色が特徴です。いずれにしても、使い勝手のよい大変優れたデジカメです。バッテリーの持ちが悪いのが難点といえば難点でしょうか。
 三洋電機は後継機をシリーズ化しており、いずれも記録速度の速さは特筆ものです。動画撮影機能も最新機種ほど強化されています。後に発売された「DSC-SX560」などもオススメです。このシリーズは、画素数などのスペックだけでは測れない良さがあるようです。

FUJI「FinePix1500」
 現役で使っていますが、軽くてホールドしやすい横型デザインやアルミボディの質感も好きです。画質も150万画素機としては申し分ないもの。海外旅行によく持っていきますが、液晶をOFFにすると単三のニッケル水素電池2本で300枚近く撮影できるところが強みです。光学ファインダーも非常に使いやすいものです。
 唯一の欠点は、記録速度が遅いこと。約4秒のインターバルは時に耐えがたいと感じます。この点さえ眼をつぶれば、まだまだ十分に使える機種でしょう。

SHARP「VN-EZ5」
 「インターネットビューカムと称する、現行機種では唯一MPEG4の動画が撮影が可能な他に類をみないデジカメです。前機種の「VN-EZ3」から気になっていましたが、CCD画素数が130万にアップしたので購入に踏み切りました。今なお、最もお気に入りのカメラの1つです。
 詳しくはサイト内で紹介していますが、64MBのスマートメディアで1時間の動画が撮影できるので、これはもうデジカメというよりは「小型デジタルビデオ」。おそらく、世界唯一の300gのデジタルビデオと言えます(その後、より軽量のeggyやD-Snapが発売されました)。撮っていて、ともかく面白い。実際に海外旅行に何度も持っていきましたが、160×120dotのMPEG4画像(320×240dotの画像も撮れる)は、静止画にはない臨場感があり、後で見たらとても楽しい記録が残りました。130万画素CCDで、静止画もそこそこの水準。ビデオ信号入力によって、MPEG4でのTV録画もできます。
 なお、専用パソコン接続キット添付のソフト以外では動画編集が出来ないのが、問題と言えば問題です。

FUJI「FinePix4900Z」
 取材撮影を含む仕事用として購入したもので、購入時には10万円近くしました。仕事用だけではなく日常記録用にも使った時期があります。実画素数240万、出力画素数が400万を超えるこのデジカメは、現時点でもかなり高いレベルの画質が得られる製品の1つでしょう。グラビアとかじゃなければ、印刷媒体での使用に十分に耐える画像を撮影することができます。特に大口径の明るい6倍ズームレンズが素晴らしい。
 商品撮影時にはマニュアルフォーカスやオートブラケット機能が便利。外部ストロボも使えます。マクロ性能も優れているので、細かい商品の撮影には重宝しています。屋外での撮影時にはスポット測光をよく使います。また、グリップ・ホールド性がよいことも特筆もの。構えた時にバランスがよいので、構えると実際の重量よりも軽く感じます。条件さえよければ片手撮影でもブレにくいのです。
 ただ、私はこの機種を遊びや旅行には持っていきません。日常的にはあまり使いません。やはりこのサイズと重さは持ち運んで常用するには苦痛だし、フルオートで気軽に使えないのも面倒です。あと、液晶ビューファインダーはどうも馴染めません。

J-PHONE「SH-4」
 カメラ付き携帯電話端末ですが、これを「デジカメ」と言えるかどうかはわかりません。いずれにしても室内撮影ではまともな画像は無理と思った方がいいようです。

京セラ「Toreva」
 DDIのPHS「feel H"(フィ−ルエッジ)」に装着する小型カメラです。これまた「デジカメ」と言えるかどうか…。1/4型CMOSイメージセンサを使ったカラーカメラで10万画素。それなりに遊べます。

日立マクセル「WS30」
 この「WS30の世界」というサイトを作るきっかけとなった、35万画素CMOSを搭載するトイデジカメです。こんなスペックでもそこそこの画像が撮れて、しかも写真を撮る楽しみも教えてくれます。

