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JPEG2000画像を使ってみよう     2001/12/25

 高圧縮・高画質の静止画圧縮方式「JPEG-2000」が、いよいよ本格的に普及しはじめようとしています。既にJPEG2000準拠の画像圧縮・伸張LSIが数社から製品化されており、デジカメへの搭載も秒読み段階に入ってます。
 しかしJPEG2000は従来のJPEGとの上位互換性がありません。デジカメに関しては従来のJPEG方式での画像資産と周辺システムや関連機器も含む標準化の問題があり、一朝一夕にJPEG2000に移行できない状況にあります。そこで、当面はデジタルコピー機など画像の標準化が不要の分野において採用が進むとともに、動画分野での利用が本格的にスタートしそうです。


■JPEG2000とは?

 JPEG2000は、ISO国際標準規格として採用される次世代の静止画圧縮技術。既に各方面で利用が始まっており、もう"次世代"とは言えない画像フォーマットです。このJPEG-2000の特徴は、高圧縮率、高画質であること。まず従来のJPEGと同等の画質を実現するのに、JPEG-2000なら50〜70%のファイルサイズにしかなりません。同じファイルサイズならJPEG-2000の方が圧倒的に高画質です。また、現行のJPEG画像に固有のブロックノイズが発生しません。これはJPEGがJPEG-2000がウェーブレット(Wavelet)変換という方式を採用しているためです。従来のJPEGはDCT(離散コサイン変換)を用いており、画像を複数のブロック(現行JPEGは8*8ピクセル)に分けてDCTを行う際に発生するのがブロックノイズです。ウェーブレット変換では、ブロック単位ではなく画面全体に対して処理を行うため、ブロック歪は生じないのです。
 いいことづくめのJPEG2000ですが、問題は2つあります。1つは、現行のJPEGよりも大きな処理能力を必要とすることです。次に、JPEG2000は現行のJPEGとの上位互換性がありません。処理能力の問題については、既に圧縮・伸張LSIが製品化されているので問題はありません。パソコン上でのソフトウェア処理についても、パソコンの処理能力が急速に向上しているので大きな問題にはならないでしょう。しかし、互換性については、普及を妨げる要因ともなりかねない部分があります。

■JPEG2000画像の作成と閲覧

 JPEG2000画像の作成と閲覧については、既にいくつかのソフトが存在します。  まず、こちらのサイトからはフォトショップ用のJPEG2000画像出力用のプラグイン「LuraWave JPEG2000 PhotoShop Plug-in」をダウンロードできます。
 次に「アムサイト」からは、「JPEG2000出力用XPI」と、画像変換ソフト「A to B Convertor」をダウンロードすることができます。これで、JPEG2000画像を出力することが可能です。

 閲覧の方は以外に面倒です。Explorer及びNetscapeなどのブラウザで見る方法と画像ビュアーで見る方法とがありますが、いずれもそのままでは閲覧できず、何らかのプラグインソフトを利用する必要があります。
 JPEG2000閲覧用のプラグインは前述した「アムサイト」に「JPEG2000用WPI」(Explorer5.5以下、Netscape6.2用)や「JPEG2000用ActiveX」(Explorer6.0用)などの優れたフリーソフトがあります。

 JPEG2000用の画像ビュアーでは「Susie32」というフリーの画像ローダーがお勧めです。やはりアムサイトに「JPEG2000画像用SPI」というフリーソフトがありますから、これをダウンロードして併用してください。


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