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大人のガジェット? che-ez! SPYZ    2001/9/29

 「Che-ez! SPYZ」(チーズ・スパイシー)という小さなカメラを、発売日に購入しました。基本的に小さいものは大好きです。
 60×38.6×15oというサイズは、手のひらに握り込むとほぼ完全に隠れてしまうほどです。ともかく外観がシンプルで、大人が持っても違和感のない雰囲気。はっきり言って、気に入りました。


■感想

 ともかく、小さくっていいなぁ…というのが実感です。上着のポケットに入れておくと、ポケットの中で行方不明になりそうです。重量はわずか34gで、単4電池の重量が約11gですから電池込みでも45gです。カシオのリストカメラより軽い(私のは金属バンドなので重い)というのは驚きです。
 ボディはつや消しのアルミ製で質感は悪くありません。金属チェーンが付属していますが、チャラチャラとうるさいので、私は携帯電話用のストラップを付けておきました。何かオシャレなケースが欲しいですね。

 画像サイズはHIGHが640×480dot、LOWが320×240dotで、HIGHなら26枚、LOWなら107枚撮影できます。事実上電源スイッチはないので、スタンバイモードで撮影画像を保持します。電池を入れっぱなしにしておくと約2週間画像が保持されるわけですね。
 その電池の寿命ですが、単四アルカリ電池でも撮影可能枚数は50〜60枚程度です。撮影せずに電池を入れっ放しにしておくと、実際には約1週間で電池はなくなります。
 ニッケル水素電池は使用できないことになっていますが、GPの700mAの単四型ニッケル水素電池を入れてみたところ、問題なく使えました。ただし、ニッケル水素電池の方がアルカリ電池より少しサイズが大きいので、出し入れはきつくなります。

 そうそう、底面の部分に三脚穴があります。これはちょっと驚きです。セルフタイマーモードがあるので、三脚を使えるようにしたのでしょう。また、PCカメラとして使う場合にも便利そうですね。

 「インジケーター」と称するファインダー枠は、本体に格納されており、撮影時に引き出して使います。枠にはレンズが入っていて顔から20〜30p離して覗くと、撮影範囲がわかります。近距離ではかなり視差があり、適当な目安程度と考えて使う方が無難です。

 シャッターボタンが軽いので、小さい割には手ぶれはけっこう止められます。


■撮影画像

 35万画素のCMOSを搭載しています。非常に小さな口径のレンズですが一応ガラスレンズで、F値は2.8と明るいものです。画質を評価する対象となるカメラではないでしょうが、購入前に想像していたほど画質は悪くない、というよりも「かなり画質がよい」というのが率直な感想です。
 マクロはありませんが、50センチぎりぎりでもよく撮れます。また、F値が明るいせいか屋内撮影もけっこう行けます。居酒屋なんかでも、明るい場所なら撮影できます。こういった場所でさりげなく撮るためには、ストロボがない方がかえって便利です。WS30のように、間違ってストロボが光ったりしませんから。
 でも、「暗い」と感じる場所ではシャッターが下りないので撮影できません。WS30のようなスローシャッターはなく、「ある程度明るい室内」というのが撮影のために最低限必要な照度の基準と思ってください。

 ナイショの話ですが「スパイ的な盗撮」も試みてみました。手を下げた位置でノーファインダーで人込みの中で撮影してみたのです(女性だけを狙って撮ったわけではありません)。構図はムチャクチャですが、けっこう面白い画像が写ってました。明るい昼間なら、あまり手ぶれもせずにノーファインダー撮影が可能です。

 撮影画像を見てみましょう。解像度はまあまあですが、安価なCMOSカメラ独特のざらつきがあり、発色もベタっと平坦で階調表現はダメです。明暗の差がある部分、例えば今回のサンプルの中の下段左の画像を見ると、空の部分は完全に白飛びしています。また、葉っぱの緑などは青っぽくなることがあります。

 まあ、この画像を絶対評価で「よい」とは言う気にはなれません。しかし、思ったよりも高画質だってことは確かです。トイデジカメの中では上位に位置する画質で、画質についてコメントできるぐらいの水準です。解像度感も含めば、WS30よりもちょっと悪い程度…といったところでしょうか。画像の滑らかさはWS30よりも上かもしれません。
 まあ、あまり画質だなんだと言わずに、ここまで小さいデジカメの存在自体を楽しむべきでしょう。それから、添付ソフトの「Che-ez! Manager」は使いにくいですね。他のソフトで読み出した方がいいと思います。
 とりあえず「PaintShop Pro 7.0」で読み出してみたところ、ちゃんとTWAINデバイス(STV0680 Camera)として認識され、画像を読み出すことができました。

 「大人のガジェット」とまで言うのは、ちょっと褒め過ぎかもしれません。でも、小ささに加えてそこそこの質感を持つデザインとこの程度の画質なら、誰にとっても楽しいオモチャではあると思います。
 この手のガジェットが好きな人なら、買って損はないでしょう。パソコンを持ってる女の子にプレゼントすると、喜ばれるかもしれません。

 各画像をクリックすると640×480dotの画像(レタッチ無しのオリジナル画像をJPEGで圧縮)が表示されますので、画質を確認してください。



 もう1枚、320×240dotの「LOWモード」で撮影した画像を掲載しておきます。解像度は問題外ですが、発色は悪くありません。これはこれで何となく味のある画像になってます。この画質で107枚撮影できるのなら、何か使い途がありそうです。




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