日立マクセル「WS30 SLIM」
 「WS30」の後継機で、基本機能は旧WS30とほぼ同じです。詳しくはサイト内のインプレションをお読みください。

CASIO「QV-3500EX」
 取材撮影を含む仕事用として使っているもの。2001年の春に出た300万画素機です。CASIOのデジカメってピンとこなかったのですが、何となく面白半分に個人で購入しました。ボディはチャチだし、操作性もあまりよくありません。写りの方も全く期待していなかったのですが、これが使ってみたら悪くないですね。F2.0の大口径ズームとホールド感のよいボディで手ブレもなく、なかなかシャープな画像が撮れます。完全なマニュアル設定も可能で、ちょっとした仕事用の撮影にはバッチリです。
 だだし、日常持って歩こう…という気には到底なれません。

NTT Docomo「eggy」
 本来はデジカメとして販売された製品ではないにもかかわらず、デジカメとしてだけ使っています。MPEGG-4動画撮影機能は「VN-EZ5」を凌駕する水準にある他、撮像素子にCMOSではなくCCDを採用しているので、35万画素機としては高いレベルの静止画が撮影可能です。このeggyについても、サイト内のインプレションをお読みください。

Kodak「DC3800」
 単焦点の200万画素機で、現時点では「FinePix1500」に代わる常用カメラとなりつつあります。国内外の旅行に1台だけデジカメを持っていくなら、現時点(2002年1月)でもこのカメラを選択します。高画質で発色にはメリハリがあり、感覚的には「銀塩コンパクト」に最も近いカメラでしょう(詳しくはサイト内のインプレッションをお読みください)。
 起動時間や記録時間の遅さなどの欠点はありますが、小型・軽量でシンプル操作というコンセプトが非常に気に入っています。バッテリーが単三型ニッケル水素電池2本で、緊急時にはアルカリ電池も使用できる点も高く評価します。また、33ミリという広角寄りのレンズも使いやすいものです。ところが、不思議なことにこのカメラに対する世間一般の評価はけっして高くありません。しかし私は、多くの人に薦めたいデジカメだと思っています。

SANYO「DSC-MZ1」
 従来から処理速度が速いことで定評がある「DSCシリーズ」の最新機種です。発売と同時に購入しました。1/1.8インチという大型CCDを採用し、このクラスのカメラとしてはかなり高い水準の高画質化技術を詰め込んだ、エポックメイキングな3倍ズームを搭載する200万画素機です。事実、200万画素機としては優れた撮影画像を得ることができます。詳しくはサイト内のインプレションを読んでください。少し重いこともあって、現時点では日常持ち歩くことはなく、仕事用として利用しつつあります。既に第三世代機である「MZ-3」が出ていますが、購入予定はありません。

NHJホールディングス「Cheez! SPYZ」
 絶賛!、「大人のガジェット」です。ともかく小さいカメラ。最近は毎日ポケットに入れて持ち歩いています。トイカメラの中では画質がよい方ですね。詳しくはサイト内のインプレションを読んでください。

konica「KD-300Z」
 小型・軽量で、スタイリッシュな300万画素の2倍ズーム機です。京セラ「FineCamS3」のOEM機で、日立アクセル「ZD3」とも同じ機種ですが、いずれも不人気機種でした。リチウムイオンバッテリーの持ちは悪く、ストロボ無しで60〜70枚が限界です。また起動時間も撮影間隔も遅いので、キビキビした撮影には向きません。しかし画質はわりによく、発色もナチュラル。また、一通りのマニュアル設定も可能です。抜群の携帯性については、高く評価できます。なんとなく面白くて、最近はよく持ち歩いて使っています。サイト内にインプレッションがあります。

Nikon「COOLPIX2500」
 「インナースイバル」というレンズ部の回転収納機構を採用した、3倍ズームの200万画素機です。専用バッテリーの採用や光学ファインダーの省略など、個人的な好みに合わない部分はありますが、画質、操作性にはかなり満足。小型・軽量と言うだけでなく、デザイン的に携帯性に優れる点が日常利用に向いており、スナップカメラとしてはかなり評価できます。バッテリーの持ちが意外とよく、1日の撮影ならスペアバッテリーは不要。日常ユースには、予想外に使いやすいカメラでした。海外旅行時にも、よく持って行きます。サイト内に詳しいインプレッションがあります。

