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3D写真

 裸眼で見ることができる(赤青メガネや専用ビュワーなんかを使わない)3D写真)には、レンチキュラー方式カメラで撮影した画像、視差のある2枚の写真を並べて平行法または交差法などにより観察する方法、ホログラム画像など、いくつかの種類があります。うちカメラを使って撮影するものとしては、「平行法」によって見る画像を撮影するカメラと、「レンティキュラー方式」によって撮影するカメラが一般的です。


レンティキュラー方式のカメラ

 「レンティキュラー方式」とは、人間の目の「視差」を利用した立体写真です。三眼カメラや運台を使用した一眼カメラで何方向から撮影し、複数枚のネガを一枚のカマボコ状のレンティキュラーレンズフィルム面に重ね合わせて焼き付けたもの。このレンティキュラー方式は20世紀の初頭に開発されたらしいのですが、開発者はわかっていません。
 レンティキュラー方式のカメラで撮った3D写真は、専用のラボでなくてはプリントできないのが欠点です。レンティキュラー方式と言っても、3眼のカメラや4眼のカメラなどいろいろあるため、特定の機種に対応したプリントシステムが必要になります。
 レンティキュラー方式のカメラは比較的容易に入手することができます。まずは「撮りっきりコニカ3D」。これで撮影したものは全国のコニカのラボで3D写真にプリントしてくれましたが、実はこの画期的な低価格3Dカメラは、既に発売中止になりました。たしか、 現像料500円、同時プリント1枚130円、焼き増し1枚180円でしたので、発売中止は非常に惜しいことです。
 同じくKodakも「スナップキッズ3D」という使い捨ての3Dカメラを発売していましたが、これまた1年ほど前に発売中止になっています。
 それ以外に、「Nishika」っていうブランドの割と本格的な3Dカメラがあった他、バンダイとかセガなどのおもちゃメーカーから、何機種か3Dカメラが発売差入れていたはずです。あと、「どらえもん3Dカメラ」なっておもちゃも売っていました。
 こうしたいろいろなレンティキュラー方式の3Dカメラの中で、私が印象に残っているのは「ニムスロ」というカメラです。

ニムスロ3D(Nimslo)

 「ニムスロ3D」というのは、アメリカのニムスロ社から1980年に発売された、レンティキュラー方式の3Dカメラです。このニムスロを最初に見たのは、1983年にアメリカに滞在していた時のことです。当時ニューヨークに住んでいたのですが、ブロードウェイあたりにたくさんあるカメラ屋のショールームに飾ってありました。確か200〜300ドルぐらいだったと思います。またアメリカのカメラ雑誌の表紙裏に、いつも見開き広告を出していたのを憶えています。

 「ニムスロ3D」は、こんなカメラでした。



画面サイズ 18o×24o
使用フィルム:35oフィルム
レンズ:30ミリ
明るさ:F5.6
焦点:固定焦点
シャッター速度:1/30〜1/500秒
巻き上げ:手動巻上げ方式

 ニムスロ3Dというカメラは既に生産中止になっていますが、アメリカでは今でも3Dプリントサービスが行われています。
 ところでこのニムスロ3D、東京ディズニーランドで3D写真サービス用に使われていたとかいう話をチラッと耳にしたことがあるのですが…どうなんでしょうか?
 

平行法と交差法

 「平行法」は一番簡単に立体写真を撮影し見る方法です。要するに両目の間隔のレンズで撮影した2枚の写真を、両目の間隔に置いてそのまま見るだけのものです。左の目で左の写真を、右の目で右の写真を見ると左右の写真がだんだん真ん中に近寄ってきて重なります、その時、真ん中の写真が立体的に見えます。

 この「平行法」とよく似たものに「交差法」があります。平行法の逆に、右の目で左の写真を、左の目で右の写真を見る方法です。一般的には、画面を見ながら顔をゆっくり離したり近づけたりして、写真が3枚に見える距離をさがします。すると突然立体的な画像が浮かび上がりますが、これは慣れないとかなり難しいですね。
どちらかというと平行法の方が簡単です。

簡単に撮れる並行法写真

 平行法で立体視する写真を撮るのは、被写体が風景だったり静止している物体ならば、非常に簡単です。1台のカメラで、平行に6センチほどすらした位置からの写真を2枚撮ればよいだけです。
 以前、使い捨てカメラ用の「立体写真アダプター」というものを売っていましたが、今でもあるでしょうか?。これは富士写真フィルム「写るんです」のレンズ部に取り付けて、1枚のフレームの左右半分ずつに写真を写す道具です。富士写真フィルムが作っていたのだと思いますが…
 さて、平行法がこんなに簡単に撮れるものならば、デジカメで平行法の3D写真を撮ってみようと思ったのですが…既に実践している人がたくさんおられました。
 勝手にリンクしちゃって申し訳ないのですが、こちらの方の写真をご覧下さい。

 また、「デジカメであそぼ 立体写真」や「うさちゃん3Dカメラ」なんてフリーウェアもありました。


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