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MPEG-4動画の作成・編集に役立つソフト
2002/8/24
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MPEG-4動画に関しては、その処理や編集機能を備えたソフトが少ないのが現状です。しかし、「Windows Mediaエンコーダ」や「Windowsムービーメーカー」、「ピクスラボブラウザ」などの定番アプリケーションソフトの他にも、MPEG-4動画の作成や編集に役立つソフトウェアがいくつか存在しまう。ここでは、オンラインで入手できるソフトウェアを中心に何点かを紹介します。
■「Windows Media ASFインデクサ」
「Windows Media ASFインデクサ」は、MPEG-4動画ファイルにタイトルや著作者などの属性情報を付加するためのソフトウェア。この機能を使えば、「eggy」で撮影した動画や、Windows Mediaエンコーダで変換して作成した動画を、「Windows Media Player」で再生した時に、動画のタイトルや著作者の名前が表示されます。つまり、属性情報の付加のためにASXファイルを作成する必要がなくなるのです。
その他、MPEG-4動画を任意の位置でトリミング編集できる、動画にURL情報を持たせ、動画の再生時に指定したURLをブラウザで表示する…、などの機能を持ちます。ビットレートや画面サイズを変更するなどのエンコード機能はありません。
編集できるファイルは、拡張子が「asf」のMPEG-4動画です。eggyや「D-snap」で撮影した動画はそのまま扱うことができます。また、WindowsムービーメーカーやWindows Mediaエンコーダで作成した拡張子が「wmv」の動画は、拡張子を「asf」に変更することによって編集可能となります。
Windows Media ASFインデクサは、マイクロソフトが公式に配布しているソフトウェアであり、無料でダウンロードが可能です。ただし、このソフトを使用して編集した後のMPEG-4ファイルは、ファイル形式が内部的に変更されるため、eggyなどのビュワーでは表示ができなくなります。
[入手方法]
マイクロソフトの「Windows Media」(英語サイト)のダウンロードページにアクセスし、「Select download」欄で「Windows Media Resource Kit Beta 3」を、「Select version」欄で「Custom Installation」を、「Select language」欄で「English Language Version」を選択し、「Download Now」ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。
[タイトルなどの属性を付加する]
「Properties」欄に、「Title」(タイトル)、「Author」(作成者)、「Copyright」(コピーライト、)「Description」(説明)、「Rating」(ビットレート)の各情報を入力します。
[トリミング編集する]
「再生」ボタンをクリックして動画を再生させ、トリミングして残したい動画の開始点で「Mark In」、終了点で「Mark Out」をクリックします。
[マーカーを付加する]
「マーカー」が付加された動画をWindows Media Playerで再生すると、Windows Media Playerの「表示」→「ファイルマーカー」を選択することで、マーカーが付加されたポイントへ一瞬に移動できます(頭出し機能)。マーカーを付加する方法は、「Edit Markers」をクリックし、「New」を押して、マーカーの「Name」(名前)とマーカーを付加するポイントの「Time」(時間)を入力して「OK」をクリックします。マーカーの位置は、マウスでドラッグ&ドロップして移動することも可能です。
[URL情報を付加する]
URL情報を付加すると、動画の再生と同時にブラウザが自動的に起動し、指定したURLのページを表示する。動画と関連のあるWebサイトを表示したい時に便利だ。URL情報を付加する方法は、「Edit Script Commands」をクリックし、「New」を押して、Webサイトを表示したいポイントの「Time」(時間)を入力します。「Type」欄は「URL」を選択し、「Parameter」欄に表示したいWebサイトのURLを入力します。
■「AsfInfo」
「AsfInfo」は、個人ユーザーが開発したフリーウェアです。Windows Media ASFインデクサと同様、MPEG-4動画にタイトルなどの属性情報を付加する機能を持ちます。Windows Media ASFインデクサと違い、属性情報を付加したファイルでもeggyなどのビュワーで再生することが可能です。
さらに、eggy、「インターネットビューカム」シリーズ、「CE-VR1」などの各機種で録画された動画を、(MPEG-4動画再生に対応した)「ザウルス」や、eggy、インターネットビューカムなど、すべてのシャープ製機器で閲覧可能にする機能も持ちます。
AsfInfoはDOSのコマンドラインで操作するソフトウェアであり、作者のWebサイト「トラップの軟骨部屋」からダウンロードすることが可能です(「Zaurusのコーナー」でリンクされている)。
■「Flask MPEG」
MPEG-1/2形式の動画をMPEG-4にコンバートするアプリケーションソフトです。DVD動画にも対応します。従来からからよく知られたフリーウェアであり、FlaskMpegのWebサイトから無料でダウンロードできます。
動画ファイルを読み込み、画像サイズと画像品質、フレームレートなどを選び、圧縮コーデックから「Windows Mpeg-4 Video Codec」を選択した後、コンバートを行います。生成されるファイルの拡張子は「avi」となりますが、フォーマットはMPEG-4です。拡張子が「avi」のため、生成された動画をeggyなどのビュワーで再生することはできません。しかし、Windows Media Playerでは問題なく再生できるので、Web公開用の動画としては有効です。
■「おもしろビデオメーカー」
ピクスラボブラウザに添付されている機能の1つですが、単体でも販売されています。シャープやベクターのWebサイトからオンラインで購入することができます(3980円)。複数の動画や静止画を組み合わせ、さらに「ニュース」、「コミカル」などビデオのテーマを選択することで自動的に画面エフェクトが追加されて、1本の動画ファイルが作成できます。作業はウィザード形式で行われ、MPEG-4の動画ファイルが生成されます(非圧縮AVI形式を選択することも可能)。
■「Premiere」
adobeの「Premiere」は、映像クリエーターには最もよく知られた動画編集ソフトです。このPremiereに「Windows Mediaツール」をインストールすることで、拡張子「asf」のMPEG-4動画ファイルを生成することができます。インストールしたWindows Mediaツールは、Premiereで「Save as ASF」オプションとして表示されます。
■「VideoLiveMail 4」
サイバーリンクの「VideoLiveMail 4」は、動画を添付した電子メールを送信するソフトです。MPEG-4エンコード機能を備えているが、MPEG-4動画関連のソフトの中ではちょっと毛色の変わったものです。
パソコンに接続されたPCカメラから動画をキャプチャーし、電子メールに添付して送信します。動画は拡張子「wmv」のMPEG-4フォーマットなので、添付された動画はWindows Media Playerで再生できます。また、PCカメラからキャプチャーした動画以外でも、このソフトを使ってハードディスク内の動画を添付することも可能です。動画フォーマットはAVI形式、MPEG-1、DVファイル、拡張子「asf」のMPEG-4に対応しており、さらに、MP3とWAV形式の音声だけのファイルにも対応しています。これらのフォーマットの動画および音声ファイルは、すべて拡張子「wmv」(音声のみの場合は「wma」)のMPEG-4フォーマットに変換してからメールに添付し送信されます。MPEG-4フォーマットに変換したファイルは、メール送信前に任意のフォルダに保存されます。そのため電子メール機能を使わずに、MPEG-4エンコーダーとして使用することもできます。
VideoLiveMail 4は、ベクターなどのダウンロードサイトからオンラインで購入(2500円)でき、30日間無料で試用できる体験版もあります。
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