SONY「DSC-U10」
 ここまで小さいと、欲しくなりますね。このサイズと重量は、日常的に持ち歩くには最高です。海外でのスナップ撮影にも面白く使えました。期待に違わぬ楽しいデジカメです。サイト内にインプレッションがあります。

au「A5301T」
 デジカメ付きのauの携帯電話端末です。30万画素のCCDはダイナミックレンジも広く、下手なトイデジカメよりも高画質です。SDカードを搭載しており、PCとの親和性も高いですね。圧巻はMPEG-4動画が撮影できること。これはもうeggyといい勝負です。最近のお気に入りです。でも、電話機としては全く使っていません。サイト内にインプレッションがあります。

FUJI「FinePix F402」
 145gと小型軽量、スクエアデザインの200万画素、単焦点デジカメです。抜群の携帯性を持ちながら機能・画質面での妥協点が少なく、「小型/軽量という命題と、機能/画質という命題を、非常に高次元なところでバランスを取ったデジカメ」…と言えます。夜景撮影画像やマクロ撮影画像も秀逸、このクラスとしては欠点の少ないデジカメです。日常ユースには非常に使いやすく、また海外旅行時のスナップでも活躍しました。サイト内に詳しいインプレッションとサンプル画像があります。

SONY「DSC-V1」
 豊富なマニュアル機能を持つ500万画素機です。高機能な割に小型・軽量で、お散歩カメラとして日常的に携帯することになんとか耐えられるサイズと重量です。操作性やスピードには特に不満はありません。オーセンティックな「カメラ」の雰囲気を持っているので、銀塩ライクな撮影感覚を楽しめます。画質についても、大きな不満はありません。サイト内に詳しいインプレッションとサンプル画像があります。

NTTドコモ「D501i」
 63万画素のスーパーCCDハニカムを搭載し、123万画素に相当する最大記録画素数を実現した、カメラ付きケータイです。現在、日常の「画像メモ」のほとんどをこの「D501i」で撮影しています。私が使ってきたカメラ付きケータイでは、始めて「正式にデジカメとして認知」した製品ですね。サイト内に詳しいインプレッションとサンプル画像があります。

SONY「DSC-U30」
 「DSC-U10」の200万画素バージョンです。液晶モニタの視認性が向上するなど、使いやすく改良されています。基本的な操作性は「U10」と変わりませんが、200万画素化によって実用度は大幅にアップしました。「F402」と並んで、単焦点・超小型デジカメとして、日常スナップや海外旅行時の携帯に非常に向いたデジカメだと思います。サイト内に詳しいインプレッションとサンプル画像があります。

CASIO「EXLIM EX-S20」
 初代「EXILIM EX-S1」から数えると4代目にあたるEXLIM。小型・軽量、固定焦点の200万画素機です。マクロが装備され、レンズにシャッターがついて裸で持ち歩けるようになったことで購入に踏み切りました。電源ボタンを押した瞬間に撮影スタンバイ状態に入り、シャッターボタンを押した瞬間に撮影できる、軽快なデジカメです。サイト内に詳しいインプレッションとサンプル画像があります。

Olympus「C-755UZ」
 光学10倍ズーム搭載の400万画素機です。10倍ズーム機にしては比較的小型ですが、手ぶれ補正機能はありません。単三ニッケル水素電池4本でかなりの枚数が撮影でき、意外と遊べるデジカメです。画質・発色はナチュラルで、デジタル一眼レフのサブ機として取材などの仕事用にも十分に使えます。サイト内に詳しいインプレッションとサンプル画像があります。



