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謎の放電機能付き充電器    2001/4/18

 ニッケル水素電池の調子がよくありません。なんだかんだで20本以上のニッケル水素電池があるのですが、一部の電池は充電してもすぐにバッテリー切れを起こします。また、一部の電池は何時間充電しても充電ランプが消えません。8時間ほど充電した段階で電圧を測ってみたら1.1V程度。電池自体は、これまで20回程度しか充電していないものです。  これはどうも、電池ではなく充電器に問題があるようです。



■ニッケル水素電池復活計画
 私は、これまで充電器を購入するにあたって、「海外でも使える」ことを最も重視していました。年に3〜4回出かける海外旅行時における利便性を最優先していたのです。要するに240V対応の充電器を使ってきたわけです。240Vタイプには急速充電器がありません。何種類も使いましたが,いずれも長時間充電タイプです。
 それで、今回は充電器の見直しをすることにしました。まずは、評判のよい急速充電器、松下「BQ-370」を購入しました。早速使ってみたところ、充電ランプが消えなかった電池が復活しました。感覚的には、ほぼ購入当初のパワーを取り戻したようです。こうなると気になるのが「放電機能付き充電器」です。
 放電器の話はいろいろなところで出ていますね。ニッケル水素電池は毎回適切に放電してやるのがよいのですが、その「適切な放電」というのが難しい。懐中電灯やLEDを点灯させて放電すると、「過放電」の状態になってかえって電池を傷めます。また田宮模型の「ミニ四駆用放電器」は放電特性が悪いので使わないほうがよいとのこと。ということで、放電機能付き充電器探しを始めました。
 国産の放電機能付き充電器としては、TEAC「BC-500」が知られています。とりあえずこれをネット通販で注文しました(まだ到着しません)。さらに、もっとも気になる放電器付き充電器、「MAHA MH-C204F」も欲しくなりました。
 ネット上でよく話題になる放電機能付き充電器としては、「Saitek スーパーチャージャー」があります。でもこの製品、あまり興味がありません。有名になったせいもあるけど、高くて大きいのがイヤ。それと、「あまり人が使っていない怪しいモノが好き」という、救い難い性癖もあります。となると、「MAHA MH-C204F」はいいですね。なんか怪しい商品だし、「これは絶対にいい」というユーザーからの報告もない。値段も安いです。そこで、ネット上でいろいろと調べてみました。
 「MAHA MH-C204F」については、こちらのページやこちらのページにレビューがありました。
 国内で購入したという報告では、AOR(受信機メーカー)のショッピングサイトからというレポートがあり、調べてみたら既にショッピング部門は閉鎖していました。AORのショッピング部門を引き継いだというサイトがありましたが、そこでは「MAHA MH-C204F」は品切れでした。あとは、アメリカのMAHAから個人輸入したという報告があるのみ。
 アメリカのサイトから購入することも考えましたが、現在の為替レートと送料をプラスすると8,000円ぐらいになってしまいます。うーん…
 そこであらためて気になったのが、こちらのページで「秋葉原の路上で4000円以下で購入した」という報告があった製品。どうも写真を見る限り、ケースの形状やボタンの位置など「MAHA MH-C204F」と同じ製品だと思うのですが、どうでしょう。これを購入してみることにしました。いざ、秋葉原へ。

■謎の放電機能付き充電器はこれだ!
 秋葉原では、まずラジオ会館へ。するとラジオ会館2Fのトモカ電気で、例の「Saitek スーパーチャージャー」を9800円で売っているのを発見しました。一応、記憶に留めておいて、今度は秋月電子へ。秋月電子では、いつも売っている格安の「GP」ブランドのニッケル水素電池が、1600mAから1700mAに容量アップしているのを発見。思わず、6本で1140円で購入しました。1200円の放電器キットはあることだけを確認し、「MAHA MH-C204F」がなかった時には購入することにして、さあ路上ショップの探索です。
 三菱銀行のある交差点から、西(湯島方面)へ1本目の路地を右へ入ります。いつもパーツショップめぐりをする時の順路です。するとすぐに「オーバートップ」の前に路上ショップを発見しました。近づいてみると…ありました!謎の放電機能付き充電器が。
サイトで書かれていた通り3800円です。箱のどこを見てもブランド名の記載がなく、MADE IN TAIWANの表記があるのみです。シガーライター用ソケットにつなぐアダプターは、650円で別売していました(これは未購入)。領収書をもらったところ、店名は「やぎ企画」とありました。これも情報通りです。

 これが購入した充電器の箱です。



 さて、家に持ち帰って早速使ってみました。「FinePix1500」で使い切った電池をセットします。まずは、放電ランプを押します、黄色のLEDが点滅して放電状態を示します。20分ほど放電した後、自動的に充電状態に入り、赤いLEDが点等します。ニッケル水素電池2本で3時間ほどで充電を完了しました。早速、撮ってみると…正確に電圧・電流を測ってはいませんが、フル充電できているようです。「FinePix1500」で、ストロボ使いまくって、液晶もONにしっぱなしで、とりあえず50枚以上撮影できました。液晶・ストロボOFFならば4〜5倍の枚数は撮れるはずです。
 現時点で気になることと言えば、かなり電池の温度が上がること。まあ、詳しい話は、もう少し使ってみてから報告します。

 これが、充電中の「謎の充電器」です。この形状とボタンの位置、どう見ても「MAHA MH-C204F」と似ていますよね。




■その後わかったこと
 この充電器は、やはり「MAHA MH-C204F 」と同じものです。台湾にある米国系ニッケル水素電池メーカーのNEXcell社の製品だということがわかりました。
 その後、手持ちの電池を片っ端から充電してみたところ、すこぶる調子がいいようです。日立マクセルのニッケル水素電池、富士写真フィルムの電池(三洋のOEMらしい)、ユアサの電池など、ここのところフル充電後の持ちが悪くなっていたニッケル水素電池は、この充電器で放電→充電を繰り返したところ、全て復活しました。
 結論としては、この充電器は「買い」です。秋葉原の路上以外に、オークションなどで3000〜4000円でよく販売されているので、是非購入してみてください。

Nexcell社(NEXcell Battery Co.,Ltd.):台湾のベンチャー企業で、米国に留学した沈暁白(David H.Shen)博士が台湾で1994年に設立した新しいNi-MH電池のメーカー。NEXcellのNi-MH電池は日本の電池メーカーから技術導入を受けておらず、沈暁白博士が米国で研究したオリジナルの技術で製造しているとのこと(こちらを参照)。


続きはこちらです。



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