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November 03, 2006

なかよし倶楽部

 私は、携帯電話はドコモを使っています、別に満足しているわけではありませんが、今のところ変更の予定はありません。
 さて、今回のナンバーポータビリティ導入に伴う騒動の中、ソフトバンクが実体のない価格競争を仕掛けて墓穴を掘ったことに同情の余地はないのですが、これを受けてドコモやKDDIの社長や幹部がしたり顔で「ソフトバンクは公益性の高い通信事業を行なう品格がない企業」…のような言い方をするのも、また腹が立ちます。
 ドコモ、KDDIの幹部連中、そして総務省(特に旧郵政省)の一部官僚を併せて、所詮は「なかよし倶楽部」です。KDDIの社長・小野寺正は、旧電電公社出身。同じく電電公社出身のドコモの社長・中村維夫とは入社年次が1年違いで同期みたいなものです。この「電電公社-郵政省グループ」の連中こそが、かつて田中角栄がその慧眼で目を付けた「電波利権」「通信利権」を長い間独占し、結果として日本の通信産業の発展を妨げてきた張本人達であることは間違いありません。以前書いたように、2G携帯電話にPDCという独自方式を採用し、3GでもW-CDMAを採用、結果として日本の携帯電話産業を世界標準から大きく遅らせたのも、総務省の主導があってのこと。海外出張に行く度に、普段使っている携帯電話を普通にSIM交換で使えないことに苛立ちます。
 要するに、エロゲー卸会社が企業買収だけで大きくなったソフトバンクもクソのような会社だけど、ドコモやKDDIもそれを上回るクソ会社なんです。こうして見ると、ボーダーフォンの撤退はある意味で残念でした。

投稿者 yama : November 3, 2006 09:14 AM

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