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ニッケル水素電池と充電器の話    2001/5/25

 ここのところ「ニッケル水素電池オタク」になりつつあります。もともと私はデジカメの選択時に「汎用性の高い単3型ニッケル水素電池が使える」という条件を重要視していますが、デジカメに限らず手許にあるモバイル機器からラジオ、懐中電灯に至るまで、単3型電池が使えるものの大半にニッケル水素電池を利用しています(二次電池を使ってはいけない製品もありますが…)。そんなわけで、手許には数十本のニッケル水素電池が集まりました。すると中には、まともに充電できない電池とか、充電してもすぐに放電してしまう電池などが増えてきたのです。
 そんなことで、ニッケル水素について、いろいろと書いてみます。デジカメを購入したら、次にニッケル水素電池を購入される方は多いと思います、ニッケル水素電池を購入する前に一度読んでみてください。

前編はこちらです。



■ニッケル水素電池とは
 ニッケル水素電池をはじめ、ニッカド電池、リチウム電池などの二次電池に関しては、Web上でいくらでも技術資料を探すことができます。電池メーカーのサイトにも詳しい説明があったりするのですが、個人サイトでも様々な実用テスト結果を掲載している例があります。
 …というわけで、私がここで詳しい説明をする必要は全くありません。とりあえずは、お薦めの、ニッケル水素電池に関して詳しいサイトを1つ挙げておきます。
 こちらです。

■「放電機能付き充電器」に関する追加報告
 ニッケル水素電池の性能を100%引き出すために、放電機能付き充電器は有効だと思います(こちらを参照)。メモリ効果への対応はむろん、半端に自然放電した状態の電池をフル充電したい時にも、放電機能付き充電器は役立ちます(ニッケル水素電池はフル充電状態でも放っておくと自然放電します)。

 …で、以前報告した秋葉原の路上で購入したNEXcell社の放電機能付き充電器(MAHAチャージャーと同一製品)が非常に具合がよいので、もう1台購入しました。
 今回はYahooのオークションでの購入です。単3型ニッケル水素電池4本(1400mA)とのセットで2,950円、送料の350円を入れても3,300円でした。電池の値段も考えれば2,500円前後と言う計算になり、秋葉原の路上価格が本体だけで3,800円ですから、かなり安いですね。満足してます(7月末現在ではもっと安くなっています)。落札して入金後に、すぐに商品が送られてきました。対応も悪くありません。通販で購入した製品は、秋葉原路上で購入した製品とパッケージも中身も全く同じで、取説だけがちょっと違っていました。
 どこかの業者が出品販売しているらしく、「NEXcell急速充電器」の名前でいつもオークションに出品されています。必ず電池とセットでの価格になっていますが、組み合わせる電池の種類と本数によって値段が違います。購入される方はヤフオクの検索窓に「NEXcell」と入力して検索してみると、いくつか表示されるはずです。同じNEXcellの安価な通常の充電器(トリクル充電器)も出品されてますから、必ず「急速充電器」の方を選びましょう。こちらが放電機能付きになります。
 この充電器は多少電池が熱くなるものの、性能は全く問題なく、本当にお薦めです(胡散臭いところもいいですね)。私はオフィスと自宅の両方に置いて使うことに決めました。ちなみに、セットでついてきたNEXcellの電池(1400mA)も、問題なく使えました。
 また、この充電器はACアダプターが別体型です。12V、500mA出力のACアダプターで240V対応の製品を探せば、海外でも利用できるわけですね。今度、秋葉原で探してみるつもりです。
 この放電機能付き充電器について、詳しくテストした方がおられます。こちらを参照してください。

 ところで、三洋電機のデジカメ「DSC-MZ1」を購入したので、付属品に付いていた三洋電機製の最新充電器も入手しました。4本同時充電可能な急速充電タイプで、非常に具合がよい製品です。AC240V対応ということで、海外旅行時に活躍しそうですね。

■接点の掃除をしよう
 放電機能付き充電器を使う主たる理由は「メモリ効果対策」ということなのですが、ニッケル水素電池の能力低下の原因はメモリ効果だけではありません。ニッケル水素電池というのは、もともとニッカド電池と較べてメモリ効果による機能低下が少ないことが特徴です。だから、デジカメなんかで普通に使う場合、いつも完全に使えなくなってから再充電していれば、あまりメモリ効果は発生しないものです。
 というわけで、ニッケル水素電池が充電してもすぐになくなる場合とか、充電器に入れると完全に充電されていないのに赤ランプがついたりする場合、メモリ効果以外の原因が考えられます。それが「接点の汚れによる電気抵抗の増加」です。接点が汚れていると、まともに充放電でいないのです。
 接点の汚れという場合、電池側とデジカメの電池ボックス側の両方があります。電池側の接点は手で触ることで油脂が付いたりして汚れます。デジカメ側は経年使用による汚れでしょう。これらは、接点部分の油脂を除去する掃除してやることで復活します。
 接点の掃除は、CDクリーナー(ピックアップ部のレンズの油脂を取るためのクリーナー)などのオーディオ用のクリーナー等を使うとよいと思います。綿棒にクリーナーを付けて、接点をやさしく掃除してやってください。これで、電池が復活する場合があります。

■ニッケル水素電池のメーカー
 いろいろなブランド名のニッケル水素電池が販売されていますが、シェアトップは三洋電機です。特に1600mAの高容量タイプは三洋電機のシェアが大きいようです(DSC-MZ1販売と同時に1700mAも販売を始めました)。デジカメでもトップシェアの三洋ですが、ニッケル水素電池もトップだったのです。
 三洋電機以外には東芝電池と松下電池工業が大手で、他に日立マクセルと湯浅電池も製造しています。先日三洋電機と東芝電池との合併話が新聞に掲載されていましたが、これで国内のニッケル水素電池市場は事実上「三洋/東芝グループ」が圧倒的なシェアを持つことになります。
 現在、日立、富士通、富士フィルムなどのブランドのニッケル水素電池は、高容量タイプのほとんどが三洋電機のOEM品です。ちなみにマイナス極に「HR」と記載してあるものは、大半が三洋電機製らしいです。あと、ニッケル水素電池用充電器についても、三洋電機のOEM製品は多いですね。
 私は、普段「GP」というブランドの1700mAのニッケル水素電池を使用しています(6本で1140円)。GPというのは台湾のバッテリーメーカーで、秋葉原の千石通商、秋月電子で販売しています(通販もあり)。実際に使ってみて、いまのところ性能に問題は感じません。三洋製の1600mAとほぼ同程度の寿命です。なお、このGPは1800mAのバッテリーの販売もスタートしました。

■追加情報
 さて、NEXcell社の放電機能付き充電器は、最近各所で話題になっています。最新情報として、NEXcell社のホームページから直接、安価に購入することができます。2001年11月5日現在、2460円でした(送料500円)。
 他にもこことかここで、通販購入することができます。


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