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オープンMPEG-4

 MPEG-4は、ストリーミングメディアとしては広い注目を集めていますが、個人で利用する動画環境としては普及の端緒についたばかりです。当サイトではMPEG-4動画カメラを主体に遊び方を紹介しており、そこで扱われるMPEG-4の大半はWindowsMedia形式と互換性が高いものですが、MPEG-4にはもう1つの大きな流れがあります。それが「オープンDiVX」です。


■MPEG-4の規格決定主体とライセンス組織

 「MPEG」(Moving Picture Experts Group)は、「ISO/IEC JTC1 SC29/WG11」(通称:MPEG委員会)において策定されたマルチメディア・コンテンツに対するメタデータの表記方法に関する国際標準規格で、正式名称をMultimedia Content Description Interfaceと言います。WG11はこれまでに、「MPEG-1」(1992年)、「MPEG-2」(1995年)の標準規格を策定してきました。「MPEG-4」の規格も、1998年にWG11で定められています。
 アップルコンピュータの「QuickTime」へのライセンス問題で脚光を浴びましたが、MPEG-4にはライセンス機関として「MPEG-LA」という団体(企業)があります。MPEG-4 の特許を保有している企業19社からなる「M4VisualPHG」というグループがあり、このグループの取りまとめを行っているのがMPEG-LAです。MPEG-LAは、各特許権者からライセンスを受け、電機メーカーやコンテンツプロバイダーにサブライセンスを提供しているわけです。

■オープンMPEG-4「DiVX」

 こうしたMPEG-4標準化経緯はともかく、現実問題としてこれまでのMPEG-4には2つの大きな流れがありました(QuickTimeやRealPlayerのMPEG-4サポートの話を除いて…)。1つはMicorosoftが定めたWindows Media(WMV7/8、その他にMS-MPEG4v1/2などもある)であり、もう1つはオープンDiVXです。DiVXも、もともとはMicrosoftのMPEG-4をベースに開発されたと言われていますが、著作権問題でトラブルが起こる前にオープン化を進めた経緯があるとのことです。
 このDiVXは、オープンということもあってWindows Media以外では最も広く使われているMPEG-4コーデックです。Windows環境だけでなくMacintoshやLinux環境でも利用できるため、プラットフォームを問わずに利用されています。画質は、基本的にはWindowsMediaと同等と考えればよいでしょう。WinMXなどのファイル交換ソフトを介してネット上で流通するオリジナル動画の中には、このDiVXで圧縮した動画が数多く含まれています。
 さらにオープンDiVXをベースとして、「3iVX」などいくつかの亜流フォーマットも存在します。

■Windows環境でオープンDiVXを使う

 DivXの最新バージョンは5.0で、オフィシャルサイトからコーデックとプレヤーをダウンロードすることができます。DivX5.0は、配布されているのはコーデックのみで、単体ではアプリケーションソフトとして利用できません。また、音声コーデックは含んでいません。
 WindowsでDiVXを使うにあたっては、再生にはWindows Media Playerを使えますが、生成(圧縮)にあたってはWindows Mediaエンコーダは利用できません。DiVXコーデックを使った圧縮用アプリケーションとしてよく使われるのは、「FlasKMPEG」というソフトです。
 FlasKMPEG は、オフィシャルサイトからダウンロードできます。FlasKMPEGのコーデックとして使うことで、音声コーデックも自由に選択することが可能になります。なお、DiVXで圧縮したMPEG-4ファイルの拡張子は.aviになります。




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