■ちょっと昔の話ですが…

 私は現在、雑誌や単行本の企画・編集の仕事をやっているのですが、3〜4年前、「PC freeCom」という秋葉原や日本橋などの一部のパソコンショップの店頭で無料配布されていたフリーペーパー(3年前に廃刊になりました)のデジカメの新製品紹介コーナーを担当して記事を書いていたことがあります(こちらを参照)。
 まあ、私はデジカメの専門家ではありませんから、あくまで新製品の紹介と簡単な使用感を書いていただけです。それでも1997年〜1999年頃にかけて、メーカーから貸し出される最新デジカメに次から次へと触れられる仕事は、非常に面白いものでした。
 当時はちょうど、VGA機からメガピクセル機への移行期で、多彩な機能と特徴を持ったデジカメが出始めたころでした。3年と言うのは長いもので、当時から堅実に1つのシリーズを発展させてきたメーカーもあるし、奇抜な試みを繰り返してデジカメ事業分野で迷走したメーカーもあります。
 デジカメ分野で迷走したメーカーには、意外と光学カメラの名門が多く、ニコン、ペンタックス、コニカ、ミノルタ、そしてキヤノンなどが該当しますね。各社ともに、光学カメラの名門ゆえにデジカメの「位置付け」に苦しんだとも考えられます。「デジカメでは光学カメラにはない新しいコンセプトが必要」と無理に思い込んでいたフシがあります。だから、妙なカメラを商品化したりしてました。その最たる例が、ニコンのデジカメ初代機です。
 さて、ニコンは現在こそCOOLPIXシリーズで確固たる地位を築いていますが、VGA時代には妙なコンセプトのカメラを出していました。97年に発売された初代の「COOLPIX100」など、今から思えばおかしなデジカメでした。平たい縦型のカメラで、本体をそのままパソコンのPCカードスロットに差し込める…という代物。翌年、高画質のCOOLPIX900を発売するまでは、評価が定まらないメーカーでした。ミノルタやペンタックスも、最近はかなりデジカメの製品展開に注力していますが、一時期は迷走したメーカーですね。ペンタックスは、「EI-C90」というユニークな機種を発売していました。リコーは、逆に最近になって迷走しているような気がします。初期にはDCシリーズをコンセプチュアルに展開したのに、その後はなんとなくパッとしなくなりました。頑張って欲しいメーカーですね。
 家電メーカーも、デジカメ分野では悩んだところが多いようです。NECや松下電器、日立や東芝などは、デジカメの位置づけとコンセプトを決めかねていたようです。NECは「Picona」というスタイリッシュなVGA機をヒットさせたのですが、その後は泣かず飛ばずで、デジカメ分野から撤退しました。松下電器も「CardShot」シリーズでそれなりの評価を得ていたのですが、その後しばらくはパッとしなくなりました。松下は最近になって、またデジカメには力を入れてきてますね。日立製作所は、HDDを搭載したMPEGムビーカメラ「MP-EG1」を発売して注目されましたが、後継機の「MP-EG10」を出して撤退しました。両機種とも先進的な動画カメラでしたが、売れなかったですね。三菱電機も、事実上「DJ-1000」1機種で撤退。東芝は、「Allegretto1」「Allegretto5」となかなか良いデジカメを出していた記憶があります。シャープは「VE-LC1」という機種が印象に残っています。
 さて、VGA機中心の初期の頃からコンセプトを持ってデジカメ事業を続けているメーカーはと言えば、富士写真フィルム、オリンパス光学、そして三洋電気、地味ながらコダック、カシオあたりでしょう。
 富士写真フィルムは、「CLIP-IT」シリーズをコンセプチュアルに展開しました。97年には「DS-8」というヒット機種を出しています。「CLIP-IT」シリーズは「FinePix」シリーズに継承されています。オリンパスも同じく現行機種と変わらぬコンセプトンセプトの「CAMEDIA」シリーズを続けています。三洋電機については言うまでもありません。OEMメーカーとして日本でトップクラスの実力を持ち、ニコンやセイコーエプソン、リコーなどにヒット機を供給しています。自社ブランドの「マルチーズ」シリーズも変わらぬコンセプトで現在に至っています。その他、マビカで先行した後しばらくパッとしなかったソニーは、ここ数年はコンセプチュアルに製品を展開しているのが目立ちます。
 いずれにしても、現在のデジカメ市場で大きなシェアを持つメーカーは、終始一貫した方針で製品開発を続けてきたことがよくわかります。


Email Webmaster if your incur problems.• Copyright © 2001 yama. ALL RIGHTS RESERVED. Since 2001.1.22
※ 当サイトは Internet Explorer6.0 に最適化されています。