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April 20, 2007
高画質・常用スナップカメラ Nikon「COOLPIX P5000」
昨年来GR-DIGITALを常用カメラとしてカバンに入れていた私ですが、ここ1カ月ほどNikonのCOOLPIX P5000を毎日持ち歩いています。
そもそもこの製品、発売直後は気にも留めなかったのですが、たまたま立ち寄った家電店の店頭で手に取ってみたとたん、がぜん欲しくなりました。手にした瞬間、そのグリップの良さに感動したのです。極端な言い方をすれば、過去に使ったどのコンパクトデジカメよりも持ちやすい…と感じました。グリップ部の形状は他のNikon製品と同様のフロント部に盛り上がりがある握りやすいものなんですが、そこにラバーライクな滑り止めの樹脂が貼られている上、背面の親指が当たる部分にもラバーの滑り止めが施され、しかも親指の指先に合わせた微妙な窪みまであります。右手で握った感じは、最近のコンパクトカメラにしては重めだけれどそれなりに適度な本体重量ともマッチし、実にバランスがよく快いものです。
1/1.8型1000万画素CCD、3.5倍光学ズームで、他にCCDシフト式の手ぶれ補正、顔認識AF機能など、最近のトレンド機能はすべて搭載していますが、まあ、顔認識AFなんてまず使わないし、手ぶれ補正も屋外スナップ時にはOFFにしています。どれも、ないよりはあった方がいい…ぐらいの機能かなぁ。露出モードや測光モードも一通り備えています。まあ私の場合、基本的には商品撮影でもない限りマニュアル露出は使わないし、昔から好きな絞り優先モードもこのカメラではF値の範囲が狭いので効果は出しにくい。背景をボカすなんてのは、マクロでもない限りほとんど無理。大半がオート撮影の私にとっては、テンコ盛の機能はあまり重要じゃない。基本的にシーンモードは利用しませんが、昔からNikonが搭載しているBSS(ベストショットセレクター)だけは使えます。屋内写真を手っとり早く撮るために、モードダイヤルの手ぶれ軽減モードを利用する他、シーンモードの「ミュージアム」も時々使います。ともかく、「作画」なんて興味のない私には、全体的に見て多機能過ぎるカメラです。
ともかくこのCOOLPIX P5000というデジカメ、しっかりしたよい画像が撮れます。従来のNikon機の傾向を踏襲する、シャープで落ち着いた画像です。発色には無理がないし、低ISOならノイズ感もほとんどない。ISO400までなら、ノイズは増えても十分に見られる画像。マクロも悪くない。条件次第では、仕事で使っているデジ一眼のD70と較べてもあまり遜色ない画像が得られます。サンプル画像を見てもらえばわかる通り、「おとなし過ぎる」ぐらいの画像ですが、私は好きです。1/1.8型1000万画素なんて小さな画素のCCDですが、画像処理技術の進歩もあって、絵を創る技術がこなれてきたのでしょう。ホント、最近のコンパクトデジカメは画質がいい。
広角側の36mmという画角は当然不満ですが、最近GR-DIGITALの28mmばかり使っていたので、画角が広めの画像には多少食傷気味になってたし、もともと標準レンズに近い画角の写真が好きなこともあって、常用するのに別に問題はなし。
コンパクト機としては多少大きくて重いけど、グリップの良さと相まって、スナップに使いやすいデジカメで非常に気に入りました。私はスポット測光でスナップ用に常用してます。操作性も悪くありません。シャッターボタンやズームレバーの配置もいいし、コマンドダイヤルとモードダイヤルはどちらも使いやすい。
不満な点はスピード。要するに起動時間も合焦速度も、イマイチスピード感がない。遅い…というほどではないけれど、けっして軽快ではありません。バッテリーの持ちはまあまあ。ストロボをまったく使わない状況で使用して、300枚近く撮影できました。
さらにこのCOOLPIX P5000、実売価格35,000円程度という安さも魅力です。私は34,000円程度で購入しました。撮れる写真のレベルと機能から見て、かなり割安な感じ。あくまで価格相応の質感で高級感はないけれど、それなりに「カメラらしい」顔をしているので、特に安っぽくもありません。なんとなく、昔風に首から掛けてお散歩に出かけたくなるカメラです。高級コンパクトと言えば、キヤノンのG7が売れているようですし、ここへ来てリコーのGX100が何かと話題になってますが、G7は重過ぎるし、G100は値段高過ぎの上マニアック過ぎ、まあ、3万円ちょっとで買え、日常気軽に使え、かなり質の高い写真が撮れ、マニュアル撮影なんかも楽しめる…ってことでは、このP5000悪くないと思います。まあ、しばらく使ったら飽きて、もっと軽くて小さいカメラを持ち歩くことになるかもしれませんが…
実際に海外出張時にCOOLPIX P5000を持ち歩いて撮ったスナップ写真を、何カットか載せておきます。ほとんどがオート撮影ですが、一部は手ぶれ軽減モードで高感度撮影をしてます。
閑話休題…
COOLPIX P5000のグリップがあまりもよいので、もう1台の愛機COOLPIX 7600にP5000のような滑り止め加工をしてみました。といっても東急ハンズで購入した接着剤付き滑り止めシートを貼っただけですが…。結果は、非常に使い易いものとなりました。このチープなカメラ、小型で単三電池で駆動する上、かなり高画質なので旅行用カメラとして気に入っているのです。
投稿者 yama : April 20, 2007 12:16 PM