ツーリング・ギア


 ツーリングに何を持っていくか、どんなパッキングをするか…については、自分なりの基準があります。とは言っても、男は「モノ」にこだわろう…という話ではありません。旧車好きのバイク乗りの中には、よくナイフなどのアウトドアツールにやたらとこだわる人がいます。僕の場合は、気に入っていさえすれば、100円ショップで買ったものでも構いません。雨具や着替え、地図など通常のツーリング装備以外に、必ず持っていくものがいくつかあります。
 ボクの場合、昔から登山をやっていたので、登山用品を流用することが多いです。

 まず、ロングツーリング時には必ずカメラを持って行きます。観光地で記念写真を撮る、といった趣味は全くないのですが、日常・非日常の記録ツールとしてのカメラは必需品です。使い捨てカメラでも言いのですが、実際に持っていくのはコンパクトカメラで写りのよいレンズを搭載しているもの。むろん単焦点で十分です。できれば広角系のレンズがいいね。ごく普通のコンパクトカメラでよいと思いますが、小さくて酷使に耐える頑丈なカメラがいいようです。
 テント泊ではなくとも、小さいコンロは携帯したいところです。ちょっとお茶を沸かしたり、コーヒーを飲んだり…。ボクは掌に入るような小型の登山用ガスコンロ(EPI)と小さなコッフェル・セットを持っていきます(昔から登山に使っているものです)。1泊程度のツーリングなら「メタクッカー(小型の固形燃料を使うクッカーです)」もオススメです。その他、テント泊の時には、同じガスボンベが使える超小型のランタンも持っていくことが多いです。灯りがあるだけで、豊かに夜を過ごすことができます。
 ラジオも必需品です。できるだけ好感度でしかも小さく、スピーカでも聞けることが条件です。ボクは、小さなSONYのマルチバンド・デジタルレシーバーを持っていくことにしています。場所によっては遠くの短波局が入ったりして、退屈しません。
 バイクのキーを付けるキーホルダーは、昔からMiniMUGのソリテール(単4電池1本で点灯)と決めています。故障時に特に役に立つ、などということもないのですが、まあお守りみたいなものです。
 次に「文庫本」。これは装備ではありませんが、絶対に持っていきます。ボクの場合はミステリーが多いのですが、テントだろうとホテルだろうと寝る前に30分ほど本を読むのが習慣なのです。

 日帰りツーリングでも帽子は必需品です。長時間ヘルメットを被って乱れた髪のままで旅先の街を歩きたくはありません。必ずお気に入りのキャップを持っていきます。
 パッキングはどんな長距離のツーリングでも、タンクバッグ以外に1個の荷物にまとまるようにパッキングします。降りた時に運搬するのが便利だからです。ボクは登山用の大型アタックザックをリヤキャリアにネットで括り付けていくことが多かったですね。1泊ぐらいなら、タンクバッグだけで行くのが普通でした。ウェストバッグやデイパックなど体につけたり肩に背負うのはきらいです。

 さて、こうしたいろいろ便利なモノを持ってツーリングに行くようになったのは、30代になって以降の話です。思い出してみれば、10代の頃のツーリングはムチャクチャでした。雨具の代わりにウィンドヤッケと家庭用ゴミ袋、地方の国道沿いの屋根付きバス停などで泊まることが多かったので、シュラフと蚊取り線香などを持って出かけました。2週間ほど西日本を回って来た時など、突然降ってきた夏の夕立の中で、頭に石鹸をつけて髪を洗ったこともありました。着替えが足りなくて、洗濯したTシャツをバイクの後部にはためかせて乾かしながら走ったこともあります。

 ところで、ここに書いたのはあくまで自分の個人的な趣味の話です。繰り返しますが、モノにはこだわろう…と言っているのではありません。ツーリングには、年齢や趣味、その時の気分などに合わせた様々なスタイルがあってよいのだと思います。何も持たないツーリングも楽しいし、快適に過ごすための様々な道具を持って旅するのも楽しいと感じます。

 最後に、彼女とツーリングに出かける時には避妊具を忘れないようにしましょう。

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