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2004年、冬の北京        2004/2/16

■電脳ビル「百脳匯」    北京市朝陽区朝外大街10号

 北京のパソコン街と言えば、「中国のシリコンバレー」と呼ばれ、多数のパソコンショップが入った巨大な電脳ビルが林立する中関村があまりにも有名です。しかし、北京市内でパソコンや周辺機器を入手できる場所は、中関村だけではありません。最近はもっと中心部に近い北京市内にも小規模な電脳ビル(パソコン街)がいくつか存在する他、一部の百貨店などでもパソコンコーナーの品揃えを充実させ始めており、市中心部から遠い中関村まで行かなくてもパソコン周辺機器やパソコンパーツの入手は可能です。そんな北京市内の電脳ビルの中で、朝陽区の「百脳匯」は、北京のパソコンユーザーにはかなり有名な場所です。最近では、中関村のショップもこの「百脳匯」を競争相手として意識するほどの集客力を誇っています。
 百脳匯がある朝陽区は、北京市内のハイセンスエリアです。各国の大使館、外資系企業向けのオフィスビルや高級ホテル、ショッピングセンターなどが多く、外国人向けの高級マンションやおしゃれなレストラン、ディスコ、バーなどもたくさんあります。さらに地元住民の中でも外資系企業などに勤める高所得者層が住むマンションがたくさんあるようです。有名なバー街「三里屯」も朝陽区ですし、百脳匯はその三里屯にも近いところにあります。
 百脳匯の周辺には、デパートや映画館、カフェなど、おしゃれな店がたくさんあります。すぐ隣にスターバックスもあるので、買い物に疲れたらゆっくりとコーヒーを飲みながら一休みできます。

 百脳匯へは、王府井や東単あたりからだと、タクシーで15分ほど。中関村の電子城群と較べれば小規模な電脳ビルですが、それでも地上4階に渡って200店程度のパソコンショップ、パーツショップが入っているので、ここでパーツや周辺機器は全て揃います。だから北京に滞在中に、「マウスが壊れた」「モデムケーブルやLANケーブルが欲しい」など、ちょっとパソコンの周辺機器などが必要になったときには、中関村まで行かなくとも、この百脳匯へ行けばOKです。

 パソコンや各パーツの価格は、ほぼ中関村と同じ。ということは、日本の秋葉原とほぼ同じ価格か、それより安いぐらいですね。パソコン本体はむろん、マザーボード、HDD、ビデオカード、CPU、メモリなど、自作に必要なパーツや周辺機器は何でもあります。むろん、秋葉原や中関村と同じレベルの最新のパーツを販売しています。地域性を反映してか、どの店も心なしか中関村の電子城内のショップよりもオシャレな雰囲気です。中関村ではあまり見かけない、CUBE型ケースを採用したベアボーンキットなども展示されています。また、バルクパーツの店だけでなく、メーカー系のパソコンや周辺機器、デジカメ等を販売しているお店も多いです。VAIOショップでは、SONYの最新型のノートPCやデジカメが、日本の量販店と変わらない価格で販売されています。パソコンゲームを中心に販売する、ソフトショップが多いのも特徴でしょう。
 しかし、逆に言えば中関村の電子城内のショップのような「怪しげな楽しさ」はありません。また、中関村のように人でごった返している感じもありません。ちょっとおしゃれな高校生、大学生ぐらいの若い子が、たくさん買い物にきています。ビルの前には、トランクに詰めたコピーソフトの売人がたくさんいるのが愛嬌です。コピーソフトは、OSでもゲームでも何でも5元(65円)で買えます。


■羊肉のしゃぶしゃぶ

 「羊肉のしゃぶしゃぶ」は中国東北地方の代表的な料理ですが、北京を代表する料理でもあります。ちなみに羊肉のしゃぶしゃぶのことを「シュワンヤンロウ」と言い、「サンズイに刷」という漢字を書きますが、これは残念ながら日本語FEPでは表記できません。
 ハルピン水餃子の金さんによると、北京に住む人はみな羊肉のしゃぶしゃぶが大好きだそうです。冬はもちろん体が暖まるし、暑い夏でもスタミナがつくので人気があるとのこと。そこで今回は、この北京の人達の好物である羊肉のしゃぶしゃぶを食べに行ってみました。

 北京取材でのガイドと通訳をお願いした「中国のパソコン少年(ちょっとワケありの関係…)」が案内してくれたのは、朝陽区にあるしゃぶしゃぶ専門店で、広くてきれいなお店でした。店名からすると、牛肉のしゃぶしゃぶも売りになっているようです。
 まずは、スープが入った人数分の1人用コンロ(固形燃料らしきもので加熱)がテーブルの上に置かれます。スープには、香味野菜や香辛料らしきものが入っていますが、その名称はわかりません。次にタレが運ばれてきますが、これはちょっと辛味のある味噌のようなタレと、醤油っぽいタレの2種類が運ばれてきて、その2種類を店員が混ぜてくれます。その他に、何種もの漬物が並べられました。
 で、注文したのは大量の羊肉と牛肉、豚肉、そしてイカ(ホタルイカのような小型のイカ)です。肉はいずれも、超薄切りにされた肉片が丸められて大量にお皿に盛られています。他に野菜(青梗菜、レタス)のお皿もきました。
 後は、沸騰したスープの中で肉をシャブシャブと洗って、タレにつけて食べればよいわけです。基本的には、日本で食べるしゃぶしゃぶと同じ。薄くスライスされた羊肉は、一瞬スープにくぐらすだけで火が通り、ともかくあっさりしているので、食が進みます。牛肉も豚肉も実にうまい。タレも美味しい。ビールを飲みながら羊肉をお腹一杯食べて、心も体も暖まりました。  ちなみにお勘定は、3人でお腹いっぱい食べてビールも飲んで120元(約1,500円)程度と格安です。北京の冬は、羊肉のしゃぶしゃぶに決まりです。

動画もあります。
こちらをクリックして下さい。

■北京のインターネット接続事情

 今回は、王府井にある「北京松鶴大酒店(SONGHE HOTEL) 」に宿泊しました。ここは昔は欧州のチェーン系であるノボテルが経営していたそうで、300室前後のこじんまりとした3つ星ホテルです。サービスはまあまあ、ロケーションのよさの割に宿泊料はリーズナブルです。
 このホテル、まったく問題なくインターネット接続ができたので、一応報告しておきます。
 ベッドサイドの電話機は通常のRJ11コネクタで接続されており、電話機に差し込まれていたケーブルにモデムセーバーを接続して、そこからノートパソコンに接続しました。モデムの位相も問題ありません。
 今回利用したプロバイダはSo-netで、北京のアクセスポイントにつなぐと一発でネットに接続できました。スピードは28Kbps程度ですから、まあよい方だと思います。

 


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