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September 18, 2005

借りたお金は期日に返すのがルール

 昨日、佐世保市の商店街で行われた陸自による武装行進。さすがに唖然としました。
何のために「武装して」商店街を行進しなくちゃなならないのか、理由がわかりません。こちらの記事によると「自衛隊の真の姿を見てほしい」というのが武装の理由だそうですが、別に自衛隊が武器を持っていることなど、わざわざ市民に見せる必要はありません。この武装行進について、右寄りのネット世論では「よくやった」「海外派遣や災害救助などでがんばっている自衛隊は堂々と行進すべき」…との意見が多いようです。また、今回の「市中武装行進」に多くの市民団体が反対したことについて、ネット世論では「反対しているやつはプロ市民」「有事の時には、今回の行進に反対した市民団体を守るべきではない」…といった意見が、大量に書き込まれました。
 しかし、私も「街中での武装行進」には反対です。これは、自衛隊の存在に反対する・しないとか、ウヨクかサヨクかとか、憲法9条論議などとは全く関係のない理由です。仮に憲法9条が改正され、自衛隊が「国軍」に生まれ変わったとしても、私は「街中での武装行進」には反対します。
 古来、古今東西の歴史の中で、「国家の軍隊」が「守るべき対象である国民」に対して銃を向けた例は、枚挙に暇がありません。最近では、民主化を要求する学生に銃口を向けた天安門事件がもっとも有名ですが、東チモールの独立やアチェの独立をインドネシア国軍が武力で弾圧したり、ウズベキスタンで民主化を要求する市民のデモに軍が発砲したり、韓国の民主化運動の象徴とされる光州事件でも軍が市民に発砲しました。「日常的に軍が武装して市中を武装行進」する…ということは、その武力誇示の対象が、いつか「国民・市民」に向けられるかもしれない…という事態を想起させられます。ここでは日本に軍隊が必要かどうかの議論をする気はありませんが、仮に憲法改正によって「日本国軍」が誕生したとしても、一般市民の前を武装行進することは絶対に許してはいけません。「国家」は、けっして「無謬」ではありません。
 そして、もし「国軍が市民の前で堂々と武装行進する」ことを認めるのなら、アメリカのように「市民が武装する」ことも認めるべきです。

 ところで、先に書いたように、ネット世論では「プロ市民」なる言葉が多用されています。妙な話ですが、私も「市民」とか「市民運動」という言葉が本質的に好きではないので、「プロ市民」という蔑称で呼ぶ人たちの気持ちがわからないではありません。ただ現実には、大阪の市民団体「見張り番」の代表である松浦米子氏のように、オンブズマン活動を行って大阪市や職員団体の公金を300億円以上自主返還させるなど(大阪市役所関係者からの脅迫に屈せず)、非常に立派な活動を行っている個人や市民団体もあるので、十把一絡げに「プロ市民」と蔑称するのはいただけません。

 さて、「プロ市民」と蔑称されてもしかたがないような、感覚がズレた「市民」の例もまた、いくらでもあります。
 こちらの「個人情報を守らない企業」…という記事は、かなり笑えました。この記事が掲載された「JANJAN」は、「市民が記者になってニュースを送るインターネット新聞」というもので、わりとよく知られています。
 で、その笑える記事なんですが、一読して頂ければわかるように、要するに「妻に内緒でクレジット会社のカードローンを作っていたのが、妻にバレた」ことを、「個人情報の漏洩」だと怒っているのです。しかし、その理由たるや「ローンの支払いが1週間ほど遅れた」というものです。しかも、「妻に個人情報は漏洩され、家まで押しかけて来られ、はっきり言っていい迷惑」…とあるように、情報漏えいの相手は自分の妻です。
 この人物は、返済が遅れたのは「たかが1週間」と言っていますが、「期日を決めて借りたお金を期日までに返す」というのは、最も基本的な社会のルールです。こうしたルールを守らなかったら、社会は成り立ちません。返さないお金を催促するため、クレジット会社が「玄関に手紙を入れた」のは当然です。この人物は、返済期日にお金を返さない自分の非を棚に上げて、「彼らはクレジット会社の看板をあげたやくざでしょうか。このクレジット会社の社長は大分銀行の出向社長です。銀行員がトップにいるのにモラルの無い金融機関です」…と書いているわけです。バカかお前…、以外に感想はありません。
 そして、こんなバカの書いた記事を「市民の発言」として掲載し、「市民は善、大企業は悪」と決め付けている「JANJAN」、なんともお粗末な「市民感覚」です。

投稿者 yama : September 18, 2005 02:42 PM

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