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2008年11月10日

●Netbookを海外で使う

 AsusのEeePC 901Xを購入した話は前回書きましたが、その後の利用状況についてです。飽きずに毎日持ち歩いていますが、快調です。キータッチにも慣れてきたので、主にモバイルワープロとして有効に活用していますし、時々公衆無線LANスポットを使ってメールチェックもします。そして今回、たまたま海外出張の機会がありましたので、EeePC901を携行してみました。出張先はマレーシアのクアラルンプールです。
 マレーシアで宿泊したホテルはブキッ・ビンタン中心部から西へ徒歩5分ほどのところにあるRadius International。ここは、海外のホテル予約系サイトなどでは「サービスが悪い」など、あまり評判がよくない3つ星の老舗ホテルですが、私は同程度の宿泊料金なら、4つ星以上のホテルの普通の部屋に泊まるよりも、スタンダードクラスのホテルの最高の部屋に泊まる…というスタイルが好きなので、このRadius Internationalの最上級のプレミアスイートに泊まりました。むろん、部屋でWifiでネット接続できることを確認した上での予約です。個人的には、Radius Internationalはサービス上の大きな問題はないし、プレミアスイートは部屋は広いし、眺望は抜群だし、ロケーションもいいし、巷の評判よりもいいホテルだと思います。少なくとも、同じブキッ・ビンタン地区で前回宿泊した4つ星の老舗Federal hotelのジュニアスイートよりは、ずっと快適でした。
 で、海外出張にモバイルPCを持っていく最大の目的はネット接続によるメールチェックと返信、若干のWeb接続状態での作業、そしてオフラインでの原稿書きなど軽めの作業が中心ですが、それらについてEeePC 901Xは全く問題がなく使えることをあらためて確認しました。空港でもホテルでも問題なくWifiで接続し、仕事ができました。特にバッテリーの持続時間が長い点がいいですね。往きの成田空港内でちょっと使い、正味3日間の滞在期間中、毎日平均2時間程度使用した限りでは、ほぼ一度も充電せずに済む…といった感じです(実際には念のために3日目に残り30%になった時点で充電しましたが)。肩に掛けた小さめのバッグでの持ち運びも楽だし、これはもう以外出張には手放せなくなりそうです。

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 さてこの写真は、今回持っていった私の海外旅行グッズの一部で、ホテルの部屋で撮影したもの。
 MP3プレヤーはCOWONの「iAUDIO U5」(8GB)。このU5は、よく知られている通り音質は抜群だけど壊れやすいのが難点。特にフリーズすることが多く、購入した直後にメーカー修理を1回、その後1年間で自分でリセットしてのファーム入れ替えを数回経験してます。万人に勧められる製品ではないですが、アンチiPod派の私には今のところベストプレヤー。安価なフィリップスのインナーホン「SHE9700」との組み合わせで、音質は十分に満足すべきもの。8GBの容量も、192Kbitでエンコードしたアルバムが80枚分は入るので十分。それに、こうした安価なプレヤーとインナーフォンなら、海外で壊れても落としても、あまりダメージはありません。海外へ持って行くものは、最低限の機能を満たす安物がいちばんです。ただ、旅行中にU5壊れたときの用心のために、単4電池1本で動くプレヤー、MPIO「FY700」を予備に持っていきます。
 バッテリー駆動のポータブルスピーカーも、個人的には海外出張の必需品。MP3プレヤーと繋いで、夜ホテルの部屋でビールを飲みながら好きな音楽を聴くために使います。写真に写っているのは、私が買ったこの手の製品では2代目になるビクター「SP-A220」で、これは単4電池2本で動作。事前に一定時間エージングしてやりさえすれば、このサイズのスピーカーからは想像できないほど、締まったいい音が出ます。静かな深夜なら、電池を使わないパッシブ状態でも、けっこう快適に音楽を聞くことができるのもいいですね。
 海外旅行用のカメラは、以前書いた通り初代GRD。散歩がてらの街歩きの時には、ケースなしの裸で、ワークパンツのポケットに放り込んで使っています。荒っぽい使い方でも壊れず、けっこう頑丈かも。AWBの精度にちょっとバラつきがあることを除けば、文句なしによい画質で使いやすい街撮りカメラです。
 腕時計は、今回はカシオのPROTOREK PRW-500。海外で高価な腕時計をしていては物盗りに狙われる危険性が増すだけですから、このPROTOREK やG-SHOCKなど安物の実用時計を持っていくに限ります。商談など仕事の席で使うには、PROTOREKやG-SHOCKではカジュアル過ぎてちょっとまずいので、私の場合は同じCASIOの「i-RANGE IRW-M300DBJ-1JF」というナードで安いソーラー電波時計を愛用しています。
 ところで今回は、写真に写っているEeePC 901Xを持って行きましたが、メールチェックだけでいい場合には、HPのPDA「iPAQ rx4240」を持っていくこともあります。rx4240は、録画しておいたけどまだ見ていないアメリカの連続ドラマ(例えば「コールドケース」や「CSIマイアミ」など)をエンコードしてメモリカードに入れておき、飛行機の中や空港での待ち時間に見るためにも使います。

 ところで、今回の出張では1つだけ予想外のことがありました。それは、ホテルのAC電源のコンセントがBFタイプだったこと。これまでマレーシアで泊まったホテルのコンセントはだいたいCタイプで、ホテルによっては日本と同じAもあったし、タイやベトナムでも最近ではAかCしか見なかったので、油断してBFの変換プラグを持っていかなかったのです。それであわててブキッ・ビンタンのBB PLAZAの3階にあるコンピュータのハードウェア系パーツ街に行って、BF-Aの変換プラグを買って来るハメになりました。

 そのBB PLAZA内のコンピュータショップ街、バンコクのパンティッププラザほどではないけれど、数十軒のPCショップやパーツショップが並んでいて、必要な物は何でも揃っています。値段も安く、今回見ていたら、Kingstonの8GBのUSBメモリがRM50(50リンギット=約1300円)で売っていました。同じメモリを日本の上海問屋で買っても3000円近くしますから、半額以下という安さ。他に4ポートのUSBハブがRM8(8リンギット=約220円)と格安。アキバより安いのはむろん、北京の中関村やバンコクのパンティッププラザよりもずっと安いのに驚いた次第です。

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